Mizuki Toyama

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Mizuki Toyama

ART/FASHION/GRAPHIC/DESIGN/心理/精神/思想/未来/ギャグ/etc…自由を求めるフリーデザイナー。【AVA】 http://ava-jp.com 【Instagram】https://www.instagram.com/mizuki_toyama/

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最近の記事

シンギュラリティはもうそこまで来ている

AIが人間の能力を超えてしまうシンギュラリティ(技術的特異点)は2045年頃に訪れるだろうと、当初その概念を提唱した研究者のレイ・カーツワイルによって言われていた。 近未来といえば近未来だけど、まだしばらくは先の話かなと思いきや、 カーツワイルは2029年には「コンピューターは人間レベルの知性を獲得する」と見識を新たにし、シンギュラリティの予見は早まった。 そしてこの頃では落合陽一氏などは2025年にはシンギュラリティは訪れると言っている。 もう再来年…。 予期せぬ新

    • 今何故江戸時代なのか?

      昔から、現代の中央集権型の資本主義社会の行き詰まりに対して江戸時代を見習った方が良いといった話は幾度となく出ていたかとは思いますが、 今また何故見習った方が良いのかを改めて考えてみると、大きく4つのポイントにまとまりましたので列挙してみます。 ①サスティナブル、エコな暮らし 江戸時代は衣食住の生活習慣から街の作り、家の概念に至るまで自然エネルギー(太陽エネルギー)を基礎に、無駄なく、捨てる事なく、循環型で代変わりしても受け継いでいけるようなサスティナブルな生活文化が根付い

      • ポストモダン以降、IT革命以降、パンデミック以降の現代思想はどこへ行くのか

        IT革命とグローバリゼーションの急速な変化を遂げた現代は、産業革命から世界大戦の近代とはまるで違った時代になっている事は共通認識があるものの、 現代には一体どんな思想背景があり、何に疑問を持ち、どこへ向かうのかといった問いを抱いた時にこれだという哲学が不足しているようにも思える。 現代へ至る過程には普遍性を見い出す大哲学の後に人間中心で合理的な近代化のモダニズム、それに批判的なポストモダン(脱・近代)の流れがあったが、実存主義や個人主義、構造主義、合理主義、多元主義、そして

        • 再会trance meeting 会いたいという想念

          いつも色々な糸を手繰り寄せていた。 その先に何があるかは知らないが 好きな色の糸を、また糸の束を、 不思議とするりと絡まずに、 動くその糸を掴み、 時に逃がして離れたが、 知らぬ間に束に。 得も知れぬうちに触れてしまう嫌悪や不快感は拒み続け、 匂いや温度に敏感に、素朴に悦に入り、あるとき私は呼吸を意識した。 その時あなたがいたような気がした。 そしてそれは気のせいだった。 糸は太く束になり、緊張して振動している。 もうすぐその繋りの正体が解るかもしれないと思った矢

        シンギュラリティはもうそこまで来ている

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        • 現代思想
          16本
        • SF小説
          3本
        • 心理学
          1本

        記事

          新超越主義-Neo transcendentalism-の予兆

          かつて1830年代から1850年代にかけてアメリカのニューイングランドで超越主義“transcendentalism”という思想運動がありましたが、 現代には過去のそれとはまた異なる新しい超越主義が興ってきていると思います。 トランスヒューマニズム(人間超越主義)や加速主義がその代表と言えると思います。 かつてアメリカのユニテリアン達はキリスト教の三位一体論を離れ、超越的存在である神と個人が直接繋がる事を目指し、理想的な社会を夢見たと言います。 現代のトランスヒューマニス

          新超越主義-Neo transcendentalism-の予兆

          現代妖怪談

          先日行ってきた信州戸隠のもののけ祭りの余韻を引きずりながらこの2週間余りを過ごし、 もののけ祭りの際に友人が貸してくれた妖怪学の本などを読みながら、世の妖(あやかし)、物の怪について僕はしばし考えを巡らせていた。 僕にとって妖怪といった類の存在はそれほどファンタジーの彼方にいる架空の存在とも言い難いのは、 その正体は全く分からないものの、何度かそれらしきものに遭遇してしまった経験がある為だ。 一般的に有名な一反もめんや塗り壁や子泣き爺や河童といった日本のステレオタイプ的なも

          現代妖怪談

          Brainternet

          大抵のことはインターネットで検索すれば調べられる現代、 すでに人々はネットの情報を自分の脳の外部記憶のようなものと誤認し始め、 それどころか脳の内部記憶(HDD)に留めておく必要が無いのであれば いつでも引き出せる外部記憶(クラウドストレージ)として保存しておこうとする事によって記憶力が低下するという事態にまで及び始めている。 脳とインターネットの接続は、攻殻機動隊のようなSF話のようだが、 昨年2017年に南アフリカの大学の研究チームによって実験に成功している。 脳波をキ

          近年の意識的流行とニューエイジ

          近年ようやく日本でも多様性の尊重、ダイバーシティ、LGBT/マイノリティの尊重、ジェンダーフリー、障害者の尊重、パーソナリティや発達障害(と言われる個性)の認識の広がり、自分らしくあればいい …といった全容的な意識が主流になりつつあります。 どんな人も置き去りにされず、活き活きと生きられる社会の実現へ向かった意識的潮流の高まりがあります。 昔から個性的で浮きまくってきた自分にとっては有難い話で、やっとここまで来たかという安堵がありつつ、時代の波としての次の流れも見えつつあ

