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第5話「文系院生と学会」

こんにちは!教育系修士ネキです。
立秋とは名ばかり、、という感じの気候ですね。

とんでもなくお久しぶりな感じがしますね。
実は私、学会発表の準備に追われていました。8月末から9月頭にかけての3日間で開催された「日本体育・スポーツ・健康学会」に参加していたのです。
この学会は、学校教育の体育の中では1番大きな組織と言えます。
2年ぶりの対面開催だったそうで、運営に携わった方々の尽力が伺えました(^^;)

いきなりですが、皆様は「学会」についてどのようなイメージをお持ちでしょうか。
何やら頭の良い人たち()が専門的な小難しい話をする場?超有名な研究者が世紀の大発見のような研究結果を大々的に報告する場?

…私は↑のように学会というものをイメージしていました(笑)
また、ネキのようなひよっこM1が、名だたる研究者たちの前で卒業研究のようなシンプルな内容を発表するなんて恐れ多い!という感じでした。

しかし、実際に参加してみるとイメージとは違った部分も多く、「なかなか味わい深い刺激的な場」という感想を持ちました。
そこで、今日は「学会」について私の知る範囲でお伝えしていきます。



まず、学会について以下のような説明を見つけました。

学会とは、学者や研究者が、自身の研究成果を発表し、その妥当性を検討論議する場であるとされています。また同時に、査読、研究発表会、講演会、学会誌、学術論文誌などの研究成果の発表の場を提供する業務や、研究者同士の交流などの役目も果たす機関でもあります。
学会の活動内容は各学会により異なります。学会で論文などの研究成果を評価し合うことで学術分野全体を発展させ、新たな研究成果を普及させる目的があります。

学会運営ジャーナル(https://www.soubun.com/journal/)


要するに、「私、こんな研究してみたんです。ご意見ください!」という感じの場なのかな…と私は捉えています。
研究者って、よっぽどの人でない限り常に孤独と戦っています。研究を進める中で、「この方法って本当に妥当なのかな」、「もっと良い解析の仕方がないだろうか」と悩む瞬間が必ず訪れます。
ひよっこなんちゃって研究者(笑)の私ですら悩むのですから・・・

その点、学会にはいろんな人が参加しています。専門家の是非に関わらなかったり、体育の場合はスポーツ選手など世間一般ではレアキャラと言われるような人が参加していたりします。

普段のフィールドである研究室の一歩外に出て、様々なバックグラウンドを持った人が集う学会だからこそ頂ける意見や指導というのは、とーーーーってもありがたく、参考になるわけです。
(めっちゃ身構えていましたが、案外何とかなりました。)



また、学会では専門領域における著名な研究者たちのセミナーやシンポジウムなどを公聴することができます。
学会の目玉の部分はここなのかもしれませんが、著書でしか出会えないと思っていた先生方にお会いして、質疑応答する場を設けてもらえることは、とても不思議な感覚でした。

ネキがそのような研究者として成果を上げている先生方にお会いして考えたことは、「何事をも究めし者は、その過程で人格的な部分も洗練されてくるのかなあ」ということです。


どの先生も、投げられた質問に対して質問者の肩書などに囚われず、丁寧に対応なさっていました。質問の中には、いわゆる学問としてタブーすれすれの内容が含まれているようなものも見受けられましたが、訂正すべきところは確認・訂正し、自身の研究について詳細に語っておられました。

これってかなり難しいことで、
自身のやっていることに対して批判的な意見や態度を受け取ると、「ムッキー!!(# ゚Д゚)」となる人が殆んどだと思うんですよね。
私は「切れちゃだめだ!」と思いながらも絶対に腹が立ってしまいます。

しかし、先生方はどこか余裕を持たせながら、かといってご自身の考えの軸は真っすぐなままお話されるんですよね。いやあ、尊敬です。
そのお姿を心にしっかり焼き付けて帰路につきました。

学会で考えたことや学んだことを残り1か月の夏休み期間で、しっかり研究という形で昇華できるようがんばります。
長くなったので今回はここまでにします。ではでは(^^)

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