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ベトナム・カンボジア旅行記 -3日目- 途上国の医療のお話。

ちょうど2年前のベトナム・カンボジアへのインターンシップツアーについて。なんとかサボることなく、3日目の連載となります。

3日目は陸路で国境を越えました。日本にいるとなかなか経験することのない陸路での国境越え。早朝にホーチミンを発ちます。

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こちらはベトナム側。カンボジアへの入国にはビザの申請が必要です。しかしながら、カンボジアではe-VISAを取得することができます。日本で諸々申請して、スマホの画面を提示すれば入国できたような気がします。こういう関所って審査が厳しいイメージがありましたが、結構緩くて拍子抜けした思い出。

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この石碑がベトナムとカンボジアの境界になっています。それぞれの国旗の意匠が刻まれていますね。

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入国審査を突破。クメール語が記されています。わからん!

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そのままプノンペンに向かいます。この日はほぼバス移動。16時くらいまでバスで過ごしました。車窓から見える景色、THE 上座部仏教って感じの派手派手な装飾ですね。

この日は、プノンペンのサンライズジャパン病院へ伺いました。突然ですが、皆さんは、途上国にある日本の病院に対して、どのようなイメージを持っているでしょうか。ボランティアや慈善活動というイメージがありませんか?私はそういった印象を持っていたのですが、現地の職員の方が仰っていたのは、「日本の医療界に新たな視点を持ち込む」「日本の医療機器を輸出する」といったビジネス的観点のお話でした。

職員の方からは、日本では病院産業が停滞していて、日本の医療は高品質で安価なのに、医療機器は貿易赤字になっている。カンボジアは医療の法規制が緩く、海外からの寄付に頼っているために公立病院が野戦病院化している。結果として、カンボジア国内の医療に満足できず、海外の病院を頼る人が増加している、高度な医療技術を持つ人材の育成が滞っているという現状を伺いました。

サンライズ日本病院では、カンボジア国内の医療技術の向上と、日本の医療機器の輸入という、カンボジアと日本両国がwin-winの関係になるような運営を目指しています。また、現在は日本人主体ですが、将来的にはカンボジア人主体の運営に移行するというビジョンを持っています。

しかしMRIなどの先端技術は途上国で運営するには維持費が高額になりやすく、医療費は高額になってしまうという課題も抱えていました。

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上の写真は屋上にあるテラスと、そこから見た街の風景です。植物を通じたセラピー治療のような試みもこの病院では行われています。カンボジアには中国資本による急速な開発が進んでいますが、それを感じさせる眺めでした。

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