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ゲームいきものレポート(全記事)

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ゲームに出てきたいきものについてのレポートです。
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#昆虫

【レポート】ジャコウアゲハ――ジャコウの匂いを嗅ぐのはどれくらい大変か

いきもの名:ジャコウアゲハ
学名:Byasa alcinous

【登場するゲーム】

 チョウ目アゲハチョウ科のジャコウアゲハ。雄の成虫が麝香(じゃこう)のような匂いを発するため、このような名前になった。麝香自体は「ジャコウジカ」という鹿の体から取れる分泌物を乾燥させたものだ。同じ麝香繋がりで「ジャコウネコ」というものもいる。
 ゲーム世界でこのチョウは人気で、ゲーム内で珍しいチョウとして扱われ

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【レポート】ハナカマキリ――ランの花に似たきれいなカマキリ

いきもの名:ハナカマキリ
学名:Hymenopus coronatus

【登場するゲーム】

 カマキリ目ハナカマキリ科のハナカマキリ。カマキリの中ではとてもきれいでかわいらしい印象を受ける人が多いかもしれません。ピンクと白の体はランの花を連想させるそうです。そのため、「ランカマキリ」と言うこともあるそうです。
 ゲーム世界でも、このカマキリは人気です。しかし、『あつまれ どうぶつの森』では捕ま

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【レポート】シボリアゲハ――ゲーム世界では2011年より前から発見されていた幻の蝶

いきもの名:シボリアゲハ
学名:Bhutanitis ludlowi

【登場するゲーム】

 チョウ目アゲハチョウ科のシボリアゲハ。ウスバアゲハの仲間だ。ブータンのヒマラヤ山脈で見ることができる「秘蝶」であり、幻の存在として扱われている。2011年にNHKでシボリアゲハを見つけにブータンに行く話が放送された(参考のリンクで全容を読むことができる)が、その後シボリアゲハはブータンの国蝶となったらし

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【レポート】ヤンバルテナガコガネ――「しんしゅのむしが おちてきた」

いきもの名:ヤンバルテナガコガネ
学名:Cheirotonus jambar

【登場するゲーム】

 コウチュウ目コガネムシ科のヤンバルテナガコガネ。コガネムシというとカブトムシ系やクワガタ系が有名であまり意識していなかったが、幼虫がすごくカブトムシ系に似ている。『SIMPLE DSシリーズ Vol.3 THE 虫とり王国~新種発見!ノコギリカブト!?~』を見ると、オスがテナガであり、メスが普通

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【レポート】ヤマトシジミ――小さい蝶といえば、青いシジミチョウ

いきもの名:ヤマトシジミ
学名:Pseudozizeeria maha

【登場するゲーム】

 チョウ目シジミチョウ科のヤマトシジミ。シジミチョウといえば小さなちょうちょであり、その色は青のイメージがあるという人は多いかもしれない。それもそのはず。このヤマトシジミは本州~南西諸島まで広く分布している。街中でも飛んでいることが多いため、「青いシジミチョウを見た!」という人が多いのである。
 ゲーム

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【レポート】アレキサンドラトリバネアゲハ――その大きさは鳥と間違えるくらいに

いきもの名:アレキサンドラトリバネアゲハ
学名:Ornithoptera alexandrae

【登場するゲーム】

 チョウ目アゲハチョウ科のアレクサンドラトリバネアゲハ(アレキサンドラトリバネアゲハ)。トリバネアゲハの仲間は大きくきれいな寒色系の色合いが特徴です。そして、大きな羽を持っている世界最大のチョウであると言われています。
 もちろん、ゲーム世界でもこのチョウは人気です。ゲームボーイ

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【レポート】リンゴカミキリ――リンゴの木を食べ尽くす幼虫のゲームを作ろう

いきもの名:リンゴカミキリ
学名:Oberea japonica

【登場するゲーム】

 コウチュウ目カミキリムシ科のリンゴカミキリ。名前はかわいいが、リンゴの樹皮を齧るため、害虫とされていることが多い。農家の人たちにとっては出会いたくない虫だろう。
 ゲーム世界では幸いデータベースでしか見たことがない。しかし、リンゴを作ったりする農家シミュレーター的なゲームでこの虫が出るとしたら、けっこう恐ろ

