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MBA:経営戦略を捉え直す今日この頃

日曜日の午後、いかがお過ごしでしょうか。
久々に更新をしてみようと思い、アウトプットの時間を取っています。

さて、今回のまとめは、これ!!

‟MBAの経営戦略がざっと10時間で学べる -菅野寛-”

先を見据えた運営などをしていくうえで、多業種における様々なビジネスシーンの考え方を学んでおくことは重要です。
MBAのように、その考え方の基礎をハックして、現在のものと照らし合わせるためにも、良い1冊でした。

1.経営戦略とは何か??

経営戦略とは、「何をすべきか考えること」です。
戦略には、意思決定とアクションが含まれており、あるべき姿から、置かれている外部環境、内部環境、行動から実行を論点としています。近年の背景として、VUCAの時代と言われる、不連続な大変化に加えて、Disruption:破壊的変化があります。これは、脅威でもありますが、チャンスでもあります。

いかにチャンスにするのか。
それこそが経営戦略なのです。

2.戦略的思考

様々なワークフレームがある中でも、より重要なのは基礎となる論理的思考と補完する直感的思考です。

戦略的思考の大まか流れは以下の通りです。
まず、目的の設定をします。
スタート地点を定めるのであり、問題やアクション設定の原点ともなります。「なんのために」を繰り返し、手段と混合させないことが重要です。

次に、差別化、常識や前提を疑う、集中と捨てる、一貫性を持つなど様々なワークフレームを用いて、戦略をより明確にしていきます。日々の思考のクセに引っ張られてしまうことから、多角的に観ていくことが必要になります。

そもそも、基礎となる「論理的思考」とは何でしょうか?
鍵となるのは、それぞれの関係性をより意識することです。

① 因果関係を徹底的に考える
そもそも、相関関係と因果関係は別物です。原因と結果を間違えずに、より根本的な原因を探りましょう。

② トレードオフ
資源で補完するのか、イノベーションで解消を図るのかになります。

③ 要素分解
ワークフレームを利用し、分解をしていきます。

④ 論点‐仮説‐検証
正しく上位概念を捉え、最善の推測をし、仮説の正誤性のみ検証をします。

この論理的思考を補完するのが、「直感的思考」です。
インサイト思考とも言われ、直感、ひらめき、洞察力が求められます。前提を疑い、逆ぶりを考え、気持ち悪い感覚を大切にします。


3.戦略のタイプ

タイプは、時間軸と環境によって嗜好の変化をさせます。

【時間軸】
事前:計画(古典的)
優秀なCEO×少数精鋭のスタッフで運営するため、実行力のある現場と管理システムです。

事後:創発(NEW)
現実の活動から生まれ、判断力・行動力のあるミドルが現場での迅速な行動と戦略のある仕組みで生み出します。

【環境】
外部:ポジショニング
自社の立ち位置を顧客マップや競合マップから決めます。外部環境が比較的穏やかである場合に有効です。

内部:リソース
コアコンピタンスを見極めて、強化をしていきます。

これらは、歴史的に発展をしてきており、それぞれが補完関係を成しています。
特に、近年発展をしてきた、環境に関しては分析のフレームワークが多くあり、本の中でも紹介をされています。その利点は途方に暮れたときに、ガイドラインとなることです。その一方、「穴埋め」に走ってしまうことがあることは理解をしておきましょう。


4.事業戦略

顧客への真の価値を問いただしてこそ、自社の優位性が理解できます。
顧客視点でも観ることによって、競合の理解にも繋がるのです。

この戦略における本質は、差別化にあります。
模倣しにくい資源能力を育成し、維持することが重要です。外部調達困難性、内部育成困難性、制度による参入障壁が因子となります。先行者利益を得る、もしくは要素を組み合わせて、ストーリーで模倣を困難にする方法があります。
一方、時間軸で戦略を変える方法や時代背景から見出す手法もワークフレームとして存在しています。


5.コーポレート戦略

コーポレートとは、会社レベルでの戦略を指します。
(項目)
・事業ポートフォリオ・マネジメント
・事業内の資源再分配
・事業内のシナジー・マネジメント
・全社事業のドメイン設定・マネジメント
・全社事業の作成と徹底
・全社組織の設計と運営

本の中ではAmazonの成長ベクトルを例に、各項目の洗い出しをしていきます。特に、キャッシュの流れに関しては、事業における考え方が深まりました。リソースとしてどこに割くのか、生んでいるキャッシュを以下に足りない方へ動かすのか……多角化することによるメリットやデメリット、平均化することによって陥る罠など、学ぶべき点が多かったです。

何にしても、実行をすることの方が、数倍大変であり、あるべき姿へ向けてのプランを司令塔に権限を持たせていかに遂行できるのかはカギです。

6.知とイノベーション

知という見えない資産から、イノベーションという優位性の源泉を生み出します。外の異なる知と組み合わせたり、内部に異なる知を持つことにより、幅と深さを持たせていくのです。

「両利きの経営」の源泉もここにあります。
現代は、ここにDXなども含むパラダイムシフトを考慮する必要があります。
資本主義や消費社会の限界とも言われており、SDGsやESG投資、CSVなど、今までの原則から逸脱が起きています。

だからこそ、答えはありません。
しかし、パラダイムシフトが起こらないとも言えないですし、コロナにおけるニューノーマルは確実に視野に入れておく必要があるでしょう。


7.まとめ

僕が運営に関わらせていただいている事業体に関して、今後の方向性や事業戦略を練るうえで学びが多かったです。視点として見えていないこともまだまだ多く、新たに捉え直さなければと、学び続ける意義を改めて認識しました。

自らが成長をすることでしか、事業も成長をしない。

新規事業、既存事業それぞれの価値観を踏まえたうえで、勝つためのヒト、組織、文化を構築し、共通のビジョンに向けて、組織という生き物のフェーズに合わせて進めていこうと考えました。


是非、ご興味のある方はご一読を!!

今日も学んだー!!!

ではでは、明日がワクワクするような最高の1日になりますように!!
acty home
講内 源太

医療・介護における患者体験を変えることで、一人ひとりにとって最良のサービス提供が行えるように、日々学び続けています。
『一社)PX研究会』に、是非、一度お立ち寄りください。

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