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外資系テック企業で働いています

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  • あなたが知らない外資系の世界

    外資系の中の人によるリアルで役立つお金やキャリアの話

最近の記事

2023年の年収報告

毎年恒例となってますが、今年の年収報告です。果たして過去最高だった昨年を超えることはできたのでしょうか? 今年の年収は…3333万円でした! 過去最高を大幅に更新したのみならず、初の3000万円突破です。 まさかICで3000万円突破するとは思いませんでした。 これだけ上振れした要因は2つあります。ひとつはインセンティブが大幅に上振れしたこと。もうひとつは新たなインセンティブが付与されたことです。 私の会社は今年非上場化したのでRSUがなくなり、金銭で支給されることにな

    • 外資系における昇給の実態

      外資系テック企業のレイオフが続く昨今。いかがお過ごしでしょうか? 最近はビッグテックだけでなく、1年くらい前までは、業界を席巻していた新興のテック企業でもレイオフが行われていますし、マッキンゼーなど他の業界でもレイオフのニュースを聞くようになりました。外資系冬の時代と言えそうです。 私の勤める外資系テック企業では、昨年に数パーセント後半のレイオフが実施されましたが、その後はレイオフは実施されていません。ただし、新規の採用は厳しくなっています。例えそれが人が辞めた後の補充(b

      • 過去最高年収の更新なるか?(2022年の年収結果)

        年末ということで今年2022年の収入がどうなったのか報告です。 去年2021年は収入的にはビッグイヤーとなり、過去最高年収である2730万円を記録しました。 上記投稿でも書きましたが、去年は転職に伴うサインアップボーナスもあったので、かなり上振れした状態であり、今年の年収が上回ることは難しいと予測していました。 前置きが長くなりましたが、2022年の収入は2800万円となりました! 内訳は通常の給与支給(Base+Incentive+他)が約2460万円で、RSUが約3

        • 外資系におけるレイオフの実態

          気がつけば約1年ぶりの投稿です。前から書こうと思っていた内容について関連するニュースで賑わっており、良い機会だと思ったのが久しぶりに投稿する理由です。 そのニュースというのはTwitterの買収とそれに続くリストラです。元々7,500人いた社員が、現在は2,700人にまで減少したということで、実に64%が解雇されたことになります。この規模のテック企業ではあまり聞かないような大規模なレイオフですが、イーロン・マスクが買収する前から、買収後に大規模なレイオフがあるだろうというこ

        2023年の年収報告

        • 外資系における昇給の実態

        • 過去最高年収の更新なるか?(2022年の年収結果)

        • 外資系におけるレイオフの実態

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          20本

        記事

          過去最高年収を達成しました(2021年)

          仕事始めの最初の週も終わり、セールスキックオフ(SKO)も始まったところではありますが、2021年の振り返りも兼ねての投稿です。タイトルがゲスな感じですが。 2021年の最大のイベントは転職でした。OTEも2000万円の大台に乗り、TDCもあわせるとかなりの年収の伸びが期待できる転職ではあったのですが、それ以上に仕事のやりがいを求めての転職でした。今のところは成功だったと考えています。(OTEやTDCの意味については以下の記事を参照してください) 肝心の2021年の年収(

          過去最高年収を達成しました(2021年)

          外資系で「お前はクビだ!」は本当にあるのか?

          「お前はクビだ!」 外資系に関して、そんな感じで人がすぐに解雇されるという印象を持っている人は多いかもしれません。今回の記事では、実際のところがどうなのかを解説します。 外資「系」は簡単に人を解雇できない外資系であろうと日本法人は日本企業です。従って日本の法令を遵守する義務があります。なので、そう簡単に人を解雇できません。 だからといって絶対に「解雇」できない訳ではないとはいえ解雇できないわけではないですし、私も何回も人が解雇される場面を目撃してきました。 解雇となる

          外資系で「お前はクビだ!」は本当にあるのか?

          ネイティブの英語ほど聞き取りづらい理由

          新しい会社で働き始めて3週間が経ちました。テック系の外資系企業、しかも日本法人がそれほど大きくない場合、通常は同時期に入社した世界中の仲間たちと一緒に、本社などで行われるOnboardingやBootcampと呼ばれるトレーニングに参加することになります。しかし、今回はパンデミック下ということでオンライン開催となりました。 オンライン開催ということは、参加者はそれぞれ異なるタイムゾーンにいるというわけで、時差の影響を緩和するために、近いタイムゾーンのリージョンごとに開催され

          ネイティブの英語ほど聞き取りづらい理由

          外資系に必要な英語力の詳細

          前回は外資系テック企業に求められる英語力は会社の規模や職種などによって大きく異なることを説明しました。 今回は、具体的にはどれくらいの英語力が必要となるのかを取り上げます。求められる英語力は、業務において必要となる度合いによって異なるので、必要レベルを5段階に分けて、それぞれのレベルごとに必要な英語力の特徴と水準をざっくり説明します。あくまでも私の観測範囲での私見となりますのであらかじめご了解ください。 このnoteにおける5つの必要レベルこのnoteでは英語力の必要度合

