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どうやら他人を目に入れるだけで脳は疲れるらしい。そして人間の脳はもうついていけそうにないという話。

STAY HOME中とはいえど、仕事がある日は外に出なければいけない。外に出るとスーツを着たサラリーマン、杖をつく老人、おそらく同じ世代の若い人。いろんな人を目にする。

それらの人を目にすると、頭の中がどんどん敷き詰められていく感覚になる。自分の目に「他人」というものを入れるだけで、僕の脳はその情報を処理する為に疲れてしまうらしい。

スマホをいじる同世代、向かいの椅子に座っているサラリーマン、そしてマスクをした人々。これらを目に入れるだけで、無意識の内に脳は、あーだーこーだ判断している。それが無害であっても、それを無害だと認知する為には判断をしなければいけない。そしてそれを繰り返していると目を開けているだけで、もっといえば外に出ているだけで疲れてしまう。

以前はそんなことは感じなかった。地方の田舎から大都会である東京に上京してきたけれど、この喧騒にも多少は慣れてきた。しかし世の中が変わり、東京がいままでの東京ではなくなったことで、その感覚がリセットされた。

誰にも会わないというのは疲れない。とてもエコに感じる。家にいると自分がやるべき目の前のことだけに頭を使えるので、頭の中もスッキリしている。遠くに出かけるわけではないので、会う人もせいぜいスーパーの店員さんくらいだ。

外に出ないということは、社会から距離を置いたようで負い目を感じるものなのかもしれないが、僕はそうは思わない。インドアな生活もかなり良い。引きこもりは、それはそれで改善すべきことなのかもしれないが、精力的に活動するうえで外に出ないということは別に否定されるようなことではないと思う。

インターネットも人混みも、目に入れる情報としてはありあまるものがあり、脳が疲れてしまうのも無理もない。人間の脳は、太古の昔から大型なアップデートをしていないけれど、人間の身の回りは毎日のようにどんどん情報が増えていき変化し、脳は毎日オーバーヒート状態だ。

これは最近思うことなのだが、やっぱりみんな働きすぎだったのではないかなと思う。これだけ発展してきたのだから、もう少しスローダウンしてもいいのかなと思う。明らかに人間の脳は、今の社会の速さについていけてない。AIに仕事を奪われると叫ばれているが、猫の手ならぬAIの手を借りないとみんなぶっ倒れる。ついていけたとしても、それは極少数の精鋭だけだ。

それでもみんな今は、数少ない仕事を得ようと、作ろうと必死になってる。確かに生きていくうえでお金を生み出すことは必要だ。でも明らかに優先順位が人の体<仕事のように思えてきて辟易としている。

今のご時世でお金を生み出せる力を持っている人は少ないのかもしれないが、無理にお金を生み出そうとしてリスクを背負い疲弊していくのは違うんじゃないかなと思う。

今日もまた外に出たことで思いもしなかった発見があった。こういう自分の中での発見はやっぱり楽しいし、アウトプットの源としていいものだ。

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