完全不登校から学校復帰の記録⑦~細い細いひとすじの光
息子の完全不登校時代を振り返っています。
前回まではこちら↓
死にたいと繰り返し、何もかもに自信を無くしてしまった息子。
学校をどうするのかということはもう二の次三の次で、とにかく一日を生きて終えるということに、親子ともに必死だった頃。
よく、不登校の日々を送る中で『子どもの好きなことを大切に』ということが言われたりします。家での過ごし方の大半を占めるゲームや動画視聴など含め、そこから将来的な学びへの意欲が湧いたり、外の世界につながるきっかけになったりする、と。
息子にも、好きなことがありました。それは、漫画。
不登校になる前の小学二年生の頃から、私が読んでいた少年漫画(幽遊白書…今でも大好き!)を読み始め、キャラクターの絵を描くようになっていたのです。
家に籠る毎日、どうせ描くなら…と、漫画を描くための画材を買い揃えました。デジタルツール(液晶タブレットなど)は高価で簡単に買えるものではなかったので、昔ながらのアナログ画材、Gペン丸ペン、原稿用紙にスクリーントーン…そんなところです。私自身が子どものころ漫画家になりたくて漫画を描いていたので、少しばかりの知識を持っていたのも良かったなと思います。
ゲーム、動画視聴、絵を描く…
外出や対人を恐れ一歩も外に出ることがない日々は、主にこの3つのことをして過ごしていました。この頃の私は、公園で遊ぶ子どもたちを見かけては、胸が締め付けられて涙が滲んだものです。
でも、漫画があって良かった。
あるときから『週刊少年ジャンプ』を購入するようになります。
すると、次第にジャンプを買うために『毎週月曜日(ジャンプの発売曜日)だけは外出できる』というルーティンが確立されていったのです。
2020年の6月に完全不登校になってから、そうして外出するようになったのが10月のことでした。
息子と漫画との出会いは、辛い日々の中に差し込んだひとすじの光だったと思っています。
不登校親の会を主催しています。次回10/4(火)10:00~地域の居場所さっちゃんちにて開催です。
登校に困難のあるお子さんがいる当事者または経験者の方の参加に限定します。『ご自身のお子さん』であることを原則としています。それ以外の方はご遠慮ください。抱えている思いを安心して話せる場にするため、ご理解ください。
詳しくは画像をご参照ください。
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