見出し画像

コワーキングスペース、カフェ、ホテル どこで働く? ワーケーションに最適な仕事場所

画像1

(写真はキューバです。キューバはまだWi-Fi環境が整っていないので、ワーケーションはオススメしません。悪しからず。)

2016年から国内外の91都市でワーケーションを実践してきたジュリアです。

菅義偉官房長官が政府の会議で、旅行先でテレワークする「ワーケーション」の推進を表明し、波紋を広げている。「ワーケーション」は仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を組み合わせたと新しい働き方で、ここ5年ほどでメディアに登場する回数も増えてきた。

ということで、コロナウィルスの拡大による旅行業界へのダメージで一気に注目が集まったワーケーション。働きながら旅行!実践しているけどどうやるの?という人に向けた連載がワーケーション完全ガイドです。

ちなみにnote内のリモートワーク時代到来! さあ、世界でワーケーションしよう!では、私が訪れた各都市の滞在先、観光スポット、仕事場所などを紹介しているので、コロナ収束後に海外で仕事をしたいという方はぜひ合わせてご覧ください。

ワーケーション、どこで働く問題

画像3

ワーケーションはWork+Vacationの造語です。単なる旅行とは違います。普段オフィスで働いているのと同じ量の仕事を旅行先でこなさなくてはなりません。旅行も仕事もどっちも楽しむコツというのは後の記事でご紹介していきますが、今回はどこで働くか問題です。

どこで働きたいかはどういった滞在がしたいかに結構大きく結びついてきます。例えば長期滞在できるのならコワーキングスペースを契約してみても良いでしょうし、すぐに観光に出かけたいという人は観光スポットの近くにあるカフェを見つけておくと良いでしょう。

リゾートホテルにステイするなら、ホテルで仕事もありですよね。ちなみに私はスタッフの採用面接などリゾートホテルのプールのビーチサイドでやっていたこともあります(笑)。もちろんプールは映らないように。リラックスしながら働けるのもワーケーションの利点です。

さてこの記事ではワーケーションの仕事場についてコワーキングスペース、カフェ、ホテル・Airbnbの3つのカテゴリーに分けて紹介していきます。

1.コワーキングスペース

スクリーンショット 2020-08-04 15.18.02

コワーキングスペースの利点

・仕事環境が整っている

コワーキングスペースの利点といえばネット環境が安定していること。後進国では停電で1日中電源・Wi-Fiが使えなかった、ということも起こり得ます。そんな時にコワーキングスペースは発電機を自社で持ってる場合が多いので安心です。実際バリやカンボジアでは停電経験済みです。またWi-Fiが使えると書いてあっても繋がりがいまいちのカフェや電源席があっても埋まってしまっているということも起こりがちです。

例えば拘束時間のあるようなお仕事の場合はコワーキングスペースをオススメします。大体のコワーキングスペースは割高ですが、1dayチケットがあり、値段のレンジは1000円〜4000円くらいです。またウィークリー、マンスリーの契約や回数券を販売しているところもあります。大体のコワーキングにはコーヒーや紅茶、スナックが用意されているので1日2件以上カフェを使うという場合はコワーキングの方がお得な場合もあります。

・新しい人やコミュニティとの出会いがある

スクリーンショット 2020-08-04 14.35.47

(チェンマイのpunspaceで出会ったフランス人、アイルランド人、モロッコ人のノマドたち)

コワーキングスペースを利用するメリットといえば、人やコミュニティとの出会いです。私は実際に今の仕事はコワーキングスペースに出会った人のツテでやってきました。コワーキングでの仲間内で仕事を回すということはよくあること。なぜなら各分野のスペシャリストが揃っているから、知らない人を新しくリクルートするより良いですよね?

