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その転職は理想の現状だった【前編】

がくさんです。

地方公務員6年・国家公務員2年(出向)・民間企業(IT企業)2年を経て、個人事業主として独立。現在はクラウドファンディング企業のキュレーターとして働きながら、認知科学のプロコーチとして活動している32歳一児のパパです。

前回からの続きの話になります
(以下のとおり)。

※当時の就職先を非難するものではありません。当時の自分の思慮の浅さ、内省の甘さ、人生のゴール【目標】がなかったことが原因と思っています。

※当時の心境です。
※現在(2021年時点)認知科学コーチングを学んでいるからこそ、当時(2019年頃)マインドのエラーを起こしている部分が多々あるなと思いますが、当時自分が思ったととして、事実は事実なので、そのまま書きたいと思います。

30歳の時に公務員から民間企業へと転職しました。
30歳から32歳までの間に2社ほどお世話になりました。

今回は1社目に関しての話です。

【①転職活動開始、先輩との再開】

民間企業への転職を決めてから、転職サイトに登録しました。転職セミナーに参加して、転職エージェントに相談しました。


決断した時から実際の転職タイミングまで10ヶ月ほど期間が空いていました。それまでは自己分析や業界研究、企業研究の時間にあてました。

【備考】
必須ではありませんが、採用時期や人員補充等の都合もあり、公務員を退職する場合は年度末のタイミングという雰囲気があります(勿論年度途中で退職する職員もいます)。


その間、ベンチャー企業を中心に数十社ほど企業訪問をさせていただきました(当時、対応くださった企業担当者の皆様には、ご多忙の中、貴重なお時間をいただきました。本当にありがとうございました)

そんな中、急に大学の先輩から声がかかりました。私の転職活動の話を風の噂で聞いたんだと思います。

大学卒業してから数年ぶりに会って話をしました。その当時の状況や心境、先輩のやっていることなど話しました。

その先輩は、創業して間もない会社の幹部役員でした。その先輩以外でも知っている面々が社内にいることを知りました。

先輩:「今日はありがとう。また話をしよう」


1回目の話が終わりました。

その後も1~2ヶ月のスパンで会いました。


3回目の会食のときです。


先輩:「一緒にやらないか?」


自分:「やります。よろしくお願いします」


知っている人達も複数人いるし、提示されたポジションや給与条件もいい。自分自身が成長できて、公務員とは違う視点で広く社会に貢献できる、と思っていました。


業界としてもこれから流れに乗るIT業界、ここで知見を深めることは今後のプラスになるだろう、と。

この時、公務員を退職する前年の12月頃の話だったと思います。4月入社までの間、業界知識、IT知識などのキャッチアップに努めました。

所属していた部署の部長や課長には、
冬の個人面談のタイミングで伝えました。

職場の方々には、本当に信頼している方数人を
除き、退職直前までは伝えませんでした。

「自分はこれからIT業界で社会の役に立つ」


意気揚々としておりました。

4月入社。
心気一転新たな気持ちで臨みました。

【②入社して早々に】

入社前に提示されたポジションの話は数週間後になくなりました。

加えて、仕事の進め方に関しての食い違いがあり、僕を誘ってくれた先輩との関係が悪化し、その先輩とは会社の中でのやりとりも4月中にぱったりとなくなりました(振り返れば自分自身の甘さ、力量不足色んな面で足りない部分があったんだと思っています)。

その後も明確なポジションにつくことなく時が過ぎ、自分自身でも何をやっているのかよく分からない状況になりました。

徐々にテスター作業をメインにシステムデバック業務に従事していましたが、1日、1日と時間を過ごす中で、自分は何のために転職したのか、何の役にも立ってないじゃないか、この先の人生が全く見えてこないと考え込んでしまい、どんどんふさぎ込むようになりました。

【③家庭にまで持ち込んだ負の感情】

仕事から家に帰っても、
奥さんと話をする気力もおきませんでした。


息子と一緒にいる時間も楽しめませんでした。
うるさいから静かにしてくれと、言葉には出しませんでしたが、そう思っていました(最低だと思います)。


顔から笑顔が消えて、常に自分の心がどこかに浮遊しているような状況で毎日を過ごしました。


そんな余裕がないにも関わらず業務知識に乏しいのこともあり、休日や空き時間は勉強時間に当てていました。完全に余白がなくなりました。ストレスが急激に溜まっていきました。

貯まりに貯まったストレスは爆発寸前でした。
というか爆発していました。

入社4ヶ月目、第一週月曜日の朝、玄関先に立った時のことは忘れません。心が限界を迎えていました。

「本当になさけない話なんだけれども、今の仕事辞めてもいいかな」


「いいよ」


泣きながら出勤しました。

その日に社長に伝えました。


社長は色々配慮してくださり、5ヶ月目の終わりまで雇用関係は継続するから、その間、転職活動に注力しなさい。仕事も基本在宅で時短勤務でいいから。と言ってくれました。

器の大きい社長でした。

必ず2ヶ月以内に転職活動を
終わらせると決めました。

計画を立てました。

「この日までに自己分析を終わらせる」

「この日までに細かい登録作業を全て終わらせる」

「この日までにPR文章を洗い出して整理する」

「この日までに最低何社に応募する」

やることを全て棚卸しして全て実行しました。

転職活動を終えるまでにチェックした求人は、濃淡がありますが、3000件はゆうに超えていたと思います(重複もありますが、平均して1日100~200件チェックしました)。

「この日までに何社は第一次選考を通過している」

「この日までに何社は最終選考を通過している」

有限実行です。

公共領域で事業を展開している会社に絞って探しました。そして、ありがたいことに僕のことを興味を抱いてくれた企業様が2社。


どちらにするべきか最後の最後まで悩みましたが、うまれたばかりの息子がいたこと、通勤時間、共働きを想定した時の条件を優先してそのうちの1社に決めました。

2ヶ月で必ず終わらせると決めた転職活動は、
こうして無事に終わりました。

次回に続きます。


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