就活、こころ、重ねて

双子といえば
シンクロする
テレパシーが通じる
と思われがちだが、はっきり言おう

ほとんどない!

中学1年の春、兄が交通事故で救急車で病院に運ばれた日、妹は門限を破って友達の家で楽しく遊んでいた
門限破って、怒られなくてラッキーとさえ思った

兄は読書が好きで、小学校では読者チャンピオンに毎年ノミネートされていた
妹は活字が苦手で、はじめて読んだ本がライトノベルで、キノの旅で読書感想文を提出する猛者だった

シンクロする
テレパシーが通じる

都市伝説だと思って生きてきた

血液型占いレベルであたらないと思っていた

↑シンクロ率↑

上記のシンクロ率という記事にある通り、血液型O型だから大雑把と思って生きてきたのに、献血したらA型だったので、A型だから几帳面は信じていない

しかし、大学生になって、双子が
シンクロする
ということを認めざるを得なくなってしまった

それは大学3年生の冬、就職活動をしていた時のこと
面接会場に向かうため、博多駅を歩いていたら、リクルートスーツを着ている双子の兄を発見したのだ
勿論、お互いが就職活動中であることは知っていたが、どの企業を受けるかなどは全く連絡していなかった

びっくりして、追いかけて話しかけると
今から面接試験に行く
とのことで、
お互い頑張ろう!
と言ってお別れした

双子の兄に正月の帰省以来の再会で、思わず家族に連絡をして、
面接頑張っておいで!
と送り出してもらい、いざ面接の待合室に行くと

兄がいた

先程別れた時にお互い頑張ろう!と言ったものの、緊張もあり、どこの会社を受けるかという話をしていなかっただけに不意打ちで固まった
兄もこちらを見て、すぐに目を逸らした

生まれて初めて双子のテレパシーとシンクロは

やらせではない

ガチだ

と認めざるを得なくなった

それから、無事に採用面接、筆記試験をクリアして、双子揃って最終面接に辿り着いた

この会社が私にとっても、兄にとっても、はじめての最終面接で、この会社にも運命を感じていた

面接の終わりに面接官に声をかけられた

がんばるさん、お兄さんいる?

最終面接まで絞られると、就活生の履歴書を隅々まで見るらしく、面接官にも双子とバレていた
本籍と生年月日が一致したら、双子以外ありえない

はい、実は御社を受けているとは知らず、2人揃って最終面接まで残っております
御社に運命を感じてます

そんなことを言った記憶もある
緊張していたから、うろ覚えだ

結論からいくと

その会社は私たちに運命を

感じていなかった

双子揃ってお祈りメールを頂いた

もしかしたら、片方だけ採用したら、もう片方が傷つくかもしれないし
※双子は比べられるのがトラウマである
もしかしたら、双子じゃなかったら、採用されていたかもしれない
※片方だけ落とすと本当にトラウマになる

東日本大震災の就職難で、苦戦して、なんとか他社に内定をいただいたので、
結果まで同じw
と笑い話にできているが、不採用通知は結構凹んだ
ただし、こうやって、いつか笑い話に変えられると思って、後悔がないように就職活動を頑張ってほしい

就職活動には出会いもある
双子の再会とか
笑い話の引き出しとか

コロナ渦での就職活動は過去最悪に大変かもしれない
就職活動でたまに笑いの神様が降臨されることがある
これを読んだ誰かの就職活動が上手くいくことを祈っている

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