スクリーンショット 2020-08-04 14.23.14

またコワーキングスペースのほとんどは、毎週何かしらのイベントを開催しています。バリにある人気コワーキングスペースdojoはイベントが豊富ですが、ビジネスセミナーも定期的に開催しており、これが本当に勉強になります。写真はクリックファネルというマーケティングツールのセミナーだったのですが、このツールを知らないのはアジア人だけでした。欧米でポピュラーなサービスなどを知ることができるのも、コワーキングの大きなメリットです。

スクリーンショット 2020-08-04 14.28.39

(トルコのコワーキングスペースワーキントン)

コワーキングスペースの欠点

コワーキングスペースの欠点といえば長期で滞在しないと人との出会いが難しいという点でしょうか。仕事環境だけを目的に利用する人は良いですがなかなか数日の滞在ではコミュニテイに溶け込むのは至難の技です。またドロップインの場合、バンコクでは1000円〜、バリは1600円〜、欧米3000円〜と結構高くつきます。とは言え、重たいファイルをアップロードしなければならない時、重いプログラムを動かす時など背に腹は変えられないですよね。また人との出会いが楽しすぎて、気がついたら1日お喋りしかしていなかった、なんていう日もなきにしもあらず。集中したい時は一人になれるカフェのほうが良いかも・・・?

海外ワーケーション初心者にオススメはタイ

画像16

デジタルノマドが最も多く集まると言われるタイ。日本からも直行便で6時間ちょっと。コロナ以前はLCCを利用すれば1万円代で行ける理想的な場所でした(コロナ後の飛行機の値段が少し心配ですが)。デジタルノマドを多く受け入れているだけあって、働く環境が整っているので海外でワーケーションをしたいという人はここタイから始めるのがオススメです。

コワーキングの聖地といえばチェンマイ

画像15

チェンマイは古くからワーケーションに最適の土地として欧米人などに人気があった土地。そのためチェンマイでも有名なコワーキングスペースPunspaceはその中でも老舗です。ニマンヘミン、ターペー門、旧市街に3店舗あります。写真は旧市街の最も新しいスペースで、緑を貴重としたガラス張りのスタイリッシュなオフィスは仕事がはかどります。


Punspace  http://www.punspace.com/

バンコクにある世界一お得なコワーキングスペース

画像7

デジタルノマドの聖地とも言われるバンコクには通信キャリアAISが運営している神スペースがあります。その名もAIS DC (AIS Design Center)です。日本人が多く暮らすプロンポン駅直結の高級デパートエンポリアムの5階とアクセスも抜群のこのスペースは、撮影スタジオも併設しています。Udemy講師の友人はここで撮影をしていました。ファシリティの充実もそうなのですが、最も驚くべきがプライス。1年間でたったの1200B(4090円)です。

私も毎年ここは契約しています。場所はプロンポン以外にもサパーンタクシンとプラカノンにもあります。コワーキングスペースとはうたっておらず、学生なども利用できるライブラリーという立ち位置です。その証拠に写真集や書籍がたくさんディスプレイされています。コワーキングではないので、みんなでランチを食べるとか、どこかに行くとかいったイベントは実施していません。なので仲間探しが目的の場合はオススメしません。

AIS DC https://aisdc.ais.co.th/home/

絶対に仲間ができるタオ島のコワーキングスペース

画像8

もうひとつタイにあるコワーキングスペースを紹介させてください。ダイバーの聖地と名高いタオ島にあるTAOHUBです。ここのオーナーさん、なんと日本人の女性なのです。海外のコワーキングスペースのオーナーが日本人女性って驚きですよね!ワーケーション初心者の方には特にオススメです。もえさんが優しく色々教えてくれますよ!

TAOHUBのコンセプトはOFFICE AWAY FROM HOME。まさにTAOHUBはホームのようで、もえさんはみんなのお母さんのよう。大型コワーキングですと、自分からどんどん話しかけていかないと知り合いができなかったりするのですが、ここはもえさんがメンバーのみんなをとてもナチュラに繋いでくれます。

画像9

また毎食ランチをメンバーで食べるのですが、スタッフの人がタイ料理を調理して作ってくれるというのがこのコワーキングスペースの特徴です。毎食美味しいタイ料理が食べられるので、私はこのランチが楽しみで仕方なかったです。

