飯田亮介@ナポリの回し者

イタリアの僻地で人口約800人の村に暮らす翻訳家です。最近、朝日新聞でこんな記事を書きました:https://book.asahi.com/article/14408911 でも、いつもはだいたいこのあたりにいます:http://twitter.com/kirokubito

飯田亮介@ナポリの回し者

イタリアの僻地で人口約800人の村に暮らす翻訳家です。最近、朝日新聞でこんな記事を書きました:https://book.asahi.com/article/14408911 でも、いつもはだいたいこのあたりにいます:http://twitter.com/kirokubito

    マガジン

    • 狼の幸せ

      僕の訳したパオロ・コニェッティ作『狼の幸せ』関連記事を集めてみたいと思います。

    • ためになるお話(みなさんの記事)

      noteで見つけたみなさんの素敵な記事をここにまとめてみようかと

    • 立派なポメラ使いになるための記事

      最近DM200を買ったので、noteの先達の記事を漁っております。

    • リーマン・トリロジー

      拙訳『リーマン・トリロジー』(ステファノ・マッシーニ作、早川書房)関連記事を集めています。NTLive上映の最新情報はこちらから:https://www.ntlive.jp/

    • 天に焦がれて

      パオロ・ジョルダーノの小説『天に焦がれて』(飯田亮介訳、早川書房)関連の記事をまとめています。

    最近の記事

    ポメラ記念日(2)

    本当に全体にニベアをうっすらと塗ってウエスで拭き取ったら、普通に高級感のあるしっとり仕上げになった。もしかしてこのプラスチック、なにか仕上げの工程をひとつはしょっているのではなかろうか。よい子は真似しないでね。 SDと本体メモリの使い分けも自分の中でひとつ方針が決まった。普段は本体メモリに記録していく。そして時々ファイルを複数選択してSDにコピー、バックアップする。で、そのうち気が向いたら、USBでMacにつないでバックアップする。 問題はたくさんのファイルをいっぺん

      • ポメラ記念日

        ポメラDM200、今日到着して数時間ほどいじってみた感想。  まず僕はMac使いで、普段のIMEは物書堂のかわせみ2を使い、しかも簡略入力方式のAZIKを使っているから、当然あれこれ勝手は違う。ATOK入力設定画面のMS-IME式とATOK式の違いって何?という感じだし、撥音のっ、ちいさなッをうとうとするたびに思わず「;」と入力してしまう。  しかも気付いてみれば、このATOK、変換履歴も予測変換もないではないか! 清い、キヨすぎる。  でも文節ごとに変換するくせがある人

        • 『復讐者マレルバ』訳者あとがき公開

          ご無沙汰しております。イタリア文学翻訳家の飯田亮介です。 実はもうじき、物凄く分厚くて(1kgあるそうです)、グラム7.48円もする、高級ステーキみたいな訳書が早川書房より刊行されるもので少しどきどきしています。 (2021/12/30追記。「リーマン・トリロジー」無事刊行され、こちらであとがき公開されました!) そこで来たる8月21日(土)にこんなイベントを画策しています(無料ですが、Twitterのスペースという音声チャット機能を利用するので、Twitterアカウント

          • 2/17刊行『老いた殺し屋の祈り』訳者あとがき公開

            先日、下のツイートでもお知らせしましたがまもなく(20日ではなく17日の模様です)僕の新しい訳書、マルコ・マルターニ作『老いた殺し屋の祈り』が出ます。 2021/02/04追記 版元ハーパーコリンズ・ジャパンのNoteで試し読みも始まりました! 2章まで読めるようです。よろしくお願いします! 版元の解説にはこうあります。 還暦をとうに過ぎながらも組織一の殺し屋として名を轟かすオルソ。ある日心臓発作に見舞われて生死の境を彷徨った彼は、40年前に生き別れた恋人と娘に一目会い

