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3人育児するギネ女医 ドタバタの毎日を過ごしながら ポジティブに自分の人生を生きるため…

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3人育児するギネ女医 ドタバタの毎日を過ごしながら ポジティブに自分の人生を生きるために発信しています

最近の記事

妊娠には制限が多いのか③

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 能登半島地震で被災された皆様におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。 東日本大震災で自身が被災し、被災地の産科医療などの実際を知っている身としてはいても立ってもいられないニュースではございましたが 現状、自分自身が力になれることが少なくもどかしい思いでおりました。 しかしながら、皆が自粛し、皆が暗くなる必要はなく 動ける人が動く、働けるひとが働く どんな状況でも、自分にできることを淡々と貫くこ

    • 妊娠と制限②

      妊娠すると制限が多くなることが不安 そんな漠然とした不安を解決するのはやっぱり 知ること しかしながら ただ本を読んでも ただ雑誌を読んでも 妊娠する前にはなかなか、届かない。 自分事にならないと、心には届かない。 だから、不安に思ったら少しだけ覗いてほしい。 そんな場所を作りたい。 そして、その不安の原因と、解消するお手伝いをする。そんな産婦人科医を目指しています。 さて、本日は妊娠と制限 よく聞かれることのなかから旅行についてのお話です。 妊娠と旅行いわゆるマタタ

      • わたしの転職

        妊娠と制限の記事をなかなか完成出来ないでおりますが、本日は私の転職のお話しをします。 転職を決めたのは何故?私は自分でいうのもなんだが頑張り屋だと思う。 でも、もう頑張れない。と思った。 仕事は好きだった。 活躍する場も与えられて、頼りにしてくれる上司や後輩もいた。 無難にやりすごそうとすれば出来た。 3人目が産まれても、ある程度のわがままを通して働くこともできたかもしれない。 でも、目をつぶることが出来ないことがたくさん出てきてしまった。 それが転職につながった。 我

        • 妊娠には制限が多いのか?①

          妊娠したらやってはいけないことが増える 日常診療でそんな印象をお持ちの方が多いという印象をうけます。 本日は妊娠にまつわる「制限」についてお話していこうと思います。 妊娠と薬妊娠したら、やめないといけない薬は「少ない」 妊娠したから飲んでいる薬はやめないと。 こう思っている方は多いように思います。 確かに、明らかに胎児へ奇形をおこす可能性のある薬、胎児毒性のある薬という薬もあるのは事実です。 でも実はそんなに多くはありません。 むしろ、続けていていただかないと母体の体調が

        妊娠には制限が多いのか③

          ブライダルチェック

          みなさんは、ブライダルチェックの検査内容をご存知でしょうか? 「ブライダルチェックをパートナーと受けて、妊娠できる体かどうか調べておきたい」 外来をしていると度々このような質問を受けることがあります。 ブライダルチェックというネーミングから なんとなく、結婚が決まったら、お互いの身体に異常がないかどうか調べておく検査、と捉えておられる方が多いかと思います。 本日は時々質問を受けるブライダルチェックについてすこし説明しようと思います。 ブライダルチェックの定義 実はブラ

          ブライダルチェック

          夫婦の会議について#4

          本日は妊娠のこと、だけじゃなく、夫婦での話し合い全般について私が感じたことをお話しします。 子供が生まれるまで、コミュニケーションで困ったことはほとんどなかったように思います。 なんでも話せる仲だったし よく飲みにも言った。 お互いの本音や気持ちを確認しあうことも多かったです。 それが子供がうまれてからというもの まったくうまくいかなくなってしまいました。 その根底にあったのが 「不公平感」 だったのだと思います。 その気持ちがどこかにありつつ話し合うので、 自分の負担

          夫婦の会議について#4

          妊娠前の夫婦での話し合い#3

          産後、人とコミュニケーションをとるのも億劫となった私 こんなんで仕事に戻れるの? こんなんでどうやって働くの? と思いながら産後4か月、仕事復帰の日が来ました。 本日は仕事復帰へ向けての話し合い 妊娠前、妊娠中、復職前の自身の経験 についてお話ししたいと思います。 仕事復帰に向けての話し合い妊娠前 とにかく子供が欲しかった これは以前にも述べましたが、私はとにかく子供が欲しかった、一刻も早く子供が欲しかったから 仕事のことは二の次でした。 夫から、「妊娠したら仕事は

          妊娠前の夫婦での話し合い#3

          妊娠前の夫婦での話し合い#2

          さてそんなバチバチの里帰りでしたが、 乳腺炎が落ち着いたのは産後2か月くらいのことでした。 切開の傷がようやく閉じたのがそのくらい。 ようやく自宅に戻ることにしました。 周りに気兼ねなく過ごせると解放感と ちょっと赤ちゃんみてて、ができなくなる不安と、 赤ちゃんのお世話をしながら、ごはんの支度から洗濯、掃除、をひとりでやるプレッシャーと いろんな気持ちが入り交ざりながら自宅に戻りました。 やはり、それからも続々と問題は勃発していく我が家でした。 本日は産後のすれ違い 産前

          妊娠前の夫婦での話し合い#2

          妊娠前の夫婦での話し合い#1

          本日も妊娠前にやっておけばよかったシリーズですが 一番自分にとって重たい内容です。 それは、私がこのことにちゃんと向き合わなかったから。 今回は自分の失敗談、経験談含めた内容になります。 ハウツーではないので、気軽にお読みください。 そして長くなりそうなので何回かに分けて書いていきたいと思います。 なんとかなるでしょ楽天的思考だった過去 とにかく能天気、楽天的、よく言えばポジティブだった20代を過ごした私でした。もちろんたくさん失敗もしたし、どろどろの恋愛をしたり、婚活

          妊娠前の夫婦での話し合い#1

          妊娠・出産はつらくて大変なのか?

