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【発達障害】こんなときどうしたらいいの?#24~手先が不器用~

はじめに
 
こんにちは。発達障害を持つ子どもが家庭や学校で快適に過ごせるように、親としてどのようにサポートできるかを考えることは、とても重要なことです。この記事では、特に手先が不器用なお子さんや、段取りを考えるのが苦手なお子さんのために、日常生活や学校での活動をサポートするアイデアをご紹介します。


1.図工や工作のサポート

 細かな動きが苦手なお子さんは、絵をかいたり、はさみを使ったり、粘土で形を作ったりするのが難しいことがあります。そのため、図工の課題や夏休みの宿題の工作に時間がかかることがあります。以下のような工夫を試してみてください。

  1. 手順をわかりやすくする:やることの手順を理解しやすいよう、イラストや写真を交えて説明します。手順を紙に書いて貼っておくと、それを確認しながら進められます。

  2. 部分的なサポート:親や先生が子どもの代わりにすべてをやるのではなく、一部をサポートすることで、子どもが達成感を味わい、「もっとやりたい」という気持ちを引き出すことが大切です。

  3. 使いやすい道具を選ぶ:はさみやのりなどの道具は、子どもが使いやすいものを選びましょう。例えば、のりはスティックタイプよりも液状のものの方が扱いやすい場合があります。

2.算数での道具の工夫

 コンパスや分度器、定規などの道具は、以下のように工夫すると使いやすくなります。

  1. 使いやすい形状を選ぶ:大きさや厚みなど、子どもが使いやすい形状のものを選びます。

  2. 定規の裏にビニールテープ:定規の裏にビニールテープを貼ると滑りにくくなります。

3.音楽の授業での工夫

 楽器演奏は手先の不器用さがあるお子さんにとって難しいことがあります。以下のような工夫をしてみましょう。

  1. 鍵盤ハーモニカ:マウスピースではなく、蛇腹ホースのついた吹き口を使うと手元が見えて吹きやすくなります。特定の鍵盤にシールを貼ると、押し間違いが減ります。

  2. リコーダー:太い部分に綿ひもをくくりつけ、ひもをストラップのように首からかけると安定感が増します。リコーダーの穴の部分にクッション性のあるウオノメ用パッドシートを貼ると、指で押さえる部分がわかりやすく、少しの力で穴を押さえられます。

4.日常生活でのサポート

 靴ひもを結んだり、ボタンを留めたりすることが苦手なお子さんには、以下のような対処法があります。

  1. ひものない靴やボタンのない服:ひものない靴やボタンのない服を選ぶことも一つの方法です。

  2. 少しずつ練習:余裕があるときに、家庭で少しずつ練習することも有効です。

5.指先の力を鍛える活動

 お手伝いや遊びの中に、指先に力を入れたり、指先で違う感触のものを触って違いを感じたりするような活動を取り入れてみましょう。以下はその一例です。

  1. お手伝い:米とぎ、おにぎり作り、白玉団子作り、餃子作り(混ぜる、包むなど)、みかんの皮むき、床の雑巾がけ(雑巾しぼり)、草むしりなど。

  2. 遊び:ブロック、陶芸、折り紙、あやとり、プラモデル作り、ビーズ手芸など。

最後に
 
発達障害を持つ子どもにとって、毎日の生活や学校での活動が少しでも楽しく、そして達成感を感じられるものになるよう、親として工夫してサポートしていきましょう。お子さんの成長と共に、新しいチャレンジが増えていくと思いますが、温かく見守りながら一歩ずつ進んでいけるといいですね。

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