自民と公明による酷すぎるデマとフェイク７選｜民主主義を歪める卑劣行為

選挙戦も後半戦に突入していますが、ここまでの演説において自民・公明・維新が酷いデマ・フェイクを繰り返しています。

この記事では政権与党（自民・公明）のものに絞って、主なものを７つ取り上げて簡潔にご説明します。読者の皆さまはこれらがデマであるということを正しく理解した上で適切な投票行動をお取りください。

まず初めに、野党共闘や日本共産党をターゲットにしたデマ・フェイクを４つ見ていきます。

☆野党共闘や日本共産党をターゲットにしたデマ・フェイク

✅「自由・民主主義の政権か共産主義が入ってくる政権かを選択する選挙」
（自民党・甘利明幹事長）
▶日本共産党は枝野政権に「閣外協力」する旨を明確に合意しており、日本共産党による選挙協力の下で枝野政権が発足したからといって直ちに共産主義に移行したり、共産主義が入ってくるわけではまったくありません。
また、立憲民主党と日本共産党を含む野党４党と市民連合との間で合意した「共通政策」は20項目に及びますが、どこにも「共産主義」という文言は出てきません。
日本共産党は将来的・究極的には社会主義・共産主義社会の実現を目指す政党ですが、今回樹立を目指す野党連合政権にその考え方を持ち込まないことは明確に約束されています。

もっと本質的なことを言うと、「自由民主党」を名乗るクセにまったく自由も民主主義もなく強権政治を推し進めているのは自民党のほうですし、共産主義は民主主義の対立概念ではまったくないので怖いものではないのですが、この辺りを語っていると長くなるのでこの記事ではこれで留めます。詳しく知りたい方はたとえばこちらをどうぞ。

✅「私の相手である共産党は自衛隊の予算５兆円を全部削減する、丸裸で中国と対峙しろと言う」（自民党・木原誠二による第一声。官房副長官兼首相補佐官。東京20区）
▶日本共産党が自衛隊の予算を全部削れ、などと言ったことは一度もありません。

日本共産党が「将来的・究極的」には自衛隊をどうしたいと考えているのかは例えばこちらがわかりやすいです。２分19秒。

✅「共産党は天皇制を憲法違反であるとしている」（公明党・山口那津男代表）
▶日本共産党の綱領には「天皇制は憲法上の制度である」旨が明記されています。天皇条項も含めて現行憲法のすべての条項を守るのが日本共産党の立場です。

まがりなりにも公党の代表である山口氏自らこのようなデマを拡散することは民主主義への冒涜であると厳しく指摘せざるを得ないでしょう。
さすがにこの件は荒唐無稽のデマであるにも程があり、党として公式に撤回を求めていますが公明党から誠意ある対応は現時点で何もないようです。

✅「あちらは立憲共産党になっているじゃないですか。これが事実でしょう」（自民党・麻生太郎副総裁。自民党の長島昭久元防衛副大臣と立憲民主党の菅直人元首相が激突する東京18区の応援演説にて。）
▶マジレスすると「立憲共産党」などという政党は存在しないので「事実」ではまったくありません。いずれの政党に対しても無礼千万な発言です。

以上、野党共闘や日本共産党に対するデマ・フェイクを４つ見てきました。
自民党は、中国との緊張関係が高まっている昨今の状況と「共産主義」という言葉に対する誤ったマイナスイメージを利用して野党共闘を叩こうという作戦のようです。

与党であるならば堂々と実績を語るべきなのですが、語るべき実績を持たないのでデマ・フェイクくらいしかできることがないのでしょう。

強調しておきますが日本共産党はあくまで民主主義の堅持を表明しており、中国共産党とはまったく違います。
もっと言うならば、日本共産党は中国に対しては弱腰だった安倍・スガ政権とは対照的に、香港の言論弾圧問題やウイグル問題などでも最も厳しく中国に抗議しています。

（参考）

※志位和夫委員長による政見放送。８分22秒。

では、その他のデマ・フェイクも簡潔に見ておきます。

☆その他のデマ・フェイク

✅「消費税の増税分は社会保障にだけ遣われている」（自民党・甘利明幹事長など多数）
▶まったくそんなことはなく、事実上、引き下げられた法人税の穴埋めとなってしまっています。むしろ社会保障は安倍・スガ政権下で弱体化し、あろうことか消費税を財源にCOVID-19禍で病床削減を推し進めています。岸田政権もこれを改める意向を示しておらず、日本共産党の志位和夫委員長にこの点を質されても「これから考える」と述べるに留まっています。

