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ヨーロッパ・アジア・アフリカの交差点イスタンブール

【海外写真放浪記】 Turkey 1 イスタンブール

前回インドを出た僕は一度イスタンブールを訪れたのだが、ギリシャの島で行われた夏フェスaurorafestival2011へ参加するために、数日でトルコを離れ、イベント終了後にまたトルコへと戻って来ていた。

イスタンブールは位置的にヨーロッパ、アジア、アフリカの交錯点に位置している為、様々な物が入り混じっていて本当に面白い。


先ずは人種だ。オスマントルコ時代からトルコに根付いている人ももちろん居て丁度アジアとヨーロッパの間の顔立ちをしている人が殆どだが、ここからは黒人の方も多く街中で見ることになる。


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そして文字。

アラビア語圏になるので最早何が書いてあるか分からない。下に英語が書いてあるので何とか理解できるが、ローマ字読みしても発音できない様な面白い語呂が多発する。


数字もアラビア数字になるので、1、2、3が普通に分からない時もあるのだ。


そんな異文化トルコなのだが、僕らの生活スタイルと最大の違いになるのが宗教


イスラム教の国はやはり独特の空気を放っていて、生活の中に様々な宗教的要素が組み込まれている。


一日5回メッカへ向かってお祈り(サラート)をする風習があり、その時間は皆仕事も一度辞め、お祈りをする。


祈り方は両膝を地面に付き額を地面に着けてお祈りをするのだが、大きなモスクでの礼拝は壮大で圧巻だった。

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写真はイスタンブール、ブルーモスク。ちなみにドバイなどの空港内にもPrayroomと呼ばれる礼拝の部屋も用意されている。



礼拝に参加する様に毎日スピーカーで町中に放送があるのだが、これをアザーンと言い、割と大音量で流れてくる。初めは何を言っているのかさっぱり分からないし、ウチの婆ちゃんの詩吟に似てるな位にしか感じていなかった。


今思えばあのアザーンが聞こえるからこそトルコが他にない魅力的な国なんだと思える様になる。


日本も宗教が生活に浸透している国の一つなのだけれど、もし僕が外人で日本の文化に触れた時にこれと同じ感覚になるのだろうか。


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今までアジア圏の旅では、物価が安かったので宿は個室だったが、イスタンブールからはドミトリーと呼ばれる一部屋に二段ベットが幾つもある相部屋に泊まっていた。


2011年当時カドキョイというブルーモスク近くの駅にツリーオフライフという日本人宿があり、そこを利用していたのだが、そこで今の嫁と出会うことになる。


旅とは出会いの繰り返し。


ここには中央アジアを旅する上でイスタンブールでしか取れないビザを待っている旅人や、バイク旅、ヨルダン、イスラエルを目指すバックパッカーと様々な日本人で溢れかえり盛り上がっていたのだが、当時の名物管理人シュウさんの料理が美味過ぎるという決定的な理由で長期滞在してしまう人も居た。


これは個人的な意見になってしまうのだがトルコ料理が僕はあまり好きではなかったのと、ネパール、インドと旅をしてきてまさかトルコで本場の日本食が食べれるなんて思っても居なかったのでシュウさんの夕飯が待ち遠しかったし、ここまで日本人との交流があまり無かったので旅の情報交換なども含めて1週間は滞在してしまった。


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イスタンブールに見所は多い。ヨーロッパ側とアジア側に別れているのだが、とりあえず僕は生活する様にイスタンブールを楽しんで行くことにした。

実はここに来てポートレートが上手く撮れなくなっていたのだ。インドまでは断られる事はなかったのだが、ムスリム圏は写真に対して嫌悪感しかない様だ。


声を掛けても毎日断られ続け、モチベーションも下がる一方だった。


そんな日々の中、ここまで休み無く動いていたのでボルポラス海峡で釣りをしたり、トルコアイスを食べてみたり、サバサンドを堪能したりと、普通の観光を楽しむ事にした。僕の写真を撮れないフラストレーションの発散方法は撮りたくなるまで撮らないと言う方法だった。


都会の空気をすっかり味わった僕はカッパドキアへ向けてのチケットを購入し、インドでは考えられない位、上等なバスに揺られ地方へと向かうのである。


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次回 【海外写真放浪記】 Turkey 2 カッパドキア


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