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あまりにも有名な妊娠前のアレ


葉酸の内服

あまりに有名にもなり、妊活と言ったら葉酸の内服、とご存知な方も多いはず。
本日は妊娠前から摂取したい葉酸のお話を自分の経験談も交えてお伝えします。

葉酸とは?

葉酸の詳細はおそらく調べればすぐにたくさん出てきますので、簡単に。

葉酸は、ビタミンの一種で、血液の生産を助けます。胎児においては、遺伝情報を伝えるDNAやRNAなどの生合成を促進、細胞分裂や細胞の成熟に関与します。

胎児の神経系の発達は妊娠の極初期から始まり6週には神経管とよばれる脊髄のもとになるところ
が閉鎖します。この神経管の閉鎖に母体の葉酸摂取が関わっており、葉酸を摂取していることにより神経管の閉鎖障害のリスクを減らせる、というデータがあります。
(全てのリスクをなくすわけではない)

一般的に妊娠に気づくのが妊活を積極的にしている、あるいは不妊治療中、などでなければ早くて生理が1週間ほど遅れたころ、それは大体妊娠5週ころにあたります。その頃には胎児にとって葉酸の需要はすでに高い状態にあります。

簡単にまとめると

  • 葉酸は胎児の神経管閉鎖のための超重要成分

  • 妊娠に気づく頃がだいたい神経管が閉鎖する時期

  • 妊娠する1ヶ月前から葉酸を摂取することが推奨されている

といった感じです。
あまりにも有名な話ですね。
推奨される摂取量は1日0.4mgとされています。


いったいどれだけ飲むの?

妊娠1ヶ月以上前から妊娠6週くらいまで、1日0.4mgの内服が推奨されています。

さて、ここからは私の経験談です。
1ヶ月葉酸を内服してから妊活して妊娠6-7週くらいまで内服すればいいのね、オケオケ。と思ってた私。でもそんなに甘くはありませんでした。

葉酸内服を継続できなかったワケ

サプリの内服継続は私にとってはそんな簡単な話ではありませんでした。

  • そう簡単に妊娠しなかった

  • 人前で葉酸内服してると妊活中、あるいは、妊娠したとバレバレ

  • サプリメントなどを摂取する習慣がなかった

  • 妊婦用サプリが割と高額

  • 妊娠しないのに続ける事に嫌気がさした

  • 飲むメリットの実感が湧かなかった

といったところです。
妊活中に妊娠検査薬で陰性だと、サプリは何も悪くないのに、こんなもの!という怒りさえ込み上げてきました。

また、計画的に妊娠を考えてはいない人にとっては(自然に身を任せてる人)妊娠前からのサプリの内服なんてそう出来ないのではと思っています。

そうして私は
『妊娠のための葉酸の摂取』
というマインドをそもそも変えるしかない
と思ったのでした。

葉酸自体の自分の体への必要性

妊娠のために、ではなく自分の健康のために取り組むことにしました。

血液産生やタンパク質合成に必要

葉酸は血液やタンパク質をつくるのに必要なビタミンであり、やはり当たり前ですが自分の身体のために必要な栄養素でした。食事だけでは不足しがちです。また加熱すると壊れてしまうという性質もあるようで、やはりサプリメントでの摂取が簡便でした。

美容への効果

美肌のためにもビタミンは欠かせず、葉酸は細胞分裂に影響するビタミンと言うこともあり、これは肌にもいいはず。と考えました。調べてみると肌のターンオーバーに影響しているだろうこともわかり、これは妊娠云々でなく日頃から摂取すべき栄養素‼︎と強く思うことができました。

サプリ以外の方法

もともと料理はそんなに得意ではないのですが、葉酸が多く含まれる食品は好きなものばかりでした。

ホウレン草、モロヘイヤ、小松菜、ブロッコリーなどの緑の葉野菜、枝豆、大豆、納豆などの豆類、レバー、海藻、イチゴなど

特に無類の納豆好き。サプリメントを切らしているときや、妊活メンタルで気持ちが乗らないときなどは、納豆を食べていました。

まとめ

葉酸は妊娠する前から摂取することが推奨されており、摂取することで、児の神経管閉鎖障害のリスクを減らすことができます。
一方で、葉酸は、胎児の神経管の閉鎖のためだけに必要な栄養素ではありません。
あなたの血液の産生や、タンパク質の合成に必要な栄養素であり、また美肌にも効果のある栄養素です。
妊娠を考えている女性だけではく、全ての方が十分量摂取し、健康や美容の維持に役立てつつ、妊娠した際にも「葉酸摂取をしてなかった!」という不安なく過ごせるといいですね。

お読みいただきありがとうございました。


※葉酸の過剰摂取による有害事象が否定できないというような報告もあるため、1日摂取量を守ってください。

※神経管開存症の児を妊娠したことのある方は推奨されている摂取量、期間ともに異なります。また抗てんかん薬や潰瘍性大腸炎のお薬であるサラゾスルファピリジンなどは葉酸の働きを弱め神経管の開存のリスクが高くなることがわかっています。主治医に十分確認してください。


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