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学校に、行きづらい、行けなくなった、辞めてしまった君たちへ 6

不登校、中退、引きこもりの保護者様への提言

(今回は、シリーズ4、5の流れからのスピンオフです。出来れば 先にそちらを読んでいただくと、拙文が理解し易くなります。)

  ホームスクールへ通い始め、生活のリズムが出来始めると、彼らは急速に元気になり、親とコミュニケーションを取ろうとするか、自分自身を見つめ始めて寡黙になり、別人のようになります。(ホームスクール生として、頑張ろうとしているだけなのですが。)
 ここで大きく分けて、保護者様の対応は大きく二つに分かれます。

 一つは、元気になりつつある子供に、ホームスクールと同じ様に、再び、干渉?し始めるケースです。あらかじめ予想される場合が多いので、控えてほしいとお願いするのですが、直接、ホームスクールでする学習基盤の内容にまで、子供から聞き出し、学校の内容と異なる事や 再び、進学、将来、目標などの言葉を使って、子供を指導、教育しようとします。
 間違い無く、子供たちは板挟みになって混乱し、疲弊し、ホームスクールとの信頼関係も崩れ始めます。
 もう一つは、親として万策尽きて ホームスクールに来て、急速に元気になるのを観て、(私達の一時的に、勉強に関わる一切の働きかけを止めて欲しいというお願いもあって。)必要以上に距離を取る場合です。

 前者の場合、地図描きは、受験の社会科目全般に特に記憶の保持や理解に 強力に役立ち、活きた記憶力を養成します。
 ヒアリング、スピーキングに振った英語は、その後、長文読解の速度を驚くほど上げます。
 ホームスクールで薦める本は、日本語として正しい文章に慣れ、飛躍的に読解力を上げ、同時に、受験科目にリンクするだけでなく、彼らの勉強や目標、夢へのモチベーションを見出すように選ばれたものです。
 つまり 塾で指導してきた経験から、彼らの勉強の壁(読解力、記憶力、理解力やそれらの正確さ、速度)を事前に取り除こうとするのが目的です。(塾では毎日の課題に追われる彼らにしてあげられない、一直線に伸びる学習基盤なのです。)
 残念ながら、前者の場合、納得してもらえるケースは少なく、本人が潰れたり、再び引きこもったり、中途半端な状態で進学してしまうケースがほとんどです。
 後者は、結果的に、大学進学後は親と良い関係を取り戻します。しかし、子供たちは日々、親からの何らかの愛情を求めているのも事実です。

 ここからが私達の提言です。
 ホームスクールは、学校以上に彼らの理想の学校を目指そうと常に意識して、努力し、彼らが 自分自身に真剣で その時、その時、常に目一杯の活力で努力してもらえるように働きかけています。
 ホームスクールでこのような時期を送っている時に 子供たちが 親や家庭に求めるのは間違い無く、安らぎ、愛情、快適さ、純粋な応援、駆け引きのない称賛、つまり、本来の養育の場である家庭なのです。彼らは家庭でエネルギーを日々、再充填したがっているのだと考えてほしいのです。
 ネガティブな言葉を使いたくないのですが、愛情を筆頭に、喜怒哀楽といった全ての感情やストレスは、高い所から低い所に流れる水のように伝わっていきます。親は子供達にとってそれらの源流だとも言えます。 
 子供達と話していると この事を強く意識して、接して欲しいと思うことが多々有ります。
 何も教育、指導しようとせずただ、一緒に散歩する。美味い、美味くない、高い、安いなどと言いながら外食したり、一緒に料理する。
 子供が気分良くなって、いろいろ話し始めても、とにかく聞く、肯定する、褒める、応援するに徹すると子供達はエネルギーに満ち溢れ、ホームスクールで燃えるように前進していきます。


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