私が体験した話。6
東京都 T 区○○地区。
「私が体験した話。5」で出てきた、友達との体験談です。
前回は、友達の名前を出していませんでしたが、友達は「 T さん」と呼ばせて頂きます。
私と T さんは、職場での先輩後輩で、彼女は私の先輩でしたが、遊びに行ったりするような友達の関係でもありました。
そんな T さんは、「視える人」です。
私と T さんは仕事で、東京都 T 区○○地区へ派遣されることになりました。
他の支部からも数名、だいたい10名位の人数で一年間、仕事をすることになります。
会社側が借りた、事務所として利用するところは、普通の賃貸マンションの一部屋で、7階建ての3階の部屋でした。
エントランスには、集合ポストとランドリーがありますが、電気が点いていても薄暗い印象で、正直、嫌な感じがします。
エレベーターさえ、早く来てくれれば問題はないですけれど。
その事務所で仕事を始めて3ヶ月が経った頃でしょうか。
N さんという方が「トイレの水がよく流れるんだよ。」と、言ったことがキッカケでした。
事務所のトイレはユニットバスの形式で、広くはない事務所なので、誰かがトイレに入ればわかります。
10名位と言いましたが、全ての日に10名が揃うことはないので。
他の人もお昼休みにデスクで寝てたら、肩を叩かれたとか、ロッカーで荷物を出してたら、誰も居なかったのに後ろを通る気配が何度かしたなど、色々と皆、口々に言い始めたのです。
T さんと、私と I さんというおじさん3人で残っていた日に、やっぱりなんだか変だよねという話になり、 I さんというおじさんが「近々、お塩もらってくるよ。よく効くんだ。」というので、 I さんがお塩をもらって来たら、3人で掃き出ししようということになりました。
その翌日、エレベーターの点検が入り、午前中は階段を利用してましたが、お昼を買いに行って戻ってくると、作業は終わっていたので、いつも通りエレベーターに乗り込んで、3階のボタンを押し、閉じるボタンを押すとエレベーターのドアが閉まり…また開きました。
私は誰か外からボタンを押したのかな?と思ったけれど、誰も乗ってこないし、エレベーターホールには誰も居ません。
ちょっと焦った私は閉まるボタンを連打しました。「点検が終わったばかりなんじゃないの?」と。
事務所に帰り、T さんに今のことを話したら、やっぱり気持ち悪いよね、と2人で昼休み中話をしていました。
その翌日、I さんが、お塩を持ってきてくれたので、
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