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専門領域を任せる決めては月並みだけどいい人そうだったから

仕事のパートナーとして本業以外の部分を担う専門家。その人選はパフォーマンスの優劣より人間性、という話

弊社のような零細企業では自社で賄えない分野が色々とある。その各分野でお任せしている会社が数社あり、業務を委託してなんとか会社がまわっている状況だ。

それなりの規模の会社なら自社の人材を割り当てるようなことも委託しているので、その委託先に対しては一定の業務のパフォーマンスはもちろんのことお支払いしている代価に値する対応を求めるのが普通だと思うが、どこの委託先に関してもそれなりに付き合いが長くなってきているため、ある種の信頼感からくる『丸投げ』をする部分が増えてきている。

現在の委託先のすべては私が経営者になってからのご縁だ。会社の立て直しを実行する際に必要に応じてお付き合いを始めたところばかり。つまり選んだのはすべて私だ。委託できる先を調べたり、紹介してもらったりで面接を行い、契約をしてきた。

その際、無意識に決めてとしていたのが「いい人そう」だったから、という点。

当然仕事としての付き合いになるのだから、単なるお人よしとか、性格の良さだけで判断するわけにはいかないが、誠実さや思いやりを感じる話し方だったり、期限や時間などの約束を守るという面はビジネス上重要な一面である。いくらパフォーマンスが優れていたり、利益を上げる自信があったとしても信頼性に欠ける人に仕事をお願いしたいとは私は思わないのだ。

そして毎度思うのがこちらは不得意な専門領域だからお金を払ってお任せしているのだ。細かいところまで熟知して改善できるのならはじめから自分でやっている。であるからして、大まかなこちらの要望を聞いてもらったらあとはお任せする。

丸投げと言うと聞こえは悪いが、その人を信用して専門性を発揮してもらうということだ。誠実な人ほど進捗を報告してくれ、常識の範囲で選択を間違わず業務を遂行してくれる。要は自分事のように考えてくれ、悪いようには決してしないということ。

時々、委託先に過度な成果を求める方がいるが、会社の経営を左右するような判断は人任せにする領域ではない。委託する業務は平均点でまずまずくらいの分野でなければ負担が大きすぎるし、そもそもその経営に大きく影響することこそ経営者が担わくてどうする、と思うのだ。

高額な顧問料を払って経営コンサルタントを雇い、文字通り丸投げしている経営者がいらっしゃるが、経営に関することを考える、ということを放棄するくらいなら立場を変えた方がいい。

あくまで私個人の考え方で弊社のような零細企業の場合ではあるが、経営者としての仕事に集中するためにその他の専門分野をお任せするということであると思う。

正直その各分野で悪事を働いていたところで気が付かないかもしれないし、パフォーマンスが振るわなくても平気な感覚の人もいるかもしれないが、初めから直接経営に影響を受けるような領域の業務は委託していないし、今お付き合いしている委託先は、その会社のその人の道徳観を信頼しているので大きな問題にはならない思っている。

業務を委託するとき、過度な期待値を持つからトラブルになるのである。委託するハードルが「通常業務のできるいい人」であればそうそう痛い目には合わないような気がするのは私だけだろうか。

何でも自分でやってしまっては物事は前に進まない。ある程度の割り切りと相手への信頼で大きくことを進めていこう



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