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メルマガ⑳ 【G-Ups の交流会のご報告】2023/03/17配信

G-Ups 公式メルマガ第20号

皆さま、こんばんは!

G-Upsからのお知らせです。

--今回のお知らせ内容--

①G-Ups交流会のご報告

 (次回の予定)

②G-Upsの会員募集

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①G-Ups交流会のご報告

先日3月10日(金)
「G-Ups交流会 ~SwimmyダイアローグVol.5~」を開催いたしました。交流会の一部始終の内容を振り返りとして、報告いたします。

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<題材にした記事>

https://growing-ups.org/road-play/

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<交流会の内容>

・自己紹介

・交流会

・全体共有、感想

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<交流会での意見など(一部)>

・「みち」はいろんな目的で使われ、ある意味遊び場としては制限されていると思います。そこで子どもが遊んでいたら、温かい目で見ることができ、「みちあそび」ってすごく面白い視点だなと感じました。

・幼児教育に関して関心が高いヨーロッパでは、ルースパーツを子どものために大事にするという考え方があります。綺麗に整えられてない点に面白さがあるという考え方を大事にしています。それに対し、日本ではすごく良いものを与えようとしすぎているのではないかと思います。

・大人が、大人の都合で子どもを隔離しようとしているのではないかと気になっています(公園を整備するから公園で遊びなさい、のように)。

・ロンドンでは、町の人たちがこの町を自分たちで変えていこう、という意識が日本よりもかなり高いと思います。シティズンシップですね。

・市やその地域の一員として何ができるかなと考える点は、日本人は弱いのだろうなと思います。

・学校にクレームが来るようなことと同様で、自分で何かを変えようとするのではなくて、誰かに何とかしてもらおう、という発想になっているのだろうと思います。

・問「自分の子どもを一人で遊びに行かせるなら、何歳ごろからできますか?」

答A 小学校3年生の息子は気づいたら、一人でどこでもいいという感じですが、幼稚園児の娘は一人で外に出せないかな、という感じです。

答B 小学校3年生になってから友達と空地や公園で遊んだり、近所の友達の家に遊びに行ったりしています。低学年もいいですけど、少し心配な気がしています。

答C 近所のマンションの公園に、4歳ころから行って遊んでいました。

・「子どもがいなくなった」という事件などを見ると、それが外に出ることを制御しているように思います。ご近所がどのように関わっていけばいいのかが大事です。

・「子どもが危ない」「親が管理をしないと」と思うのは、親自身の孤独感があるからだと思います。手放せるのが上手な親は、横や縦のつながりからの情報がすごく豊かだと思います。自分だけでなんとかしないといけないという親の不安感や孤独感が除かれ、子どもをのびのびと外に委ねられると思います。

・子どもが大きくなるにつれてママ友が減ったり、子どものためのコミュニティが無くなっていったりと、横のつながりが減っていっているのをよく感じます。

・人間関係が薄く、貧しくなっている要因の一つとして、スマホの出現があると思います。何でも一人でできるという感覚を持ってしまい、人に頼る必要がなくなってきつつあると思っています。ちょっとしたわずらわしさをスマホが解消してくれ、誰かに何か申し訳ないという気持ちを感じることなく、物事が進んでしまっている気がします。

・スマホなど頼れるもの、便利なものがありすぎることによって、人との関係を薄くしているだろうと思います。困った時に人は協力するのです(不完全、不便性から生まれるコミュニケーションですね。)

・問「子どもたちは自由に遊べていると思いますか?」

答A 制限はあると思います。子どもが外で遊んでいるときは親が一緒にいます。

答B 安全性の面で自由ではない気がします。自分が子どもの頃はもっと自由に、自然のある場所でアクティブに遊んでましたが、今の子たちは外で何かを作る、生み出すという経験が少ない気がしています。不審者の情報もひっきりなしに来るので、安全面で心配だなと思い、親としても自由にどこでもと言えないと思います。

答C ゲーム、映画、音楽。漫画、アニメなどエンターテイメントが遊ばせてくれるっていう状態。遊びが商品になってしまっているような感覚があり、自由に遊んでいるのかなと感じます。

・遊びをするときの「リスク」と「ハザード」を聞いたことありますか。ハザードは、子どもの命に関わること、絶対に取り除かなきゃいけないこと、リスクは、子どもの遊びや成長過程においてなくてはいけないものという考え方です。木登りなどのチャレンジを常にしていく中で成長していくのですが、ハザードを心配しすぎて、子どもにリスクを冒させないということが、子どもにとっての不自由だと感じています。

・大人の考える自由と子どもの考える自由がミスマッチを起こしていて、子どもはその場にあるものを制限されずに遊びたいんです。大人が子どもにビビっているのでしょうか、大人が子どもの中にもと入っていかないといけないと思っています。子どもの遊びを整えようとするから困り、面倒くさいと思うのでしょう。大人たちの行動の中に答えはあるのだろうと思います。

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<参加者からいただいたご感想>

・「みちあそび」について考えることで、大人の人間関係の希薄さや現代の子供を取り巻く環境など実は大きな社会問題について考えていたことに気がつきました。(中学校教諭・りょう)

・抽象的な問いから具体にいくことはとても楽しいです。問いの深め合いは新たな気づきを与えていただけます。(小学校教諭・アダージョ)

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<次回のG-Ups交流会の予定>

次回第6回は、4月20日(木)20:00~を予定しております。詳細につきましては、後日メルマガでお知らせいたします。

★次回もお楽しみに!

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②G-Upsの会員募集のお知らせ

G-Upsでは随時会員を募集しております。

G-Upsの会員になっていただくと、様々なイベントに無料で参加することができます。

友人やお知り合いなどで、子どもの教育に関する思いや経験を生かして、一緒に教育の改善に携わってみたいという方やそれにご興味のある方に声をかけていただければ嬉しいです。

◆ G-Upsの活動について

https://growingupsnet.wixsite.com/my-site-6

◆ 会員募集について

https://growing-ups.org/member-recruitment/

◆Swimmy Webマガジン

https://growing-ups.org/

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ーーあと書きーー

いつだったかテレビ番組である著名人が、「子どもたちは遊ぶことが『仕事』で、成長のために欠かせないこと」と言っていたのを思い出します。

協調性、行動力、自己肯定感、忍耐力、自主性などの「非認知能力」を身につけるためにも遊びは欠かせない、とも言われています。砂や木材、石などで自分が作りたいモノを作る、自分と違う子と協力したり意見を主張したりしてコミュニケーション力を身につけるなど、子どもたちにとっての必要な環境です。

大人になっていくと、労働という意味での仕事によって、子どもの頃の「遊び」に関して考える時間が減ったり、子どもが生まれたときには、遊び方や遊ぶ環境が変化していったりしているのではないでしょうか。

私たちが住む町で、横や縦のつながりが薄くなく、子どもたちが笑顔で無邪気に遊ぶ様子を、周りの大人たちが微笑ましく見守っていたり、自由に言葉を交わし合ったりしている雰囲気。想像してみると、なんて幸せなんだろうと思います。

今回の記事の最後にある「みなさんも子どもが自由に遊べる社会って何か」という問い、皆さまはいかがお考えでしょうか。

(G-Ups事務局 公式メルマガ担当 吉田達也)

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今回のお知らせは以上です。

長文になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

発信元:G-Ups 事務局

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