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読書感想 宮沢賢治 銀河鉄道の夜
銀河鉄道の夜という作品名は知ってても、実際に読んだことがあるって方は意外に少ない気がします。
保育園の年長のときに、テレビでアニメ化されたものをチラッと見てから、子供心にいつか読んでみたいと思っていました。
ちなみにアニメも非常に良いです。原作に忠実です。
良ければぜひ一度ご覧になって下さい。
銀河鉄道の夜を初めて読んだのは小学校の高学年のとき。
読んでもさっぱり意味がわからなかったです。笑
その次に読んだのが確か中学生のとき。
その時もよくわからなかった覚えがあります。
そして20歳前後で読んだとき、
ああ…そうか……
と妙に腑に落ちた感覚がありました。
大人の階段を登りきったんですかねぇ?
同じ作品でも、子供の時に読むのと大人になってから読むのでは印象が180度変わったりします。
「赤毛のアン亅なんて、子供の頃に読んでもぜーんぜんなんとも感じなかったのに、
最近娘が学校から借りてきたので読んでみたら、感動して大号泣ですよ!!
娘、ドン引きです!!
銀河鉄道の夜は、未完成のまま作者が亡くなられたようで、
フツーに作品内に
以下○文字空白
とか書かれています。それもまたいいんですよね。
「けれどもほんとうのさいわいって一体なんだろう?」
ジョバンニがカムパネルラに尋ねます。
本当の幸いってなんでしょうね?
カンパネルラのように、人の為に尽くすことなのか、
それとも自分の欲求を満たすことなのか。
どちらも正しい気がしますよね。
本当の幸せは、きっと自分の心の中にすでにあるもので、探すものではない気がします。
40歳を過ぎてこの作品を読んだ時、
そんなことをふと思ったのでした。
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