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ゲームいきものレポート(古生物・恐竜)

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ゲームに出てきたいきものについてのレポートです。
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記事一覧

【レポート】トゥソテウティス――この大型イカは最近の研究では何者なのか

いきもの名:トゥソテウティス
学名:Enchoteuthis

【登場するゲーム】

 八腕目(タコ目)Muensterellidae科のトゥソテウティス。古生物の軟体動物といえばアンモナイトが有名ですが、こういうイカ系の古生物もまた魅力がありますね。学名の読み方をそのままカタカナで読む名前の付け方はありますが、この二つのゲームの表現は独特です。学名: Tusoteuthis longaをどう読む

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【レポート】アノマロカリス――古生物のアイドル

いきもの名:アノマロカリス
学名:Anomalocaris sp.

【登場するゲーム】

 節足動物の放射歯目アノマロカリス科のアノマロカリス。カンブリア紀の古生物のアイドル。「奇妙なエビ」という意味で名前をつけられた。エビに見えなくもないけど……エビかぁ……。カンブリア紀の頂点捕食者として君臨したと言われている。
 ゲーム世界でカンブリア紀だけが舞台になることは少ないが、古代の海がステージにな

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【レポート】プレシオサウルス――ネッシーとしての面か、クビナガリュウとしての面か

いきもの名:プレシオサウルス
学名:Plesiosaurus

【登場するゲーム】

 首長竜目プレシオサウルス科のプレシオサウルス。クビナガリュウとして有名な恐竜。ネッシーはネス湖に閉じ込められたプレシオサウルスが出てきたものだと言われている。しかし、ネッシーは実在しない。ゲーム世界ではその限りではないが。
 ゲーム世界でもプレシオサウルスは人気だ。海底に化石が眠っているのを見ることができるほど

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【レポート】ハルキゲニア――幻覚が生んだ謎の生物はどのような姿か

いきもの名:ハルキゲニア
学名:Hallucigenia sparsa

【登場するゲーム】

 有爪動物のハルキゲニア。有爪動物と言ったが、正確な分類はあまり分からない。ハルキゲニアといえば、どっちが前か後かという論争に結論が出たのが2015年のこと。それまでお尻だと言われていた方が顔であり、顔だと思われていたところがお尻ということになった。また、復元の中に頭が膨れているものがあるが、これは肛門

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【レポート】リードシクティス――「史上最大の硬骨魚」の地位は揺らいでも覆らず

いきもの名:リードシクティス
学名:Leedisichthys sp.

【登場するゲーム】

 脊索動物門の条鰭網パキコルムス目パキコルムス科のリードシクティス。『FOREVER BLUE LUMINOUS』では「史上最大の硬骨魚」と言われている。ものすごく大きな魚だ。しかし、これがまるまるそのまま化石として見つかったわけではなく、頭蓋骨の一部や肋骨などの部分的に見つかったものから推定されたもの

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【レポート】ギガノトサウルス――でかくてつよい恐竜の代表ではないやつ

いきもの名:ギガノトサウルス
学名:Giganotosaurus

【登場するゲーム】

 竜盤目カルカロドントサウルス科のギガノトサウルス。恐竜の王といえばティラノサウルスだが、それを超える大きさ、陸上最大の肉食恐竜の可能性がある恐竜がいる。それがギガノトサウルス。見た目もティラノサウルスに少し似ているような気がする。
 ゲーム世界でもこの恐竜はティラノサウルスほどではないが、ときおり見ることが

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【レポート】ユーステノプテロン――陸へと向かっていった魚

いきもの名:ユーステノプテロン
学名:Eusthenopteron Whiteaves

【登場するゲーム】

 オステオレピス目ユーステノプテロン科のユーステノプテロン。古生物の魚の中で重要な役割を持っている。この魚は水の世界から陸の世界へと向かったいきものだ。現代で言うハイギョみたいなものを想像していたが、そこまでしっかりとしているものでもなく、まだヒレっぽい形をしている。
 ゲーム世界では再

