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展覧会まとめ

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観た展覧会の記事をまとめていきます
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やまと絵展感想(東京国立博物館)

やまと絵展感想(東京国立博物館)

展示物の国宝や重要文化財率に関していえば、今年最も凄いものでした。以下に書くことはこのブログの内容と重なるところがあるので、目を通してください。読み物としても普通に面白いので。

概要教科書に出てくる作品のオンパレードでした。私は三つに分かれているなかでの最後、後期展示?に行きましたが、カタログだけ見ても凄い作品ばかりです。

その他《源氏物語絵巻》や《伴大納言絵巻》なども前期には出ていたので、全

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ラファエロ展(ロンドンナショナルギャラリー)感想

ラファエロ展(ロンドンナショナルギャラリー)感想

2022年4月9日から7月31日にかけて行われた、近年では最も重要なラファエロ展。
スポンサーはこの前買収されたクレディ・スイスということもあって、しみじみとしていました。ロンドン・ナショナルギャラリーとクレディ・スイスの経済的な蜜月関係も終わり、これが実質最後の結晶ということになります。

ということは、この展覧会を観ている時には微塵も思いませんでした。世の中、何が起きるか分かりませんね。

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ねこの細道(豊田市美術館)感想

ねこの細道(豊田市美術館)感想

2022年のリヒター展を豊田市美術館で観たとき、2023年の予定と書かれた幕にあった「ねこの細道」は一体何のことだと思い、気になっていました。現代美術については専門外なので、軽い紹介という形の読み物としてご覧ください。

概要「ねこ」という不思議な生き物は、人間と動物の間、飼育と野生、依存と独立の間を縫うように行き来します。その自由さは人間の身体感覚に基づく規範から逸脱する視点を与えてくれるはず…

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「ラテンアメリカの民衆芸術」展の感想

「ラテンアメリカの民衆芸術」展の感想

大阪万博記念公園にある国立民族学博物館で行われている「ラテンアメリカの民衆芸術」は内容的に素晴らしいだけでなく、鑑賞者に謎をもたらすものでもありました。

展示の概要

ラテンアメリカの民衆芸術はいわゆるファインアートではないもの、という括りでとりあえずは大丈夫です。

例えば下のような土人形や素朴な玩具です。

これが第一章としてずらり並ぶのは圧巻なのですが、展示は早々に「これらはどのような文化

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