（関連記事）

✅「何かあったときに救急車や消防車が来てくれるのは日本だけ」（自民党・石原伸晃。演説中に救急車が通過した際の発言。）
▶中身についてはまったく馬鹿げているのでイチイチ反証を挙げません。
ちなみにCOVID-19禍でわざわざ病床を削減しているのは日本だけかもしれませんね。むしろオリパラ強行で医療崩壊となり、すぐに救急車が来てくれず亡くなった多数の方がわが国にはいらっしゃいます。
あと、選択的夫婦別姓がいまだに実現できていない国は日本だけであるようです。

（参考）

⚠️他にも自民党には、「男女平等は絶対に実現し得ない反道徳の妄想」であると国会で公言した人物がいて重用されています。

✅「立憲が政権を握れば、日米同盟が終わる」（自民党・安倍晋三元首相。横浜市内で行われた松本純候補の応援演説にて。）
▶終わりません。

もう少し、安倍晋三氏の発言を正確に再録してみます。
「立憲民主党は、安倍政権でつくった平和安全法制を廃止をすると言っている。この平和安全法制によって、日米は強い同盟になった。それを廃止してしまっては、せっかく助け合えるようになったのに、助け合えない同盟になってしまう。そうなれば、日米同盟はその瞬間に終わりを迎えてしまう」

要するに、「安保法制を廃止すれば日米同盟は終わる」と言いたいようですが、これはデマ・フェイクの誹りを免れ得ないでしょう。
2015年に強行採決された安保法制により基づき日米間で進められている共同行動は、集団的自衛権の行使がなくてもほぼすべて説明できるのです。

立憲民主党は選挙公約で「日米同盟を基軸とした現実的な外交・安全保障政策」と明記しています。
著書『枝野ビジョン』では最後の第11章を「地に足の着いた外交・安全保障」とし、丸ごと一章を割いて民主党時代の実績と枝野新政権でこれからとるべき具体策や考え方が示されています。

枝野ビジョン 支え合う日本 (文春新書 1314)

☆おわりに

以上、政権与党による酷すぎるデマ・フェイク７つをご紹介しました。

当選を得させない目的をもって公職の候補者に関し虚偽の事実を公にし、又は事実をゆがめて公にした者は４年以下の懲役・禁錮または100万円以下の罰金となります（虚偽事項公表罪。公職選挙法235条２項）。選挙権や被選挙権も停止されます（同252条１項・２項）。デマ・フェイクは|歴《れっき》とした犯罪行為です。

政策で太刀打ちできないからデマ・フェイクによるイメージ戦略で勝とうとする。情けないですね。「こんな人たち」に政権を担う資格などありません。
でも、こんなのに騙されたらもっと情けないです。
適切な投票行動をとることで、デマ・フェイクから民主主義を守りましょう。

最後までお読みいただき、真にありがとうございました🙇‍♀️今後もがんばりますので励ましのスキ・コメント・フォロー・サポート・おススメ・記事の拡散などしていただけますとめっちゃ嬉しいです。フォローは100％返します。今後とも有益な情報発信に努めますので応援よろしくお願いします🙇‍♀️

そういうわけですので今回の選挙では、立憲民主党、日本共産党、社民党、れいわ新選組のいずれかに投票しておけばOKです。立憲野党に投票して日本をアップデートしよう！またねー💕

（参考）

この国に生きるすべてのあなたへ | 立憲民主党

※枝野幸男が送る１００のメッセージ特設サイト。「度重なる自粛に疲れてしまったあなたへ」「コロナ禍で子育てに苦労するあなたへ」「社会問題に声を上げているあなたへ」など、全部で109のメッセージを枝野幸男・立憲民主党代表自らが動画で語っています。あなたにハマるメッセージもきっとある！（テーマごとに検索しやすくなっています）

🌸🍃この記事の執筆者、Study Partnerは、コペル＆アヤでした🐣

当記事は、「選挙の直前に贈る政治エッセイ」の第３弾です。第１・２弾はこちら。

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