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            ご無沙汰しております。もはや第何波だかもアヤフヤですが、とりあえず無事生きております。

            だいぶ書いてなかったので、とりあえず近況を報告してみようかと思いまして。ええっとこの冬またコロナの感染者数が増えて一時期、セミロックダウンとなり、今日からまた規制緩和、バールの営業(〜18時まで限定ですが)は再開されたものの、州の外にはまだ出られない模様、、、、出られたかな。どうだったかな。 というくらい、実はこのところあんまり真面目に規制の変化とか新型コロナウイルスのニュースを追っていません。でもそれは『もういい加減飽きたんで、規制無視して好き勝手やってます』ということで

            隔離生活日記@モントットーネ⑧ フェーズ2-13日目

            5月4日に始まった感染症対策フェーズ2、ロックダウンの緩和段階、13日目です。散歩にもジョギングにも行けるようにもなり、運動不足から来るストレスもありがたいことにだいぶん解消されました。今日は2ヶ月ぶりにバイクにも乗りました。イエイ! ロックダウン緩和または解除、と言われると、なんだか「終わった」「これで自由だ」という響きがあって、実際、イタリア人にもそのあたりを勘違いしている人が結構いるのではないかと思います。ソーシャルディスタンス(社会的距離)保持の義務は続きます。それ

            『コロナの時代の僕ら』書評まとめ 2020/08/11更新

            ありがたいことに様々な方々にすばらしい書評・ご紹介動画を作成していただきました。もったいないので思い出せる限りのものをアップしていきます。まだ読んでいらっしゃらない方はとりあえずのご参考に、すでに読まれた方も、いろいろな読み手のみなさんの解釈・感想を手がかりにまた新たな視点が得られることもあるかもしれません。少なくとも僕はエゴサーチで見つけるたび、なるほどーと毎回感心しています。 内容は随時更新していきます。日付は順不同ですが、新しく見つけたものを上にしていきます。 20

            隔離生活日記@モントットーネ⑦ 58日目? 「フェーズ2の始まり記念散歩の巻」

            5月4日からいよいよロックダウンの規制緩和が始まりました。こちらではフェーズ2(第2段階、イタリア語だとファーゼ・ドゥエ)と呼ぶ段階の始まりです。今までの完全ロックアウトがフェーズ1、これからがフェーズ2です。 今までと何が変わるって、まあ、いろいろと大事なことが段階的に緩和されていくのですが、とりあえず僕にとって一番大きいのは、またジョギングができるようになった、子どもたちと村の散歩にもサイクリングにも行けるようになった、やろうと思えば、山歩きにも行けるようになった、とい

            隔離生活日記@モントットーネ⑥ 56日目? フェーズ2移行前夜のコンテ首相のFB投稿

            明日5月4日からイタリアは、ロックダウンの規制が段階的に緩和される感染対策の第2フェーズに移行します。全国ロックダウン56日目? にして、いよいよです。この記念すべき夜にコンテ首相がなかなかいい演説をフェイスブックに投稿しましたので、さくっと訳してみました。国家の首長たるものこのくらいの言葉はつむげないといけません。今この時、彼が首相で本当によかった。パオロ・ジョルダーノもそうですが、やはり、イケメンは正義、なのかもしれません。 * Domani comincerà la

            FM COCOLOの番組、CIAO765でDJの野村〝まちゃお〟雅夫さんに『コロナの時代の僕ら』についてインタビューしてもらいました。

            ええっといきなり情報量の多いタイトルですが、そもそも野村さんという方が情報量の多い個性的な方なので、最低でもこういうタイトルになってしまうのです。DJでもあり、翻訳書もあるイタリア語の文芸翻訳者でもあり、イタリアの文化的お宝を紹介する会社「京都ドーナッツクラブ」代表でもあり、、、しかもイタリア生まれのイケメンなのです。きっとまだまだ隠し球のあるマルチな方だろう——お会いしたことはありませんが、そうねらんどるぞなもし(by 漱石 with Bocchan)。 たしか、3年ほど

            隔離生活日記@モントットーネ⑤ 46日目?