          外資系に必要な英語力の詳細

          外資系で求められる英語力の実態

          前回の記事で予告した通り、今回が外資系企業で求められる英語力について取りあげます。「外資系」と一口に言っても幅広いのですが、ここでは「外資系テック企業」のことを指すと思っていただければ。長くなるので、今回は求められる英語力の傾向を取り上げ、次回以降で具体的なレベル感を取り上げます。 求められる英語力は環境によって大きく異なるまず大原則として、求められる英語力は環境によって大きく異なります。高い英語力が必須の場合もあれば、全く英語を使わない場合もあるということです。ざっくりい

          外資系で求められる英語力の実態

          外資系3社目となる転職が決まりました

          実は最近とある外資系テック企業からジョブオファーをもらい、転職することを決めました。これで外資系は3社目となります。現在はまだ元の会社に所属していて、7月頃から新しい会社で勤務する予定です。 今回の記事では、外資系企業での転職にまつわる話を簡単に取り上げます。あくまでも今回の私的な転職体験に引きつけた話となります。もっと一般的な話、例えば転職のためのTipsや採用側の裏事情など、はどこか別の機会に書きたいと思います。 転職の背景転職活動を始めたのは2021年の2月頃からで

          外資系3社目となる転職が決まりました

          2000万円プレイヤーの代償としての確定申告

          我ながら時期を逸した内容ですが、今回は確定申告についての記事です。年収が上がると面倒くさいこともあるよ、でも実際にはそこまで大変ではないから年収をセーブすることはないよ、という話です。 確定申告が必要になる理由通常、会社勤めだと、会社が年末調整で代行してくれるので確定申告をする必要はないですが(医療控除やふるさと納税を除いて)、年収2000万円を超過すると、自分で確定申告をする必要があります。後述する通り、作業自体はそこまで大変ではありませんが、締め切りに追われるという精神

          2000万円プレイヤーの代償としての確定申告

          素晴らしき外資系テック企業の福利厚生

          すっかり更新が滞っていましたが、前回の予告通り、今回は外資系テック企業の福利厚生を取り上げます。 みなさんは外資系の福利厚生についてどのようなイメージを持っているでしょうか? 「外資系は給与は良いが福利厚生は日本企業に劣る」というイメージを持っている人も多いのではないかと思いますが、全くそんなことはありません。むしろ、かなり手厚い福利厚生が用意されています。そして、コロナ以降、福利厚生はさらに手厚くなっているように思います。 では、外資系における福利厚生(「Perks」と

          素晴らしき外資系テック企業の福利厚生

          公開!外資系2000万円プレイヤーの給与明細

          幸運なことに、去年そしてほぼ確実に今年も2000万円以上の年収を達成することができそうです。今回は、年収2000万円プレイヤーの給与明細がどういう感じなのかを紹介します。もちろん現物をお見せするわけにはいかないので、収入と支出の内訳を抜粋する形となります。また、私はコミッション制で働いており、支払額は月ごとに差があるため、通常月の給与明細とコミッション月(年4回)の給与明細に分けて紹介することにします。 通常月の給与明細通常月の給与明細です。コミッションが発生していますが、

          公開!外資系2000万円プレイヤーの給与明細

          外資系のおいしい株式報酬 宝くじとしてのRSU

          企業が従業員に支払う報酬は大きく3つあります。 (1)金銭的報酬 (2)株式報酬  (3)福利厚生 (1)については前回の記事で詳細を解説しました。今回は(2)株式報酬について、その中でも外資系以外では聞くことの少ないRSUについて取りあげます。 RSU概要RSUとはRestricted Stock Unitの略で、譲渡制限付株式と訳されます。その名が示す通り、株の譲渡(≒売却)について制限がある株式です。どんな制限かと言うと、期間の制限です。RSUは一定期間が経過する

          外資系のおいしい株式報酬 宝くじとしてのRSU

          あなたの知らない外資系のインセンティブ設計

          前回予告した通り、今回は外資系のインセンティブについて、その詳細を取りあげます。私は外資系企業を2社しか経験していないのですが、その2社それぞれ異なるインセンティブ設計だったので、ある程度射程の広いナレッジを提供できると思います。 外資系のCompensation Planに馴染みがない方は、先に以下の記事に目を通すことをお勧めします。 OTEとPay MixインセンティブはOTEとPay Mixが前提となります。例えばOTEが1000万円で、Pay Mixが80:20だ

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          早くもOTE達成! コロナ禍での達成を支えたフルリモートワーク

          今日から10月。新しい四半期の始まりですね。私が勤めている会社もそうですが、多くの外資系は12月末決算なので(例外もままある)、今四半期が最終四半期です。1-3月がQ1、4-6月がQ2、7-9月がQ3、10-12月がQ4。営業系組織においては、年間予算が達成できるかが最終決定する極めて重要な四半期に入りました。 個人的なことを言うと、幸いにもQ3の終了時点で既に年間のターゲットに達しています。つまり、OTEである1850万円以上が確定ですね。正確には、年間ターゲットを既に超

          早くもOTE達成! コロナ禍での達成を支えたフルリモートワーク