          近年の意識的流行とニューエイジ

          LとM-LogicalとMagical-

          スマホ、ネット等を介した豊富な情報体験の中で日々の行動までもがいくつかのステレオタイプ(典型)的なフォーマットに沿うようなものへ変化していった。 流行語となった「インスタ映え」の為の行動はそれを象徴した。 利用データに伴う追跡型ターゲット広告の発展により人々のタイプは分析、分類され、サービスを通して 「あなたが欲しいものはこれです」 「あなたが興味あるイベントはこれです」 「あなたが読んだ方がいい本はこれです」 「あなたに合う人はこの人です」 とはもう既になっており、

          LとM-LogicalとMagical-

          【フェスティバルカルチャーについて】

          今年の僕は初めてのフェスをはじめ、たくさんの野外フェス、パーティーに参加しました。 Quantum(千葉)、春風(東京)、Re:birth(千葉)、橋の下世界音楽祭(愛知)、ZIPANG(千葉)、earth garden(東京)、Oregon eclipse(アメリカ/オレゴン州)、秘境祭(山梨)、ULTRA JAPAN(東京)、りんご音楽祭(長野) などジャンルも開催様式もそれぞれ多様なフェス体験をして遊んできたわけですが、 それは現在進行形のこの「文化」を目の当たりに

          【フェスティバルカルチャーについて】

          ご都合主義の肥大化

          テレビでニュースやワイドショー等を見るとドン引きして残念な気持ちになる事が多いのですが、ネットやSNSなどを見ててもドン引きする事は多々あります。 世の中の色々なところに、イっちゃってるなぁ…とドン引きしているのです。 何にイッちゃってるかと言えば、ほとんどの事に共通するのは、 「自分(達)の都合のいいように考える」ことにイッちゃっている のです。 自分のエゴや、似た集団に属する事で肥大化、正当化された集団的エゴが様々な不和を起こしていると思います。 エゴイ

          ご都合主義の肥大化

          感性を磨く10の行動

          日常を、人生をより豊かに楽しく送る為には自分自身の感性を豊かにし、磨いていく事が重要ではないか思います。 自分はクリエイターという仕事を選んだ為に普段から感性を磨く為の行動を一応心がけてはいるので、そのうちの10の行動を紹介してみます。 結構当たり前の事ばかりなのですが、日頃から感性を磨いていたいという方の参考になれば幸いです。 ①街を探索する どこか初めての場所に行くとき、目的地までの道のりをGoogle mapや情報サイト等を頼りにスマホの画面を見ながら歩いたりしてい

          感性を磨く10の行動

          未来への責任(2012.Dec)

          これから先、どんな未来を思い描いていますか? どんな世界を想像していますか? 近い将来自分がどうなっていたいかはもちろんですが、その自分を取り巻く社会はどのようになっていると思いますか?どうなってたいですか? 自分の将来を決めるのは自分の行動ですが、私達の未来を作るのだってもちろん私達自身です。 自分と社会の未来、どんな感じがいいですかね? 先見者達はずっと昔から今とこれからの社会の在り方を予測しています。 今世の中で起きてる流れって、とっくの昔に予測されてたんで

          未来への責任(2012.Dec)

          アナザーヒル〜第3話

          第3話「マルドゥク」 現在地球で岡田正紀として生きている私が以前この星で生きていた事があるという…。 それを思い出す為の何かを見せてくれるのだろうか、 席を立った青い肌の異星人は私に背を向けて何やらコンピューターのような機械を操作している。 そしてハッとしたように手を止めて私の方を振り向き、 「そういえば自己紹介が遅れましたね。私はサザレヒコといいます。この名前はあなたたち日本人の名前からとったそうですよ。」 と言って一瞬笑顔を見せ、また機械の操作に戻った。 「あ、私

          アナザーヒル〜第3話

          アナザーヒル〜第2話

          第2話「岡田正紀」 どうして私のようなごく普通の会社員が突然別の世界に連れられてしまったのか全く分からなかった。 しかし今私はこの星のこの場所にいる事が何やら懐かしいような気さえしている。 それまで私は”岡田正紀”個人でしかなかったが、ここで目の前の異星人と話していると、何やら岡田正紀ではない別の私が本当にいるような気がしてきた。 しかし一体どういう事だろう…。 そもそも私岡田正紀が、こんな非現実でバカげた話を真に受けたり受け入れられるはずは無いのだ。 今までの私

          アナザーヒル〜第2話

          アナザーヒル〜第1話

          第1話「丘」 あの丘に登ったらどんな景色が見えるだろう。 そんな気持ちになったのは随分と久しぶりの事だった。 仕事の転勤で引っ越してきて早4ヶ月。 新しい職場にも慣れ、気持ちに余裕が生まれてきていた。 1人でも入れる居酒屋、コロッケの美味い肉屋、日曜の朝の青空市、夕方には犬の散歩が行き交う小川、いつもどもり気味のコンビニ店員…、 そろそろ自分もこの街の一員になったような気がしてきて、用もなく散歩に繰り出すという、私にしては珍しい行動に出た矢先の事だった。 教会と幼

          アナザーヒル〜第1話