            日本のみなさまお元気でしょうか、イタリアもようやく新規確認感染者数の増加が減少傾向に入り、全国ロックダウンの解禁に向けて規制を少し緩めるフェーズ2開始の可否を問う議論が始まっています。もしかすると5月上旬には何か変化があるかもしれません。今週末には結論が出る模様です(上の写真はこの夏、ビーチでソーシャルディスタンスを保つアイデアだとか。これ絶対にお客さんがオーブン料理になっちゃうでしょう?)。 個人的には5月いっぱいロックダウンのままでいいから、とりあえず過疎の村のジョギン

            隔離生活日記@モントットーネ④ 45日目?

            (上の写真は僕の大好きなシビッリーニ山地の夜空。あー泊まりに行きたい) 忘れないうちに、おととい15日の買い物リポートを書いておこう。今のところ村で営業が認められている店は生活に最低限欠かせない次の4軒だけ。 ・パン屋さん ・新聞・煙草・園芸用品店 ・精肉店 ・スーパー ↑こちらはパン屋さん(PANIFICIO)。店名はまだ無ひ。いや、あると思うが知らない。誰も知らないんじゃないだろうか。この日は行かなかった。 先日の記事でも書いたように小さな村なので、規制で休業を余儀

            隔離生活日記@モントットーネ ③ 42日目?

            Quarantena、クワランテーナ、辞書を引けば「検疫期間」と出てくるこの日々が、僕の暮らすモントットーネ村でも始まっていったい何日になるのだろう(写真は15年前の大雪の時、今は亡き義父とその友人たち)。 「検疫期間」という訳語は合っているのだろうけど、なんとなくしっくり来ない。検疫という字面からは「伝染病の有無をチェックする」という意味合いがどうしても強く聞こえてしまう(伝統的に正しい語義かどうかより、自分の耳にどう響くか、というのが僕の場合、訳語選定の基準のひとつとな

            『コロナの時代の僕ら』著者あとがき&訳者あとがき 公開継続のお知らせ

            2020/04/26日追記。おかげさまで発売もはじまり、好評をいただいています。全文公開はおわりましたが、次のページで著者あとがきと訳者あとがきはお楽しみいただけます。特に著者あとがきは必読です。本文よりもいい、という読者様さえいらっしゃいます。よろしくお願いいたします。 著者あとがき 訳者あとがき 2020/04/12日追記。みなさま、ありがとうございました。全文無料公開はご好評の内に終了いたしました。おかげさまで読書メーターでは200件に迫るご感想をいただいておりま

            隔離生活日記@モントットーネ②

            みなさんご機嫌いかがですか、中部イタリアは人口1000人弱の村で新型ウイルスのため、隔離生活を余儀なくされている翻訳者の飯田亮介です。とりあえずうちの村も感染者が1名ほど出ているようなのですが、大きな町の入院先での院内感染だそうです(だから物理的には村にいませんが、家族が隔離されている模様です)。例に漏れず高齢者のため、村人のつどうフェイスブックのページでも、みんなが心配しています(今回はとにかくフェイスブックが大活躍しています。コンテ首相もライブで演説を放送するくらいで)。

            隔離生活日記@モントットーネ①

            ①で終わってしまう可能性もあるけれど、つぶやきでは文字数が足りないものをこちらで書いてみようかと思います。隔離生活と書きましたが、いまのところ僕は新型コロナには感染していません。イタリアで現在、全国的に義務づけられている自主的な隔離のこと、不要不急の外出を厳しく禁止するという首相令に基づく自宅待機です(3月24日現在、期間は4月3日まで。ローマの在イタリア大使館のこのページに首相令の抄訳があります。大使館の翻訳者様グッドジョブ!)。 先日、Twitterでこんなことをつぶや