フリーランスがぶち当たる下請けという壁について
2017年頃からローカライズの仕事を請け負い、フリーランス歴は今年で3年目になりますが、独立してしばらくして気がついたことがあります。
多分フリーランスの人なら必ず一度は思案する案件。フリーランスだけではありませんね。受託で立ち上がった会社も通る道。
それは "自社製品作らなきゃ!!"
です。
"独立" という言葉があるくらいなので、個人事業主というとインディペンデントな感じがしますが、会社員と同じく仕事は企業という上流から流れてきます。
会社なら上司からタスクが与えられるものの、個人事業主は担当者からタスクふられるというだけなので構図は全く同じですね。
もちろん雇用形態がサラリーマンとは違います。時間で契約していない場合が多いので、出勤の義務や8時間勤務などはありません。
そういった意味では自由度は高いですが、会社員ほど安定した契約ではありません。またフリーランサーはひとつの企業の仕事をしている訳ではないということも会社員とは違ったところです(副業をしている場合は除く)。
つまり独立してしばらくの人、受託で会社をはじめた人は気づくのです。
「自社製品を作らないと一生下請けだ」と。
脱下請けをするには?
自分で創造した商品をto B にでも to C にでも販売することができなければ本当に意味での "独立" ではないな、と私もここ数年は何かを作らなきゃと焦り、今後日本にローンチしそうな海外のサービスの仕様書を作成したり、色々なことに手を出してきましたが、情けないことにどれも商品化するまでには至りませんでした
店を構える物販やレストランなどは自由度が高いとは必ずしも言えないかもしれませんが、IT関係であれば受託よりも自由度が上がる可能性も高いでしょう。
自社製品とは?
私の周囲の脱下請けに成功例には、自社開発したウェブサービスやアプリがスケールした、とかIT周りはそんな人が多いです。
もちろんサービスを自社開発するには、受託の仕事と並走させたり、開発に専念する時間を作るための資金が必要だったりします。
もちろん資金調達などの手もありますが、自己資金でできるにこしたことはありません。
プラットホームでの成功とブランド力
同性で脱下請けに成功している人を観察していると、ブログやYoutube、SNSなどで成功したコンテンツを持っていてブランド力のある人が多いです。
すでにファンや信者がたくさんいて、成功したチャネルで束ねている。彼女たちが商品を発売するとファンや信者が群がり購入する。
彼女たちのコンテンツの発信ももちろんニーズがあるところの発信です。ライフスタイル、メイク、ファッション、自己啓発やスピリチュアルなどどこかに特化しています。
一概には言えませんが、自社サービスを淡々と開発して To B または To Cに販売するのが得意なのが男性、SNSなどを駆使して影響力をつけ商品をto Cに販売するのが得意なのが女性と行った印象です。
もちろん商品開発、販売のスキームができたからといって、30年愛される商品!みたいなものを作り出すのはまた至難の技でしょうし、次々と商品を出していく必要はあります。
個人でやるなら何ならできるか、自分は何を売りたいのか、ですね。
独立できたからといって小躍りできるわけじゃない
独立に憧れる人は一定数いますが、受託のクライアントが見つかって独立が決まったからといって、小躍りできるわけじゃない。
むしろそこから本当の独立への道は始まると言えるのではないかと思っています。ずっと下請けでやっていこうと割り切ることもできるし、しばらく下請けで資金をためてチャレンジすることだってできる。もちろんそれは自分次第です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?