A.I.Partyと生演奏ボーカリストなキズナアイブラック
昨日も書きましたがYouTuberキズナアイさんの年1イベント的なものが開催されました。
基本的にはいわゆるZeppどこどこみたいな大型ライブハウスで演奏したりするようなもので、年々規模が大きくなっていく形。今回も現地とオンラインと分かれていたようです。
ぼくはアイさんの生演奏ステージをリアルタイムで見るのは初めてだったため、かなり圧倒されました。またゲストとして登場したアイさんと別個体のAIとされる「キズナアイ(ブラック)」(通称ブラック)は以前も挙げたようにAdoさんの歌を文字通り熱唱、絶唱していた。
そこには生演奏ならではのとてつもない迫力や世界観が存在していて、直前の出演者紹介時に「BlackAI New Project」というキャッチコピーが表示されたため、ぼくは自然と「あっ、ブラアイさんが生演奏主体の歌手デビューするんだ」と思いました。
いわゆる近年のアイドルなんかに多い壮大なオケだけ流してなんとかアイドルたちが歌う、あるいは歌唱すらオケで済ませてしまう(アイドルは踊らなければならないので負担がかなり高いそうです)形式ではなく生演奏で唄っていた。
ぼくはどちらかというと出演者が実際に自身たちで演奏して歌うタイプのステージを見ることが多かったため、その感覚を思い出しました。
思い出した、というのは自分語りっぽく見えてしまったら恐縮ですが理由としては近年あまりステージイベント的なものにあまり魅力を見いだせないようになったため。結構耳がやられます。そのため後でパッケージングされたものを買って見れば良いという考えだった。
A.I.Party
初回は本当に地下のそこまで広くはないイベントスペース然とした場所で開催されました。いわゆるサブカルの町にあるようなめっちゃ古いライブハウスとはいかないそれなりにしっかりした設備の場所でした。六本木ですしそれなりのものがある街なのかもしれない。アイさんの等身大フィギュアみたいなものまで飾ってあった。
ぼくはオンラインイベント自体について現実世界で開催されるものの代替手段として非常に適切である、経済の活性化を促すためにより遠慮なく取り入れられるべきであると思っていますが自身があまり参加することはなかった。あるいは気になったイベントを後から買って、好きな歌がどういうアレンジをされたのかというようなことを見に行くという形を取っており、あまりリアルタイムで見ることに重きを見出してはいなかった。
しかしながら今回はリアルタイムで見ました。何年ぶりという感じかもしれない。冒頭だけ無料みたいなイベントは結構見たりしてますが、本番といいますか全編は気になったら後で買うという感じが多かった。
BlackAI
ブラックさんはかなり以前からちょくちょく歌とかは関係なくアイさんのメインワークである単発ムービーに登場していた。
ブランディングとしてはある意味アイドル性あるアイさんが言わなさそうな言葉をいう役回りとか、アイさんが抱えたストレスを一気に噴出させるための意味がある人(AI)なのかなと思っていた。
これっぽっちも笑わないし泣かないし、アイさんなら視聴者のこういう言葉はこういう風に返してくれるだろうというものでも遠慮なくサラッと切ったりと、巫山戯てやっている雰囲気、演じ分けみたいな雰囲気は微塵もない。もともとガチ目にブラアイが形成されていたということでしょう。
しかしあるときほぼ別個体であると示され、今回のA.I.Partyで確信に変わったように思えた。
ある時というのはアイさんとブラアイさんで歌をカバーした時ですね。
A.I.Partyを見て頂ければわかりますが(上記リンクから手続きすれば、アーカイブは7/6ぐらいまで見れます)、A.I.Partyのほぼ全編で観られるキズナアイ然としたステージはそこにはなかった。キズナアイとしてのステージに本文ではあまり言及していませんがブラアイと比べたいという意図はなく、そちらについて述べてしまうと文量がおかしくなるため最低限に控えています。Yunomiプロデュースの歌を続けたり、サニパック社スポンサーの歌を中盤で初披露したりととてつもない見どころがあるためここで書ききりたい気持ちです。
ムービー撮影は禁止ながら写真撮影は許可されていたため少し提示しますが、
後のMCなど気にしないような、むしろのちの人生すらどうなってもいいというような恐ろしい声量の送り方、およそアイドル然とした歌い方ではない内容、それこそMCも一切ない、表情も殆ど変わらない、広いライブステージという地の利を生かした目立った動き方もしない、ハイハット開放でドラム演奏されたり(高音がボーカリストの声を遮るためアイドルのコンサートならあまり推奨されない)とジャパニーズ・ロックしかもメジャーレーベルからお行儀よくリリースされるジャパニーズロックではない地下室然とした文法に従ったステージでした。
数あるバーチャルYouTuberというジャンルではそこまで簡単に為し得ない生演奏ボーカリストという立ち位置が確立出来るように思えます。生演奏でないと例えば歌番組に出演できないというわけではありませんが、NHKの一部歌番組やミュージックステーションでは生演奏が出来たりするためオケを流す出演形式よりも強い印象を視聴者に残せることでしょう。
おそらくアイさんと同じKA社に所属しているとカウントされ、もしかしたらアイさんと同じレーベルからそのまま流通に出すのかもしれません。歌方面をしばらくブラアイさんに一任するみたいなやり方も個人的にはありだと思います(アイさん自身の歌が聴きたいというファンの声を無視した考え方にはなってしまいますが)。
MCをしないのであればタモリと話すのは大変な負担となってしまいますが生演奏主体のステージングが期待されるアイさん自身も出演した経験のあるSUMMER SONICだけでなくFuji Rockその他にも進出できるかもしれない。
後記
ブラアイさんの声はアイさんには出せないものであり貴重な歌声でした。AIpartyをご覧になればブラアイさんの出演秘話も聴けるためアーカイブの視聴を強く勧めたいです。
仮にブラアイメジャーデビューとかがあるなら今回は貴重なファーストステージでもある。
お読みくださりありがとうございました。
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