#札幌
レモンサワーが奏でる喧騒、遠い思い出。
「焼肉ホルモンジンギスカン酒場 れもん」
2021年8月25日(水)
寂しげな影を投げかける霧の雨。
鉛色の空から雲の分子が落ちてくる。
悲哀に満ちた目で街を見る。
殺風景な秋の街に濡れた夜。
鮮やかな黄色の灯火が煌めいている。
それは新鮮な顔をした焼肉店だった。
雨がやみつつあるというのに雨宿り。
人が少ないというのに騒々しい。
若者たち、しかも20代であろう。
溢れるばかりの活力と相塗
斬新でボリューム溢れるランチと紫煙の漂い。
「魚と銀シャリ せいす」2021年4月23日(金)
例年と比べて異例の早さで桜吹雪が街中を舞った。
ここ最近の傾向としては、決まった時間に食事をすることなどなく、極端な日は歩きながら、あるいは食事をすることもない日がしばしば生じた。
もちろん、身体や精神はその反動を余すことなく見逃すことはない。
インバウンドで殷賑を極めていた狸小路商店街も、今ではその余韻すらなく陰鬱とした落ち着きが定着していた
大衆中華料理に突きつける霧と影。
「東京五十番すすきの店」2021年2月14日(日)
晩冬を兆す重たげな雪が日を追うごとにその増減を繰り返し、街を薄汚れた灰色に覆う。
日中は雪を溶かして濁った水溜りを作ったかと思うと、夕刻ともなれば次第に表面を光らせ、ともすれば足を掬う危険を帯びていた。
しかも空腹ともなれば、その足元は頼りなく弱々しい。
休日の食難民…
まるで神に呪われたユダヤ教徒のように街を当てもなく彷徨うも、日曜日のパンデ