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暮らしやすいアジアの都市ベスト5【91都市でワーケーションした私が保証】

もし今後もリモートワークが続くとして、海外から仕事をしてもいいとなればどこから仕事がしたいでしょうか?

この記事では2016年から国内外の91都市でワーケーションを行ってきた筆者が3つのオススメポイントと共に、実際に滞在してよかったアジアの都市を1位から5位まで紹介していきます。

5位 マレーシア(ジョホールバル)

マレーシアといえば長期滞在用のビザが比較的取得しやすく、日本人が移住したい国ランキングでは必ず名前が挙がる国。GACKTさんなどが移住したことでも注目を集めましたね。アジアで住みやすい都市5位に選んだのはクアラルンプールに継ぐ、マレーシア第2の都市ジョホールバルです。

ポイント1 高級コンドミニアムに1泊2000円で滞在できる

ジョホールバルには2006年から2025年を目標に進められている複合都市開発イスカンダル計画というものがあります。「ジョホールバルを第2のシンガポールにしよう」という開発計画で、これに伴いジョホールバルの地には大規模なコンドミニアムやオフィスビル、ショッピングモール、インターナショナルスクール、娯楽施設などが建設されました。

計画最大のプロジェクトは華人100万人をマレーシアに移住させようというフォレストシティ。しかし2018年に中国政府とズブズブだったナジブからマハティールに政権交代。マハティールはこの計画を見直し、ジョホールバルとシンガポールを繋ぐ鉄道建設計画を凍結。

前置きが長くなってすみません。私はこのあたりでジョホールバルを訪れました。計画は頓挫かと思われた2018年。私が滞在した巨大コンドミニアムは住人がちらほら。商業テナントの部分は歯抜けで、すでに完成予定だったショッピングモールは建設すらされていませんでした。

そんな事情もあってか、プライベートビーチつき1LDKのコンドミニアムがAirbnbで1泊2000円ほどで掲載されていました。コロナ時期だからということもあるかもしれませんが、現在(2020年8月)もだいたい価格帯は変わっていません。ということで好条件の物件で集中してワーケーションしたいという人にはジョホールバル、めちゃくちゃおすすめなのです。

ちなみにお隣のシンガポールはスタジオルームのホテルで最低7000円はします。

2020年に鉄道建設計画は再始動したそうなので、これが開通する頃にはどうなるかわかりませんが、私が世界で滞在した中でもコスパが最も高い物件といえばここジョホールバルです。

ポイント2 子連れにもGoodな環境

第2のシンガポールを目指しているとだけあって、キャサリン妃の母校としても知られるマルボロカレッジのマレーシア校やラッフルズアメリカンスクールなどインターが充実しているジョホールバル。長期のワーケーションをとって、お子さんをここに留学させるというのも夢ではないかもしれません。またインターだけでなく、レゴランドやハローキティーランドなどお子様向けのアミューズメント施設も充実しています。

ポイント3 シンガポールが近い

子供の遊び場は充実していますが、中心街の規模は小さく大人の遊び場は乏しい印象のジョホールバル。しかし目と鼻の先にはシンガポールがあります。アーバンな雰囲気を感じたくなったら国境を超えてシンガポールへ遊びにいくのもありでしょう。

ジョホールバルの点数は33点です。コンドミニアムに滞在する場合は、施設内のレストランやカフェには歩いて行けますが、買い物、外食には車が必要になります。Grab などの配車アプリを利用して、目的地までスムーズに行けるので車が運転できなくても大丈夫です。

4位 プノンペン(カンボジア) 

カンボジアのプノンペンと聞くと、カンボジアの内戦クメールルージュやポルポト政権下の大量虐殺など血塗られた歴史を思い浮かべる人も多いかもしれません。つい50年前のことと思うと驚きますが、プノンペンはすでにのどかで平和な日常を取り戻しています。

カンボジアといえばアンコールワットのあるシェムリアップは日本人観光客に人気がありますが(いや世界から人気がありますね)、プノンペンはシェムリアップとは雰囲気がだいぶ違います。TokTokで移動をする必要があることは同じですが、プノンペンの方が大分都会。川沿いにはレストランやカフェがひしめいていて、観光客が思い思いに時間を楽しんでいます。

ポイント1 ホテルのクオリティが高い

ジョホールバルほど驚きのプライス、というわけではありませんが、プノンペンはホテルのコスパが高いように思います。例えば上の写真はオハナプノンペンパレスホテル。1階のスイミングプールのほかに、屋上に暖かいジャグジーが完備されていて、ジャグジーに浸かりながらプノンペンの街が一望できます。

朝食も一流ホテルのクオリティでとても豪華。エッグステーションもありました。デラックスルーム、朝食付きで1泊4500円〜5000円程度。

素敵なホテルに出会えれば、プノンペン滞在がさらに充実するはずです。

ポイント2 おしゃれなノマドカフェが多い

プノンペンって実はヴィーガン料理を扱うような意識の高いカフェが結構あったりします。写真のカフェは、コールドプレスジュースを飲みながらラップトップを叩いている欧米人で溢れていました。