          つらくて大変だから産まない?妊娠・出産は、さらにその先の育児がつらくて大変そう、だから私は子供を産まない。 という選択をする方、それはそれで、正解かもしれません。 つらくて、大変なこと、今思い当たるだけでもどんどんあがってきます。 小さい子を育てているママの疲労感 夫への愚痴 子供が成長していっても成長に伴い、悩みは変わり、尽きることはありません。 子供がいない自由 時間的にも、精神的にも それを知っていればいるほど そしてそれが好きなほど もしかしたら子供との暮らしは

          妊娠・出産はつらくて大変なのか?

          愛を使う

          今回は妊娠・出産、とは直接は関係していませんが これから子育てをしていくなかで これに尽きるな、と感じていることを思いのままに。 なんで突然 それは今私がそんな気分だから ママが忙しいのは悪いこと?実はこの1週間、自分の予定が詰め詰めだった。 子供の運動会からの遊園地旅行 オンライン、直接大事な友人と会うこと noteの記事を書く ビジネスについて学ぶ もう頭がいっぱいいっぱいだけど、今が頑張り時。 今やりたい。 そんな中で3歳でほとんどおねしょをしなかった娘が3日

          愛を使う

          分娩施設はどうやって選ぶのか?

          良い分娩施設とは?いい分娩施設とはなにか?これは、医療者として医療を提供していただけのときと、自分が出産してみてから、大きく見方が変わったなと感じています。あくまで個人の見解で、私の考えが選び方の正解というわけではないことをご了承いただいたうえで、誰かの参考になればと思います。 医療者目線から<分娩の安全性> 分娩に携わっていた医療者として、提供する側としては、とにかく安全な分娩、お母さんも、赤ちゃんも元気に帰ること、が目標でした。妊婦さんが当たり前だと思っている安全

          分娩施設はどうやって選ぶのか?

          風疹の予防接種

          こちらの記事でもご紹介した 妊娠前に知っていて欲しい風疹のこと。 風疹なんて、子供の病気じゃないの? 子供の時予防接種したし大丈夫。 と思っている人ほど読んで欲しい。 内容が少し難しいので、できるだけ噛み砕いて書きたいと思います。 風疹とは風疹ウィルスの感染症で、三日ばしかともいわれる。発熱やリンパ節の腫れ、発疹などが症状。比較的軽症とも言われています。 風疹の抗体検査の意味風疹にかかったり、予防接種を打つ事で免疫情報が記憶されて抗体というのが作られます。なので一度罹

          風疹の予防接種

          あまりにも有名な妊娠前のアレ

          葉酸の内服あまりに有名にもなり、妊活と言ったら葉酸の内服、とご存知な方も多いはず。 本日は妊娠前から摂取したい葉酸のお話を自分の経験談も交えてお伝えします。 葉酸とは?葉酸の詳細はおそらく調べればすぐにたくさん出てきますので、簡単に。 葉酸は、ビタミンの一種で、血液の生産を助けます。胎児においては、遺伝情報を伝えるDNAやRNAなどの生合成を促進、細胞分裂や細胞の成熟に関与します。 胎児の神経系の発達は妊娠の極初期から始まり6週には神経管とよばれる脊髄のもとになるとこ

          あまりにも有名な妊娠前のアレ

          妊娠前に、これだけは!

          やっておいて欲しい事葉酸の内服 風疹の抗体検査、予防接種 産院の検討 ひとつひとつがとっても大切なので、各論については別記事で書きます。 やっておけばよかった(と感じている)こと夫婦で産後について話し合う ネットスーパー、宅配 脱毛 美容医療 アートメイク 旅行 投資 これらは、わたしがやっておけばよかったぁ と感じているものを、優先順位の順で書いています。 1については、またボリュームが多いので別で書きますね。 ネットスーパー、宅配 赤ちゃん連れ

          妊娠前に、これだけは!

          妊娠前に知ってほしいイメージギャップ

          妊娠、出産、育児にはどんなイメージがあるでしょうか。 私はどんなだったかというと ポジティブ 命が授かる尊さ、幸せ 想像できない痛みとその先にある喜び 自分の赤ちゃんとの温かい笑顔あふれる生活 ネガティブ 女性としての体や肌の劣化 妊娠出産の合併症 寝不足、疲労 自由がなくなる 長らく妊娠出産に仕事で関わりながら、私が抱いていたイメージはこんなでした。 そして、ネガティブなものに関しては全く深く考えてなかった。 そんな事言ったって、みんなやってる、自分も妊娠したい、子

          妊娠前に知ってほしいイメージギャップ