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親の「できない」は、子どもの「できる」のチャンス

こんにちは。ぎゃびーです。

今日は、親子、子育てについて。
私は親になったことも、子育てをしたこともないので、あまり偉そうなことは言えませんが、看護実習で産科や子育て支援施設、小児科に行く中で度々感じたことがあります。


それは、自分の子育てが完璧じゃないことに罪悪感を抱いてしまい、頑張りすぎてしまう親御さんが多いな、ということ。


もちろん、真面目に一生懸命子育てをすることは、子どもへの愛情の表れでもあるし、とても良いことです。


でも頑張りすぎるあまり、完璧を求めるあまり、自分を追い込んでしまうのは、親御さんご本人にとっても、子どもにとっても良いこととは言えません。

今日は、私自身の親とのエピソードをひとつ、一人の子ども目線で語らせていただきます。

〈ママが出来ないなら私がやる〉

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唐突ですが、私は料理が結構好き。

凝った料理はあまりしないけど、冷蔵庫にある程度食材があれば、適当にパパっと作れるくらいにはできるので、実家暮らしだけど自炊したり、時間があるときは家族の分を作ったりもします。
アルバイト先で、上司のお姉様と雑談している時にそのことを話すと、「お母様が良い教育をしたのねぇ」と言われました。


でも実際は、母に料理をちゃんと習ったことなんて記憶にある限り一度もありません。
じゃあなぜ私は料理ができるようになったのか。

私は中学からお弁当持参の学校に入り、同じ学校に兄もいました。
母は働いていたので、私・兄、そして自分が職場に持っていくお弁当、計3つを毎朝作っていました。
でも母はあまり料理が得意な方ではなく、さらに、朝出勤前にお弁当3人分を作るのはかなり大変だったのだと思います。大体は冷食オンリー弁当か、小銭を渡されて「今日は買って」と言われるかのどちらかでした。


仕方がないのは分かっていたので、私は特に何も言いませんでした。
でもやっぱり、他の子が持ってくる手作りの卵焼きとかが、羨ましいなぁと思ったり。

そしてついに…


「そうだ、自分で作ればいいじゃん」


それまで料理なんて全く興味がなく、家庭科の調理実習でも人に任せっきりで食べる専門だった私。
でもそれを機に、怒涛の追い上げを見せます。


「私の分作らんでいいから。自分で作るし。」
そう母に言い放ち、スマホを駆使してネットを漁り、まずはレンチンでできるものから。
ネットの動画を見ながら初めて作った卵焼きは、母がたまーに作るものよりもきれいに焼けてしまいました。

お弁当だから汁気を飛ばしたり、傷みやすいものを使わないようにしたり、冷めても美味しいように味付けしたりしなきゃいけないこと…そういう知識も徐々について、
いつしか、1人分作るのも3人分作るのも変わらないなということで、兄と母の分も作っていました。

そんなこんなで、テスト期間や受験期間、寝坊した日などを除くと、中高6年間の7割くらいは自分でお弁当を作っていた気がします。お弁当だけじゃなく、夕食を作ることも多くなりました。


学校の授業やお料理教室と違って、完全に実践なので、時短、節約、かさ増し、代用、残り物アレンジ、作り置きなど、教科書にはない工夫をする力も自然とつきました。

〈もしもカンペキママだったら〉

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ここまで何が言いたかったかというと、
「毎日凝った食事を作るのが難しい母」の存在がなければ、
もし母が、世の中が理想とする完璧ママで、毎日素晴らしい手作り料理を振舞っていたら。
私は料理が全くできないまま大人になっていんじゃないかと思います。


「離乳食はやっぱり手作りじゃないといけないと思って、本を見ながら毎日作ってるんです。
食材もなるべく毎日違うものにしたり…」


「いつもここ(子育て支援施設)に頼ってしまって、本当は親である私がちゃんと遊んであげないといけないのに…」

こんな風に、完璧な子育て像を求め、それができない自分を責めてしまう親御さんを目にしてきました。子どもを大事にしたい思いが強い人ほど、追い込まれてしまうのです。


とくに、SNSやマスメディアの影響も強く、キラキラと理想的な子育て像や親子像ばかりがプッシュアップされる昨今ですから。

でもきっと、親の「できない」は、子どもの「できる」のチャンスなんです。
完璧じゃなくて良い。全部やってあげられなくて良い。


案外、ちょっとダメな親のもとで、子どもは主体的に何かを身に付け、たくましく育っていくんだと思います。

生意気なことを言ってしまいましたが、これを読んでくれた頑張るパパママの肩の荷が、少しでも軽くなりますように。


               Gabby



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 「女性のウェルネスに寄り添う」をモットーに、Instagramにてメディアを立ち上げました。女性のヘルスリテラシーの向上、セルフケアの促進とエンパワメントのための様々なコンテンツを発信。都内の大学で無償ナプキン設置活動も行っております。


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