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実はコロナのおかげでリテール業界は上向きだった!! N128

 世界中の新聞でリテールこそコロナの最大の被害者のような報道が相次いでいるが、オセアニアのCITIのアナリスト曰く実はリテール業界は(ごく一部をのぞいて)コロナで調子が上向きとなっているそうだ。アパレルを除いてはどこも調子がよくEBITDAベースではプラスになっている企業が多い結果となっているとのこと。  

 理由としては可処分所得の使い道としての旅行やエンターテイメント(映画、コンサート、演劇、サーカス、スポーツ観戦などなど)がなくなったことでモノへの消費に向かっているためだそうだ。したがって小売業にとっての不況は外出制限がなくなった後に反動減がやってくる一抹の不安があるだけで基本的にポジティブに捉えて良いそうだ。  

 たしかに巣篭もり需要、あるいは(外出できないことへの)ストレス発散需要としてモノへの消費が進んでいる。おもちゃ、ゲーム、スポーツウェア、雑貨、家具/インテリア/エクステリア、ペット関連が伸びている。もちろんスーパー、酒屋、薬局も調子が良い。付き合いのある人に話を聞くと、大きな声では言えないが実は調子が良いのですと教えてくれる。  

 もちろん店舗運営は禁止されているのでネットで原則対応、もしくはクリック&コレクトで対応をしている事業者が多い。そしてネットへの対応力があるところが業績を伸ばしているし、残念ながら店舗運営への依存度が大きいところあるいはデジタル対応が弱いところは苦戦をしている。  

 なんというかメディアの情報に振り回されて小売は不調だと信じ込んでいたのだがマクロで見ると実は調子が良かったという事実に反省をした一日でした。 

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