見出し画像

ASD・ADHDが「報・連・相」できるようになる重要なポイント

人と関わって仕事をしていく上で「報告・連絡・相談」をすることは重要なスキルの一つです。

仕事を円滑に進めるためには情報を共有することが必要になります。その上、「報告・連絡・相談」をすることは社会人のマナーとしても重要視されるからです。

しかし、発達障害を持つ人の中では「報・連・相」をすることが苦手な人が多いです。いつ・どんな時に報告をすればよいかあまり理解できていないため、「これは連絡した方が良いことなのだろうか」と悩む方も多いのではないでしょうか。

そこで「報告」・「連絡」・「相談」はどう違うのか、どんな時にするのか。その違いを理解できる重要なポイントを解説していきたいと思います。

報告は「事後的」にするもの

報告というものは「事後」にするものです。

私たちはいつも誰かに相談したり、利害関係者がいたり、その仕事を管理している上司など様々な人を巻き込んで仕事をしています。

・誰かに相談した後にその相談した相手に「おかげさまで、あの件はこうなりました。ありがとうございました。」と報告する。

・仕事が完了したために上司・利害関係者にそれを報告する。

これは全て物事が完了した結果を事後的に報告をしています。「事後」にその物事がどのように終わったのかを伝えることが「報告」の本質です。

連絡は「事前に」をするもの

小学生の時に連絡帳を使っていた人は多いのではないでしょうか。その連絡帳にはどのようなことを書いていたか思い出してください。

・明日必要な持ち物

・時間割

・提出物

などを汚い字で一生懸命に書いていた記憶はないでしょうか。連絡の本質とは何かといえば、それは「事前に確定した事実を伝えること」です。

ではなぜ、「事前に確定した事実」をあなたは伝えなければいけないのでしょうか。それは次のような理由があるからでしょう。

その事実によってイレギュラーなことが起こる

事前に伝えられることで対処可能な問題になる

例えばあなたが有給休暇を取得した時に、誰もその事実を知らなかったとしましょう。そうすると周りは「あなたがいない」というイレギュラーな出来事が起こり、その問題に誰かが対処しなくてはなりません。

もし、あなたがその事実を伝えてさえすればこのようなイレギュラーな出来事は起こらなかったのです。

このように「事前に確定した事実を前もって伝えること」が連絡の本質です。

相談は”リスク”に関してするもの

あなたは人生相談を友人にしたことはあるでしょうか。仕事・生き方・恋愛・お金など不安なことが人には必ずあると思います。

ここで一歩立ち止まってみて考えましょう。人はなぜ人生相談をするのでしょうか。なぜ仕事や恋愛など様々なことに不安になるのでしょうか。

それは「将来が分からない」からです。

仕事の相談も同じです。分からないことやリスクについて相談することで最悪の事態を回避するのです。

このように「リスクに関して相談する」というのが仕事での相談のポイントです。

まとめ

「報・連・相」のポイントをまとめると次のようになります。

・(事後的にする)報告

・(事前にする)連絡

・(リスクに関してする)相談

それぞれのポイントを理解して今必要なことは何か考えることで、「報・連・相」がうまくいくのではないかと思います。


▽あわせて読みたい記事▽



記事作成の励みになります。