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Hasu no hana戸越公園物件改装編

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#リノベーション

改装21〜22週目。国宝級と言いたい村瀬左官。

改装21〜22週目。国宝級と言いたい村瀬左官。

残置物片付けより、改装トライアスロン状態。常に毎日限界まで挑戦(作業)している。
とりあえず古民家改装は大変。ひとつひとつパンドラを開けてしまうようなもの。おそらく普通に暮らしていたら気がつかなかった建物の老朽化を見てしまうこととなる。
例えば、外壁。屋根のどこかから雨が侵入し、モルタルにクラックが起きているのがわかる。モルタルとペンキの間にできてしまっている水脈により、ペンキが膨れ上がっている。

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改装18〜20週目。ネオロード。

改装18〜20週目。ネオロード。

思い返せば、戸越物件は改装の前に残置物片付けを2018年9月から開始しており、暑い残暑から暖房のないまま冬を過ごし、最近では確実に春の気配が訪れ、3シーズンを通過しようとしている。

戸越はどうやら再開発の計画があるらしく、現在解体現場があちらこちらにある。解体現場を見るたびに、あれ使えそうだ、これ使えそうだなどと大工K氏と話している。
その中のひとつ、蔵の扉が目に付いた。
扉がきになる...と伝

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改装16,17週目。世界トイレデー。

改装16,17週目。世界トイレデー。

排水の位置を変えるところから改装をしたトイレ。
鵜の木から持ってきたトイレは、都合上三角のタンクが角につくタイプで、パイプをつなぐため、便座の排水芯の場所などが出しずらく、なかなか厄介なタイプである。便座をつけるまでも途中トラブルに見舞われることもありつつも、なんとか便座が鎮座した。
しかし、パイプのパッキンなど交換するため、最初うまくいかずタンクから水漏れがおきつつ、なんとか無事に設置できた。

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改装12,13週目。この床に立てばそれは鵜の木でもあり戸越でもある。

改装12,13週目。この床に立てばそれは鵜の木でもあり戸越でもある。

改装12,13週目。
毎日息を飲む暇もないくらい作業作業作業に追われている。
セルフリノベーションや、DIYの域を超えて、近所の人には職人の中に女性が一人いる、と思われているほどに髪を振り乱し、鼻の中まで真っ黒にしながらがんばっているのだけど、終わらない。
なんといっても壁。天井から床から壁面からベニア貼りまくり。すでにベニア合板の購入数は130枚を超えている。
大工K氏がだいたいの下地を作り、そ

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改装23日目。壁ファンディングの壁第一便搬入。

改装23日目。壁ファンディングの壁第一便搬入。

改装作業23日目。

改装作業で土壁を壊し、現場にテントを張って生活を予定していたのだが、引越し二日目に土埃にやられ、友人宅へ避難した。
ここはまだ”人”が住める場所ではないと思ったのであった。
そこから空気清浄機をテント内に導入すると、爽やかな空間がそこに現れた。作業中は、防塵マスクにタイベックスーツを着用していると、宇宙に人類の住める別の惑星を探す探索隊のような気持ちになってきた。

”人”が

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改装20日目〜22日目。梁入れガールと床材探し。

改装20日目〜22日目。梁入れガールと床材探し。

改装作業20日〜22日目。
最近毎週のように土曜日にいつかはツリーハウスを自分でつくりたいAちゃんと、数々の現場経験ありのIさんが助っ人できてくれた。
この日は、いよいよ梁を入れ、柱を抜く日である。

一本の柱を抜くために、別の柱の入れかえや、梁を新たにいれるなど、なかなか大事である。
はじめのプランで、柱を全部抜きたいっ!!って考えていたのがいかに無謀かわかる。

