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リモートワークを乗りこなすために自己開示の仕組みを作っている話


はじめに

本記事はBASE アドベントカレンダー 2022の16日目の記事です。

このブログではお久しぶりです。
BASE BANK事業責任者兼PdMの柳川です。
皆さんはもうリモートワークにはなれましたか?BASEではリモートワークのいいところと、顔を合わせることのいいところを組み合わせて行こうというスタンスで日々業務改善を行っています。
ところで皆さん、リモートワークが主流になることで失われたものってなんだと思いますか?僕も色々考えたんですが、「雑談」なんじゃないかなという結論にたどり着きました。
もう少し正確に言うと、自己開示のスキルによる差がついているなと言うことを思っており、それを補っていたのが雑談ないし、非言語のやり取りであったのではないかと考えています。
顔を合わせることで、自己開示が得意でない人も補えていたものが、補えなくなったので、自己開示にスキルのある無しでリモートワークの乗りこなしに随分差が開いているなと感じています。
ということは、自己開示がしやすい仕組みが作れれば、リモートワークが乗りこなしやすくなるのではないか。そんなことを考えました。
なので今回は自己開示を促すイベントの例を踏まえながら、自己開示の大切さについて書かせていただこうと思います。

そもそも自己開示が大切な理由

僕は人に何も聞かれていなくても、自分のことやプロダクト開発のことや、プロダクトのことを語り倒す人間です。はっきり言って異常者です。最近異常者側ということに気が付きました。
無意識的に行っていた自己開示ですが、振り返ってみると以下のような効果があると考えています。

知ることによってリスペクトが生まれる

知らない人のことは、やはり警戒心が湧いてしまうのが人情。逆に人となりを知っている人の行動は好意的に受け入れられるものです。
そして実感すると思います。「この人っていつもこんなこと考えてたんだ。」「同じようなことで悩んでいて共感できる。今度話し聞きたい!」
知ることはリスペクトの始まりです。知ってもらうことはリスペクトされることに始まりです。

自己開示を通して受け入れられる

毎日自信を持って仕事できていますか?自信はあるけど不安。そんな感じかなと思います。
FBが欲しいですよね。いつもやっている当たり前のことでも実はオリジナルなことなのです。
だからFBが大事。自己開示とFBはセットである必要があります。

自己開示を通して研ぎ澄まされる

自己開示のために語ると、自分の中で振り返りができます。そして繰り返し語った言葉は強度を持ちます。
自分の考えを研ぎ澄まし洗練させるためにも自己開示は大事です。

語ることは気持ちがいい

たくさん語って聞いてもらった後って、気持ちがスッキリしたりしませんか。
これは人によるのかな。

自己開示を促す一例としてのイベント

自己開示を促すための一例として、Product BEER BASHというイベント名ので、以下のような社内イベントを主催しました。
またイベント中はwaiwaiチャンネルというスラックのチャンネルを作り、発表者へのコメントが集まるようにしました。これは発表にFBはセットだからです。

当日は会の進行もしました

イベントの内容

LT

テーマなし、5分でとにかく語ってもらう会です。
自分で話を構成して話したい人にはおすすめです。
以下はLTのテーマになります。

  • 自己開示の大切さ〜リモートワーク攻略法〜

  • みんなで学んで、新しい価値を生み出す社内勉強会

  • 「One for all, All for one」でチームの開発効率が向上した話

  • プロダクトマネジメントのお話

  • チームの能力を数値化して今後の成長方針を立ててみた

座談会

座談会と聞いてもピンと来ないかなと思います。
発表者が話したい人を指名し、もうひとりファシリテーターが付き、計3人で会話を繰り広げる催しです。
尺は20分で行いました。
LTは資料作るのも含めてコストが掛かります。また、聞かれれば答えられるんだけど、自分からだとうまく話せない。あると思います。
座談会の形式であれば、質問に答える形で自己開示が行なえますし、登壇者同士の関係性で科学反応が起こるのも非常に面白いです。
ファシリテーターの腕もありますが、それはみんなで磨いていきましょう。
以下コンテンツです。私もファシリテーターとして参加したのですが、掘っていく中で登壇者同士の関係性が面白かったです。双方向的な視点が入るのでより日々の業務がイメージできるコンテンツになったと思います。

  • Pay ID アプリの話

  • 予約販売の企画の話

  • ProductとBizの連携の話

振り返り

登壇者の方参加者の方の多大なご協力もあり、会はとても盛り上がりました。普段一緒の会社で働いている人でも、違うチームで働いていると何をしているのかわかりません。同じチームの人でも、そんなことを考えながら働いていたのかという発見がありました。

いくつか感想をピックアップします。

久しぶりにこういうわいわいする感じのイベントに参加したけどLTとか聞くの楽しかった〜〜!運営のみなさんありがとうございました!

めちゃくちゃ楽しかったです!!! 新入社員にやさしいイベント本当にありがとうございます😭

とても楽しく有益な場でした!LTへのFBも色々な方から頂けて感謝です。

みんな愛してるよ!

いろいろな人に語りかけたくなってしまいました

筆が乗って来ました。最後にいろいろな立場の人へ自己開示の必要性を語りたくなってしまいましたので、蛇足感はありますがつらつら書かせて下さい。

リモートワーク状態の組織に転職した人へ

本当に知らないです。みんなあなたのことを。でもだからこそチャンスです。
知ってもらえるだけで随分仕事がやりやすくなります。しかも知ってもらおうとアピールする人は少ないです。
抜け出して行きましょう。前に出て話せる機会があれば積極的に参加していきましょう。そのあなたの行動に周りも続くと思います。

リモートワーク前から今の組織にいる人へ

知らないうちにアドバンテージがあります。そのことを意識するだけでも十分だと思います。
自分はリモートワークでも支障がないけど、新しく入ってきた人はどうなんだろうか。そんなことを考えて、自己開示をできる環境を作れると非常に良いと思います。

特にレイヤーの高い人へ

物事を発信することが仕事のはずでも、以外に自分のことは発信できていないかもしれません。
人を知るには、まず自分を伝えよといいます。嘘です、僕が今作りました。
あなたが日々どんなことを考えどんなことを思い過ごしているか。メンバーに背中を見せることで語れていた時代は、リモートワークで終焉しました。
発信していきましょう。特に外に向けた発信がおすすめです。いろいろな外に向け発信が反射してメンバーに届きます。届かなくても外に向けた発表用に整理した思考はメンバーにも明確に明瞭に届くはずです
。特に弱みや悩みを見せる発信がおすすめです。答えはみんなで探す時代です。

特にPdMへ

PdMの仕事の本質は、物事をとにかく前にすすめることです。
そして更にいうと、小さくならないことがコツです。今の自分の手札だけでできることは限度があります。いかにして自分の手札を広げていくか、それが強みになります。
そういうことを鑑みても、自己開示のスキルを身につけること、チームに浸透させることは重要ではないでしょうか。
特にチームの外に飛び出しましょう。コラボレーションの糸口を作りに行きましょう。PdMの職能の価値をあげましょう!

最後に

今回のイベントの開催宣言として一発目のLTもさせていただきました。そちらのスライドもここに共有させていただきます。


ぜひ皆さんの組織でも自己開示が起きる仕組みを取り入れ、ワイワイ活発な生き生きとしたプロダクト開発ができればと思います。チームで良いプロダクトを作りましょう!
また来年は社外向けにもイベント企画していきたいと思いますので、その際は皆さん奮ってご参加いただければと思います。

明日は @cureseven @zan の記事が公開予定です、ぜひご覧ください。




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