この他にもチェーン展開をしているBrown Coffeeをはじめ、電源、Wi-Fiの完備されたおしゃれなカフェをたくさん見つけることができます。

Outpostなどコワーキングスペースもあるので、用途にあわせて利用してみてください。

ポイント3 レストランが充実

プノンペンはカンボジアの首都というだけありレストランが充実しています。上はクメール料理のレストラン。

クメール料理はタイ料理を全般的に甘くしたような味付け。辛くないので日本人の口に合うと思います。

こちらは屋台のラーメンですが、よく煮込まれた牛だしのスープに揚げニンニクが効いていてとっても美味でした。こちらのラーメンなんと1💲でした。

そのほか日系のラーメン屋さんはもちろん、日系のイタリアンまであるプノンペン。生ハムサラミプレートが美味しかったです。またカンボジアは元フランス領ということもあり、本格フレンチも楽しめますよ!

プノンペンのスコアは37点です。交通手段に関してはタクシーではなくトゥクトゥクがメイン。流しのものを捕まえると料金で揉めることがあるので、配車アプリのGrabやPass appをインストールしておくことをおすすめします。私は個人的にプノンペンのノスタルジックな雰囲気がとても気に入りました。アンコールワットに立ち寄りたい人は、シェムリアップから入って、シアヌークビルで島やビーチをエンジョイしてからプノンペンを訪れるのもおすすめです。


3位 チェンマイ (タイ)

さて3位はタイのチェンマイです。タイ第2の都市であり、1296年にランナーという王朝が建設された古都でもあります。古くから日本人のロングステイヤーには人気No1の都市で、今でも多くの日本人がここチェンマイで暮しています。チェンマイの魅力といえば、美しい古都の雰囲気が味わえること、バンコクよりも涼しいこと、物価がやすいこと、街がコンパクトで移動しやすいことではないでしょうか。

ポイント1 古都の雰囲気が味わえる

高層ビル、コンドミニアムが乱立し、デジタルサイネージが溢れ、ブレードランナーの世界観がぴったりくる老いも若きも眠らない街バンコク。それに比べるとチェンマイは自然も多く落ち着いた雰囲気。都会はあまり好みではないという人にはバンコクではなく、チェンマイをおすすめします。

城壁に囲まれた旧市街には美しい寺院が点在しています。さらにチェンマイで楽しみたいのはランナー料理。バンコクなどで主流のイサーン料理と比べて、味付けはマイルドで甘め。丸いお盆におかずが少しずつ盛られてサーブされるのはランナー王朝時代貴族が客人に振る舞ったとされるカントーク。

ピリ辛な唐辛子やナスが練られたペースト ナム・プリックを豚の皮を揚げたケープ・ムーにつけて食べるのがこの料理の定番。ぜひチェンマイを訪れたら、一度はレストランで食してみてください。

ポイント2 コワーキング・カフェが充実している

デジタルノマドの聖地とも呼ばれるチェンマイにはコワーキングスペースが充実しています。老舗のPunspaceはチェンマイに3店舗を構え、そのほかタイ語のレッスンが受けられるコワーキングやカフェのような雰囲気のコワーキングなど特色のある施設が点在しています。ちなみにMAYAというチェンマイ最大のモールにあるライブラリー CAMPなら50B(200円弱)のドリンクを購入すると2時間分のWi-Fiが提供され、施設を使うことができます。

ポイント3 ワーケーション仲間に出会える

チェンマイでワーケーションをしているのはもちろん日本人だけではありません。世界各国のインディペンデントワーカーから人気を集めるのがここチェンマイなのです。またこの街ではデジタルノマドやワーケーション中の人が集うイベントもたくさん開催されています。コワーキングスペースに通えば仲間を見つけることができますよ。

バンコクに比べると規模感が小さいのでFunを4にしましたが、最近は中国人観光客の増加のためショップやカフェ、レストランもさらに増えているそう。日本人が多く暮しているので、日本食を食べる場所に困ることはありません。仕事をする環境も整っており、暑すぎないこともありとにかく居心地が良いです。ワーケーション初心者にはオススメの都市です。


2位 バリ(インドネシア)

第2位はインドネシアのバリです。バリというと2018年にインドネシア・エアアジア Xが日本撤退をしてしまい、一時は片道1万円台の便がなくなってしまったので残念でしたが、最近はベトジェットエアが飛んでいるんですね。今回のパンデミックで航空会社が破綻しないことを祈ります。

ということで日本からも往復5万円以内でいけるバリ。バリのリゾートの雰囲気が好き!というもともとのバリラバーにはもちろん、癒されながら仕事をしたいという人にはうってつけのデスティネーションです。

ポイント1 とにかく癒される

海も山もあるのがバリ。ウブドにある大きなガジュマルの木、生い茂る緑は目に入るだけで、そこにいるだけで疲れた肉体も心も癒されてしまうように感じるのは私だけでしょうか?そんな日々を長期ワーケーションすることによって日常にしてみませんか?