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【レポート】ケントロサウルス――大きなトゲをもつステゴサウルス

いきもの名:ケントロサウルス
学名:Kentrosaurus

【登場するゲーム】

 鳥盤目ステゴサウルス科のケントロサウルス。ステゴサウルスの仲間だが、ステゴサウルスよりもトゲが多く、攻撃的な見た目をしている。

 と、描かれているとおり、見た目はすごいが、しっかりと草食恐竜だったらしい。敵が近づいてくるとしっぽを振り回して追い払っていたという。また、群れで過ごしていたとあるが、その状態でしっ

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【レポート】カイルクペンギン――ペンギンをハントするゲームに心当たりありますか?

いきもの名:カイルクペンギン
学名:Kairuku waitaki

【登場するゲーム】

 ペンギン目カイルクペンギン科のカイルクペンギン。見ての通り、ペンギンの先祖だ。現存するペンギンよりも、もうちょっと大きいらしい。今のペンギンが小学生くらいだとしたら、カイルクペンギンは中学生くらいだろうか。
 ゲーム世界ではARKで見ることができる。今回調査したのはARK本編ではなく、『ARK: Dino

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【レポート】マイアサウラ――「いいお母さんトカゲ」と名付けられた恐竜

いきもの名:マイアサウラ
学名:Maiasaura

【登場するゲーム】

 鳥盤目ハドロサウルス科のマイアサウラ。卵と一緒に発見されたため、子育てをする恐竜として認識されている恐竜だ。『ボクと博物館』の絵を見ていると、すごくほほえましい場面が想像される。
 今のところ、ゲーム世界で子育てをする場面を見ることはできていない。しかし、未調査の恐竜ゲームはまだ多いため、そのときには見ることになるだろう

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【レポート】メガテリウム――立ち上がるとキリンよりも大きいムキムキのナマケモノ

いきもの名:メガテリウム
学名:Megatherium

【登場するゲーム】

 有毛目メガテリウム科のメガテリウム。有毛目というのは、現存するいきもので言うと、アリクイやナマケモノが分類されている目です。そのため、メガテリウムはナマケモノの祖先と言われています。ナマケモノの見た目とはすごく違うように見えますが……。
 ゲーム世界でのメガテリウムの再現は様々のように思えます。『Bithdays t

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【レポート】リードシクティス――問題のある史上最大の硬骨魚

いきもの名:リードシクティス
学名:Leedisichthys

【登場するゲーム】

 パキコルムス目パキコルムス科のリードシクティス。海の古生物を詳しく知っている人でないと、知らなそうな古生物な気がする。恐竜好きでも知らない人は多いのではないだろうか。少なくとも、研究員はゲームをするまで知らなかった。
 マイナーのように見えるが、海の古生物は意外とゲーム世界の海で見ることができる(中には釣るこ

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【レポート】メガネウラ――ナウシカに出てくる虫はメガネウラではなかった

いきもの名:メガネウラ
学名:Meganeura

【登場するゲーム】

 オオトンボ目メガネウラ科のメガネウラ。古代の大きいトンボというと、ナウシカを思い出す、と書こうとしたが、あれは実はケラの仲間らしい。とはいえ、羽はトンボのようだから、やはり下地にはトンボがいるのではないかと思う。

 ゲーム世界でもこのトンボを見たら「ひえっ」と思うだろう。しかし、今のところゲーム世界でそのような場面に出会

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【レポート】テリジノサウルス――切り裂きジャックならぬ切り裂き恐竜

いきもの名:テリジノサウルス
学名:Therizinosaurus

【登場するゲーム】

 竜盤目テリジノサウルス科のテリジノサウルス。大きまかぎ爪を持つ恐竜であり、それを聞くとすごく怖い恐竜のように思える。『ボクと博物館』の骨の姿を見ると、やっぱり怖い肉食恐竜なのではないかと思ってしまう。しかし、この恐竜は草食動物であったといわれている。
 ゲーム世界でその姿を見ると、ちょっとかわいらしく見え

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