サポで梁を支え、今回ターケッド

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改装10日目。 改装作業というかまだ解体作業。

改装10日目。 改装作業というかまだ解体作業。

改装作業10日目。
作業員4名。約6時間。総計20人工。約53時間。

感傷に浸る暇もなくグッバイ鵜の木作業を進める。
本日は、ご近所陶芸家のKちゃんに釘抜き作業の助っ人を頼みきてもらった。しばらくすると時期にアフリカに旅立つMさんも助っ人に加わり本日は4名での作業となった。当初の予定の作業が思うように進まらず、主に”運ぶ”という作業を行ってもらった。4人いると早い。こんなにあるーーーってものも比

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改装8日目、9日目。壁新設時代。

改装8日目、9日目。壁新設時代。

改装8日目。ここはスピンオフデー。
大工K氏が旧友にコンタクトを取り、構造先生Z氏が現場に来てくれる。
改装したいところや、それに対しての補強についてアドバイスをいただく。

左に見えてる柱は最初のプランでは抜きたかったのだけど、建物崩壊レベル
と建築家友人J氏とお言葉をいただき、現状を活かすプランに変更。この左の柱はすべて残し、壁を新たに作ります。
ギャラリーの受付のスリットや、倉庫になる扉をつ

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改装7日目。

改装7日目。

改装作業7日目。
作業員2名。約10時間。総計13人工。約42時間。

1Fギャラリーを4mくらいの吹き抜けにしたいというプランがあるため、2Fのその部分の対策として、またも天井を開けてみてみる。
畳に押入れに梁がでていると、手打ちそばでもでてきそうな佇まいである。
そうだ、昼の現場飯は蕎麦率が高い。
埃をさけながら蕎麦を茹で、晴れている日はベランダに出て食べる。キャンプ生活のようだ。高校生のこ

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改装5日目。

改装作業5日目。
作業員3名。約8時間。総計9人工。約26時間。

この日はビリヤニムラッキとして煮干しカレーが絶賛好評のT氏が助っ人にきてくれた。
なんでもfacebookで男手求む!!を見て、所用でとった有給の半日をこの現場にボランティアで来てくれたのだ。泣く。泣ける。

作業は3人いるとやはり進みが違うと実感できる。下の作業、上の作業と分かれて担当することで2倍の進みである。

画像

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改装4日目。ナチュラルビルディング。

改装作業4日目。
作業員2名。約8時間。

大工のK氏に前日、明日は何時だ、と聞いてところ8時には行きます。と。
肉体系仕事の朝は早い。

辛い、辛い土壁解体は続きます。
とりあえず進んでいるかの実感を得たいので、写真を振りかってみましょうか。

残置物片付けがだいたい終わってきたところ。

改装作業2日目。聚楽+モルタルを削っている。

土を取り除き、竹の支持体だけが残ったところ。

繰り返すこ

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改装2日目。除染作業員のごとく完全防備で挑む。

改装2日目。除染作業員のごとく完全防備で挑む。

改装作業2日目。
作業員2名。約8時間。 総計4人工。約15時間。

1Fメインギャラリーとなる予定の部屋2部屋の壁を壊す作業。
ここは
・土壁+モルタル+聚楽
・土壁+モルタル+キラキラした和紙みたいな素材の何か
・土壁+モルタル+石膏ボード+壁紙
の3種類の壁がある。
それを
・土壁
・モルタル+その他
・石膏ボード
と分けてゆく。ここでも分別である。

これらはすべて産廃となるだけど、混載だ

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改装1日目。 ようやくスタート地点に。

改装1日目。 ようやくスタート地点に。

改装作業1日目。
作業員2名。約7時間。

さて、本日からnoteは片付け作業編に続き、改装編として綴ります。
残置物片付け作業からの改装前の状態でのTOGOフェス、そして鵜の木Hasu no hana移転準備からの、床撤去中の和田みつひと氏の映像インスタレーション展示。切れ目なく作業が押し寄せてきて、浜辺のような心境です。

本日は、12月中旬からの展覧会の打ち合わせで、大工のK氏より3時間ほど

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