バリは神々が宿る国と呼ばれる場所なだけあり、癒しスポットで溢れています。それはクタやスミニャックで受けられるバリニーズマッサージだけでなく、ウブドにある美しい自然、さらにその自然を生かして作られたエコビレッジや植物の力を体感できるネイチャースパなど。自然と共存することが、何よりも自分にとって優しいことだと教えてくれるのがバリです。

ポイント2 洗練されたコワーキングがある

ビーチを堪能したいならクタ、自然を堪能したいならウブドなどバリには様々なエリアがあり、どこに滞在をするかはあなたの好みによるでしょう。観光の拠点の多くはクタやスミニャックにありますが、ワーケーションするならウブドやチャングーがオススメです。どちらも洗練されたコワーキングスペースがあり、ウブドにあるコワーキングスペースHubudは建築に竹を用いています。これらのコワーキングスペースには世界中からロケーションインディペンデントなビジネスパーソンが集まり、彼らとの交流も楽しめることでしょう。

ポイント3 ヘルシーなライフスタイルを楽しめる

ヘルシーなライフスタイルを実現できる、それがバリでワーケーションするメリットのひとつでもあります。ティーチャートレーニングなども行われるバリにはヨガ教室がたくさんあります。早朝からヨガのクラスに参加して朝ごはんはカフェでフルーツボールとフレッシュフルーツジュースを味わうのも良いでしょう。コワーキングに出勤すると、例えばDojoでは1日中イベントが開催されていたりします。仕事の合間の休憩にイベントに参加をするのもありですし、ランチ会に参加してみればワーケーション仲間から様々な情報を得ることができるでしょう。

ノマドスコアは39点です。例えばウブドの街中の滞在であれば歩くことができますが、チャングーやクタでの滞在になるとバイクは必須です。万が一の時のためにバイクの国際免許はとっておくとベストでしょう。

バリはこの地球上でもワーケーションに最適な都市のひとつ。ぜひコロナ後は、バリを訪れて癒しのワーケーションを楽しんでみてください。


1位 バンコク(タイ)

さて、91都市でワーケーションした私が選ぶ暮らしやすいアジアの都市ベスト5の第1位はバンコクです!私は常に「バンコクを超える都市が世界中のどこかにはあるはずだ」と信じて移動を続けてきましたが、91都市訪れても未だに出会えないでいます・・・(泣)それくらいバンコクという場所は、All you need is here 全てがある街なのです。

ポイント1 働ける環境が完璧に整っている

 ワーケーションに最適な仕事場所 の記事でも紹介しましたが、バンコクはワークスペース天国。コワーキングスペースも充実していますし、上の写真は通信事業者のAISが運営しているライブラリー。なんと1200B(4090円)で1年間利用することができます。ちなみにこのスペースはスタジオも併設されていて、ビデオや写真の撮影もできます。(有料)

その他、Wi-Fi・電源完備のカフェも充実していますし、コンドミニアムを借りれば、ワークスペースを完備していたりもしています。気分で毎日仕事場を変えることができる、これがバンコクの良いところでもあります。

ポイント2 快適なホテル・コンドで生活できる

バンコクと言えば世界有数の観光地。中心地でも個室のホテルが4000円代〜から予約でき、同じような価格帯でコンドミニアムの1室を借りることができます。コンドミニアムにはどこもプールやジムを完備しており、ワークスペースがある物件もあります。長期で滞在するなら、長期割引のあるAirbnbなどを経由して物件を借りるのがオススメです。しかしAirbnbは許可をとっていない物件の場合、宿泊が違法になる場合があるのでお気をつけください。

ポイント3 全てがここにある

バンコクにないものを考えていたのですが思い当たりませんでした。

中華街もあれば

寺院など歴史を感じる観光地もある

ショッピングモールも各駅にあれば

ドンキホーテもある。もちろん小さな商店もあるし、コンビニに関しては日本以上の店舗数を誇り、

屋台ご飯もあれば

ローカルフードもあるし

ミシュラン星つきのレストランやアジアのベストレストランにランクインするような高級店もある。もちろん日本食も充実していて

ユニークなカフェもあれば

仲間ができるコワーキングスペースもあるし

ルーフトップバーもあれば

女性はカクテル無料のレディースナイトもある。疲れたらマッサージもあるし、美にアップデートをかけたい時はスパだってある。最近は温浴施設まで増えていて・・・。

とにかくこの街に滞在している限り退屈を感じることはないでしょう。

バンコクは文句なしの40点満点です。世界中にこの事実がバレ、コロナ収束後にロケーションインディペンデントが大量に押し寄せて、これ以上電車や道路がこんでしまったらどうしよう!と不安になっているので、あまーり大声では言いたくありませんが、ここが今のところ地球1の場所です。

アジアでワーケーションをしたいという方、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

それでは!

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