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妊娠前の夫婦での話し合い#3

産後、人とコミュニケーションをとるのも億劫となった私

こんなんで仕事に戻れるの?
こんなんでどうやって働くの?

と思いながら産後4か月、仕事復帰の日が来ました。

本日は仕事復帰へ向けての話し合い
妊娠前、妊娠中、復職前の自身の経験
についてお話ししたいと思います。

仕事復帰に向けての話し合い

妊娠前 とにかく子供が欲しかった

これは以前にも述べましたが、私はとにかく子供が欲しかった、一刻も早く子供が欲しかったから
仕事のことは二の次でした。
夫から、「妊娠したら仕事はどうするの?」の質問にも
「多少セーブするけどなんとかなるでしょ」と本気で思っていた。

なので、話し合いにもならなかった。
でもきっと夫はしっかりプランを立てたかっただろうし、立てていたら結果は違っていたかもしれない。
子供のことはもちろん計画通りにいかないことも多い
というのを前提である程度のお互いの仕事への考えを妊活中から共有するべきだったように思います。

「知っているだろう」
ということも含めて、時間があるうちにしっかりと話し合う。

妊娠前の考えであること
産後のことはわからないこと
変わることがあること
そして変わったっていいこと
このことをしっかりと、自分も相手にも理解してもらうことが大切。

私は、子供が欲しかった
だからそのためには仕事をセーブしたっていい
それしか考えていなかったのです。

妊娠中 お花畑期 保活

私は11月に出産して、「復帰は4月な!ちょうどいいだろう?」
という当時の上司の言葉で私の育休期間は決まりました。

当時まわりの産婦人科医の中では育休をとれるだけマシ。
さらに産休・育休含め6か月以上休んだら降格
みたいな謎のルールがあったのです。

そんなわけで4月に復帰するのにあたり
11月に出産したばかりで、11月には保育園の申し込みをしなければならない。
そのため、保育園の見学などは妊娠中に行いました。

そのあたりから、保育園どうしよう?と夫に声をかけてはみました。
でもわたしも、どうしよう?といっておいて
具体的に何について悩んでいるの?と言われてもわからないくらい
実は保育園についてさっぱり無知だったのです。

認可保育園の標準保育時間を知ったのもそのころ
え、保育園に預けても今まで通りに働けるわけじゃないのか
と知り、夫に言ってみても
「え、そんな時間に帰れないじゃんね、みんなどうしてるの?」
と他人事…。
悪い予感がしました。
この人、ずいぶん他人事だな、保育園について

ただ、悪い予感はしながらも子供を授かった喜びが大きく
そうだったとしても仕方ないか、だって、子供が欲しかったんだもの
と考えていました。

産後 ガルガル期、落ち込み期

以前にも書いた通り、全く順調じゃなかった産後
4月の復帰にむけて12月、産後1か月ころ、医局長から今後の人事について連絡がきたときに私は泣きながら
「仕事に戻る自信がありません」と訴えたのでした。

赤ちゃんのお世話と、自分の体調の回復のことで頭がいっぱい
仕事のことなんか考えられない…

これが正直な気持ちでした。
いまが一番大変な時期だと思うから、またすこし時間がたったら考えましょうと言っていただいたのを覚えています。
本当にありがたくて涙が出ました。
4月復帰に向けて自信喪失状態でも戻ることは決まっている。
こんな状態の私が仕事に戻ったって、迷惑をかけるだけだけど、
なんとかその時までに状況をなんとかしなくては…

夫へ、その旨伝えても
「育休って1年とれるんでしょ?」
この言葉も、ずいぶんと他人事だなって感じた。

制度的には1年とれる育休、でも当時の私は

  • スキル維持も不安

  • 1年育休とる医師なんていない

  • 半年以上休んだら降格ともいわれている

  • まわりにどう思われるか不安

誰に何を相談すれば解決するんだろう…
みんな通るみち、私も頑張らなければ…
このころから、だんだん孤独を感じるようになりました。

夫は心配はしてくれていたけれど、共感はしてくれなかった。
私は、察してくれない夫にイライラするようになっていきました。

保育園全落ち

そんなわたしに追い打ちをかけたのは、認可保育園すべて落ちた
ということでした。
当時は珍しいことではなかったけれど
まさか、フルタイム、当直ありの勤務で落ちるとは思っていなかった。

落ちたことを職場に伝え、職場の院内保育園の手続きに来るよう案内されました。
幸い、院内保育園はすんなり受け入れてくれました。
それはでも、当たり前のように私の職場に子供を連れていく
という悪魔のルートでもあったのです。

夫といよいよ保育園について具体的な相談

院内保育園のメリット
仕事の合間に授乳ができる
1歳からは夜間保育も対応、当直も対応
次年度の保育園申し込みの加点になる
遅くまでみてくれる

デメリット
職場まで遠く、往復が毎日大変
自分の職場なので、自分がほとんど対応しないといけない

保育園がきまってようやく話し合いができました。

夫はいつも話し合えば寄り添ってくれていた

  • どちらが送り迎えをするか

  • 当直のときはどうするか

  • 帰ってからの育児や家事の分担はどうするか

今思うと、
夫は具体的に何を決めなきゃいけないか、という話し合いにはすごく積極的に相談にのってくれていました。

でもその時は全然きづいていなかった
どうして私がやる前提で話がすすむのかな
私ばかり負担が大きくなっているの気づいてないのかな

なんで?
どうして?
どうして二人の子なのに、私ばかり仕事に制限がかかるの?

当時はその気持ちが強すぎて
彼が寄り添ってくれていた言葉も素直に受け取ることができませんでした。

こんな感じで私の育休はあまりすっきりしない感じで終わったのです。
そして、その状態で復帰をしたので、より忙しくなり、二人の間の溝はその後どんどん深まっていきました。
一時はお互いに「離婚」もよぎるほど。

でも、夫との関係の構築に失敗だらけのわたしが、これまでの経験で
すこしだけ成長したことがあるのです。
それは話し合いの進め方です。
次回はそのことについて書いてみようと思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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