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訳ありフライドチキン・Joshくん

一時期のRHCPにはジョシュフライドフォッファーみたいな名前の人がいたんだけど、あの時期はなんだったんだろうと考えた。ヘッダ画像をお借りしています。

なんといいますかこのJoshくんはとにかくギターをそのまま弾くのが好きではないっぽく見えたのだった。とんでもないエフェクトをかけて歪ませないといけないのです。

なので例えばダニー・カリフォルニアの最終コーラス部分とかはジョン・フルシアンテのギターがなんといいますか昇り龍のようにコード進行の変化とともに綺麗に演奏されるんですが、Joshくんの場合なんかコンピュータ音源みたいに(誤解のないように書くとぼくはコンピュータ音源を非常に好む)変な音が出てるだけ、という状況を造りだすのがお上手なのだ。

それはJoshくんのRHCPにおけるデビュー・シングルとも言えてしまいそうなレインダンスマギー(The Adventures of Rain Dance Maggie)を聴いてもわかるのだが……

The Adventures of Rain Dance Maggieにおいてギターがギター然としてかき鳴るのはコーラス部分だけなのでして、それはアンソニー・キーディスのメインメロディを上か下かでなぞるみたいな感じのものであり、それ自体は全然格好良かったと思います。

だけど1番と2番の感想とかは、、なんといいますかとんぼが飛んでる音みたいな感じ……とてもじゃないけど口笛で再現したりするには至らないような音声だったといえる。フリーが弾いているベースラインがベースリフみたいな感じになっていて、それがなかったらThe Adventures of Rain Dance Maggieの完成度が悲惨なものになっていたんじゃなかろうか。

The Adventures of Rain Dance Maggieは日本の生番組でも演奏されたことがあり、なんか最終コーラス部分でボーカルの入れ方が当人的によくわかってなかったみたいになっていた。演奏したてほやほやだから間違えたのかと思ったが、Joshくんの演奏にわかりやすい目印みたいなのがなさすぎて間違えたのだとしたらそりゃそうやろ、みたいに思えてしまう。

多分Joshくんはギターをそのまま弾きたい人ではないのだろう。ギターに別の楽器としての可能性を感じており、なんとかそれをRHCPという決して失敗が許されないような無謬性の高い団体において再現しようとしてしまったのではないだろうかと今でも思うのだ。

これでは当時のRHCPが何をしたかったのかを考えても、相当の前衛に傾倒したかったのかな、ぐらいしかわからない。最早RHCPぐらいになれば、ジャンル:ロックとかいちいち抜かすのはアホらしいからしないけど、わけのわからんミュージックを突き詰めるためにJoshくんを必要としたのだろうか。

でも日本のファンとかは、大地震を乗り越えたあとに(得てして大地震は未だに乗り越えられるものではないと思うものの)ジョン・フルシアンテに会えなかったという事実は変わらずにそこにある。

また日本の生番組ではThe Adventures of Rain Dance Maggieのマギーは2番の和訳だと最終試験に合格したらしいのだが、後年アンソニー・キーディスが語った内容といささかずれを感じるのだが……


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