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【レポート】ミズムシ――くりくりした目をもつ水生昆虫

いきもの名:ミズムシ
学名:ー

【登場するゲーム】

 カメムシ目ミズムシ科のミズムシ。水生昆虫としては、ゲンゴロウやタガメが有名だが、こちらもなかなかかわいい水生昆虫。大きな目にコウチュウらしいシュっとしたフォルム。『クイズ&タッチけんさく 虫図鑑DS ~虫を探そう・調べよう~』の写真の顔を見て「わ、かわいい!」となった人も多いだろう。
 しかし、そんなかわいい顔も、ゲームボーイ時代にはなかな

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【レポート】オウゴンオニクワガタ――「黄金」と「金」の違い

いきもの名:オウゴンオニクワガタ
学名:Allotopus rosenbergi.

【登場するゲーム】

 コウチュウ目クワガタムシ科のキンオニクワガタ。命に値段はない。どんな見た目だろうが、一つの命だ。しかし、この金色のクワガタに、人は高い値段をつけずにはいられないだろう。
 ゲーム世界でもそれは同じであり、レアな虫、伝説の虫のような扱いをされることが多い。また、価値だけの存在ではなく、オニク

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【レポート】メネラウスモルフォ――青い蝶の代表格

いきもの名:メネラウルモルフォ
学名:Morpho menelaus

【登場するゲーム】

 チョウ目タテハチョウ科のメネラウスモルフォ。モルフォチョウといえば、このメネラウスモルフォだろう。青い蝶で一番有名なのではないだろうか。光るようなきれいな蝶だ。
 ゲーム世界でもこの蝶々は有名だ。翅の輝き方を表現する方法がそれぞれのゲームで違っていて、個性がある。個人としては、『昆虫博士2』の空のような

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【レポート】クロスズメバチ――ハチよりアリっぽく見えるハチ

いきもの名:クロスズメバチ
学名:Vespula flaviceps

【登場するゲーム】

 ハチ目スズメバチ科のクロスズメバチ。「雀ほど大きなハチ」ということでスズメバチと聞いたことがあるが、このハチは1㎝くらいと大きさはそこまで大きくないように見える。スズメバチが黄色と黒の警戒色に対して、クロスズメバチは黒と白でアリっぽい見た目をしている。
 ゲーム世界でスズメバチやハチはけっこう見かけるも

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【レポート】マイマイカブリ――カタツムリだけでなく貝類も好きなのでは?

いきもの名:マイマイカブリ
学名:Damaster blaptoides

【登場するゲーム】

 コウチュウ目オサムシ科のマイマイカブリ。名前がその性質を表しているといえる虫のひとつです。この甲虫はカタツムリを好み、それを食べている様子がカタツムリ(=マイマイ)を被っているように見えるため、この名前になりました。その様子については『なつもん! 20世紀の夏休み』のサトル君の絵日記に描かれています

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【レポート】モンキチョウ――白っぽいメスと虫の大きさの話

いきもの名:モンキチョウ
学名:Colias erate

【登場するゲーム】

 シロチョウ科のモンキチョウ。モンシロチョウの方がよく知られているが、白だけでなく黄色もよく見ることができる。日常生活でもそうだし、ゲーム世界でも。
 見た目はモンシロチョウの白い部分を黄色にしたような感じ。黒っぽい縁どり(『ぼくのなつやすみポータブル ムシムシ博士とてっぺん山の秘密!!』では「ピンクのふちどり」と表

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【レポート】カブトムシ――日本のカブトムシといえば

いきもの名:カブトムシ
学名:Trypoxylus dichotomus

【登場するゲーム】

 コウチュウ目コガネムシ科のカブトムシ。日本のゲームで「カブトムシ」とだけ表記されているカブトムシは、このカブトムシに他ない。他のカブトムシが「カブトムシ」とされていることの方が少ない。ゲーム世界では『World For Two』を除いて、だいたいが茶色の造形のカブトムシだ。画像を見てみると実写からド

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