不安・心配症を克服するには

①論理的思考力を磨く
②"やめる"を目標にしない

心配症の定義をしておくと(医学用語ではなく本記事での話)、不必要な心配事や不安に囚われて、他のことがおろそかになったり、無駄な時間を過ごしたり、ストレスを溜めてしまうこと、としておきましょう。
そしてこれを自分の意思で克服する方法の一つが、論理的思考です。


例えば、嫌われているかもしれない、こんなこと言ったら嫌われるかもしれない、といった不安があるとしましょう。
大事なのはこれが妄想なのかどうかです。
妄想だということが示されれば(そう納得できれば)解決ですね。

不安に駆られていると"その人が私を嫌っている証拠"ばかり見つけようとしてしまうかもしれません。
これは訓練が必要です。

客観的事実に目を向けて下さい。

その人が嫌いと言ったわけではないとか、その人は周りの色んな人にも同じような態度を取っていて本人がひねくれた性格だとか、仮に嫌われたとして実害に結びつくわけではないとか害があっても軽いとか、色んな見方をしてみましょう。


次に大事なのは、目標の立て方です。
「あぁまた不安不安に振り回されてるううやめなきゃやめなきゃ」と、思っても無駄です。

"○○をやめる"というのは目標になりません。

なぜなら、やめるというのは行動をしない"無"の状態であるからです。
例えば「ここで立たないで下さい」の標識があるとして、その横になら立っていいのか、しゃがめばOKなのか、逆立ちは? など、正解行動が分かりません。
禁止ではなく、どういう行動を取ればいいかを示す必要があります。


従って、不安の思考が始まったら"不安の思考をやめる"ではなく、"九九を暗唱する"などの決まり事を作っておくのが良いです。

つまり冒頭の
②"やめる"を目標にしない
というのは実はこれに反していて、正しくは
②"やめる"ための気晴らし行動を目標にする
となります。

これはタバコをやめるとか酒をやめる等でも同じです。
吸いたくなったらジャンプするとか、飲みたくなったら足上げ腹筋とか、具体的な行動に落とし込んで下さい。
特に依存に関しては急には止まないので、足上げ腹筋やったなら飲んでも許されるよね、みたいな感じで依存行為を許す段階から始めるといいです。

"ガマンする"だと終わりがありません。
人は終わりの見えないことに痛烈にストレスを感じます。

少しずつ、変えていきましょう。

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