エストニアで美味しいパンが食べたい
「３度の飯はパンがいい。」
そんな私がお送りする
エストニアのパン屋さんのお話。
エストニアにはパン屋がない？
エストニアの主食は
ジャガイモとライ麦パン。
ヨーロッパでありながら
北欧の食文化を持つ
バルト三国のエストニア。
他のヨーロッパ諸国に比べると
パン屋さんの数が少ないのです。
それでもエストニアの人たちは
毎日のようにパンを食べます。
パンはパン屋さんへ買いに行くのではなく
どこのスーパーにも美味しいパンがあるのです。
しかも
そのスーパー内でパンが焼かれているので
その日のできたてパンがいただけます。
ライ麦パンは
白い小麦のパンの製法とは少し違います。
ライ麦独特の酸味がきいた重みある生地です。
薄くスライスして、食事のお供として食べられるのが一般的なので、バラエティも多くありません。
日を置くごとに、味の変化を楽しめるので
焼き立てにこだわる必要もありません。
あんぱん、カレーパン、クリームパン
どれにしようか迷う楽しみが味わえる専門店を構える必要がないのです。
しかも、ライ麦パンは
散歩途中に小腹が空いたからと
ふらっと立ち寄ったパン屋さんのパンを、齧りながら歩けるという代物ではありません。
ですから、エストニアにはパン屋さんが少ないということが考えられます。
小麦が主食であるヨーロッパ諸国と
少し違った食文化を持ちます。
エストニア人が好きなパン
もちろん
ライ麦パンだけでなく、小麦を使ったパンもみんな大好きです。
スウェーデン発祥のシナモンロールは
エストニアでも国民的甘いパン代表です。
シナモンロールと言えば
甘いアイシングがトロッとかかった、ふんわりとしたパン生地のものを想像しますよね。
そちらはアメリカの甘いシナモンロールです。
エストニアのシナモンロールは
スウェーデンやフィンランドのものに似ています。
アシイングはありません。
シナモンやカルダモンなどのスパイスの効いた
ほんのり甘いシナモンロールです。
他にも、バターをたっぷり使ったペイストリーに、甘いジャムやチョコなどのフィリングが詰められたものや、クロワッサンが人氣です。
エストニアのパン食文化は、北欧とヨーロッパのどちらも感じることができます。
では、エストニアのおすすめパン屋さんを３つ紹介します！！
タリン「RØST bakely」
首都タリン市内に、カフェが併設された
エストニアで人氣のパン屋さん。
私はここがエストニアで1番だと思っています。
おすすめは
シナモンロールとカルダモンロール
バターが練り込まれた甘い生地に
シナモン、カルダモンのスパイスが効いています。
こちらでは
伝統的なサワードゥを使用したパンもあります。
丸々買うこともできますし
それを使ったサンドイッチも食べられます。
タリンに来たら、必ず行くべきパン屋さんです。
夕方になると、パンがすべて売り切れてしまうので、お昼ごろがおすすめです。
タリン「Bekker Pagariäri」
こちらもカフェが併設されてますので、美味しいコーヒーと一緒に、甘いシナモンロールはいかがでしょうか。
メインのパンは、バターが練り込まれたほんのり甘いペイストリー生地でできたものになります。
成形が違うだけで、同じシナモンロールでも
こんなに違ったものになるんだと感じます。
ケーキも食べられます。
タリン市内の中心部から
少し離れた場所になりますので
ふらっと散歩の経由地点にでもいかがでしょうか。
小さな可愛い店内で
ほっこりパン休憩といきましょう。
タルトゥ「Saiapalee Tüümian」
エストニア第二の都市タルトゥ
タルトゥ大学植物園のすぐ近くに
こちらのパン屋さんがあります。
早い時間に行くと
たくさんの種類のパンが出迎えてくれます。
惣菜パンから甘いパンまで種類も豊富です。
アイシングがたっぷりかかった、あまーいシナモンロール、あっさりとしたシナモンロール。
どれも生地がふわふわもちもち。
エストニア人の友だちが
「タルトゥに住んでいるのに、
食べたことがないなんて、、、！！」
そんなこと言われたら
食べに行くしかないですよね。
タルトゥ大学の植物園は、入場無料ですので、ここのパン屋さんとセットがおすすめです。
植物園には、日本にはない植物も多く、夏はバラ園が満開ですので、とても良い香り。
パンはお持ち帰りもできるので
植物園の芝生で食べるのも良いですよ。
タルトゥにお越しの際は
ぜひ食べて下さいね。
スーパーマーケットでもパンは買えますが
どこも似たようなものです。
ここでしか食べられないパンが食べたい。
数は少ないですが
エストニアのパン屋さんへ
ぜひ行ってみてください。
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