もしこちらのスペースに興味がある方は、TAOHUBで過ごした1週間をビデオにまとめてみたのでご覧ください。

TAOHUB https://taohub.asia/

2.カフェ

画像10

カフェの利点

私は実はカフェで働くのが好きです。なぜなら現地の人々の生活を垣間見ることができるから。また昼は観光していることが多いので、観光地近くのカフェで合間仕事をするのも気に入っています。カフェで仕事をするならもちろんWi-Fi、電源の設置は重要ですよね。またノマドフレンドリーなカフェかどうかという情報も気になります。日本語でも地名・ノマドカフェなどと入れると情報が出てきますが、海外でも同様、地名・ノマド・カフェと英語で入れると情報がヒットします。上はブダペストのカフェ。ノマドカフェとして紹介されていただけあってノマドだらけでした。隣の席に座った美人なお姉さんにトイレに行くからラップトップを見ておいてね♪とウィンクされてちょっとドキドキしました。

画像12

カフェの欠点

カフェの欠点といえばWi-Fiが安定しないことがあること。本当に使えない時はやっぱりイライラしてしまいますね。Wi-Fi問題でカフェを3軒はしごしたこともあります。またあまり長居するとお店に悪い気がするので、基本的に2時間と決めています。時間的な制限がある方が捗るということはありますが、ノマドカフェが充実していないエリアだと困りますね。また国によってはカフェの閉店が早いという場合もあります。オーストラリアに滞在した際、多くのカフェの閉店時間は15時でした。その代わりオーストラリアは朝が早いです。

3.ホテル・Airbnb

画像19

ホテル・Airbnbの利点

ホテルやAirbnbなど、滞在先での仕事の利点は起きた瞬間から仕事に取りかかれること。移動やコワーキングやカフェなどのリサーチの時間を省くことができます。また疲れたらすぐに昼寝ができる、横になれるのもホテルの利点ですね。私はホテルで朝食を食べたら、朝食後にそのまま食堂で仕事をするということを結構頻繁にします。忙しい時はホテルの食堂にお世話になっています。

画像20

ホテル・Airbnbの欠点

ホテル・Airbnbなど滞在先で仕事する欠点といえば、観光の要素がないということでしょうか?本当に仕事が忙しい時はホテルの中だけで終わってしまうこともありますが、そんな日は「あれ?私なんでわざわざ飛行機に乗ってここまで来たんだっけ?」と残念な気持ちになります。またパートナーや家族とワーケーションする際は、ホテルで同室だと集中できないというデメリットもあると思います。4年間カップルワーケーションを継続した経験から言うと、ワーケーション中は仕事場は別々のほうが良いでしょう。

ラグジュアリーホテル

スクリーンショット 2020-08-04 16.21.50

国内や短期滞在、仕事が忙しい場合はホテルやAirbnbでの作業がオススメです。ラグジュアリーホテルはビジネスマンのために優雅な書斎が設置されている場合もありますし、Wi-Fiに関しても心配ありません。

画像16

またラグジュアリーホテルにがスパが併設されている場合がほとんどだと思うので、サウナやプールでリフレッシュもGoodですね!

リゾートホテル

画像19

リゾートホテルに滞在する場合は、ホテルから一歩も出なくていいオールインクルーシブプランも良い選択肢でしょう。真っ青な海を眺めながらプールサイドでパソコンを叩きましょう。

Airbnb経由で借りるコンドミニアム

画像18

さらにAirbnbなどに掲載されているコンドミニアムにはコワーキングスペースが併設されていることもあります。上の写真はマレーシアのジョホールバルのコンドミニアム内にあったコワーキングスペース。

4.図書館

スクリーンショット 2020-08-04 15.02.21

現地の図書館で働くというのもなかなか乙です。その国の住民票を持っていなくても、図書館は使える可能性があります。上の写真はオーストラリアのパースの図書館。新しいのかとても綺麗な施設でした。しかし無料Wi-Fiには1時間の制限時間があり1時間で退去。Wi-Fiに制限があるかどうかは事前に確認したほうがいいですね。公立、図書館なら利用は無料です。1円も使わずに仕事したいという人のための裏技ですね。

いかがでしょうか?ワーケーションでの仕事先について紹介して来ました。どこで働くかに関しては、やはり何がしたいか、旅の目的や滞在期間によると思います。少しでも参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?