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リバースモゲージで一番心配なことは「長生き」

家と白い電卓とペン




リバースモーゲージとは

・リバースモーゲージは、一般に、高齢者が所有する住宅や土地などの不動産を担保として融資するローン。

借入者の死亡時に、その担保不動産の処分やその他の金融資産によって一括返済(精算)する仕組み

住宅ローンに比べて※毎月の返済額が少額になるため、手元に金融資産を残しておきたいシニア層のニーズにもマッチしている。

※利息のみを毎月返済する場合。死亡時に元金を一括返済で利息は毎月払い、または死亡時に元金と利息を一括返済の方法がある。

一般財団法人住宅金融普及協会 住まいの情報




「長生き」が心配?


リバースモゲージの一番の心配は、長生きをしたり不動産の価値が下がったりした時に、「お金が借りられなくなる」ということです。

不動産の価値に対して毎月もしくは一括でお金を借り、死んだ時に不動産を売却して借りたお金を返すという仕組みの「リバース・モゲージ」。毎月お金を借りるという方法を選んだ場合、長生きをすればするほど借りるお金は増えていきますし、生活費もかかり続けます。一方で、不動産の価値に対して借りられるお金の上限は決まっています。こうした事情を踏まえると、リバース・モゲージに頼って生活をしていけば、いずれ経済的に行き詰ってしまうことが予想されます。

※例えば、お家を担保に1,000万円が借りられて、それを毎月5万円づつ受け取ったとすると、16年8ヶ月後にはお金が借りられなくなってしまいます。




お金が借りられなくなった時は・・


お金が借りられなくなった時はどうするか。調べましたが分かりませんでした。スタンダードな対策はないと思います。

では実際にリバースモゲージで借りられるお金が上限に達した方々はどうしているのかというと、個別の事情でなんとかなった(貯蓄があった、年金で生活ができるように生活費を切り詰めたetc)という人を除けば、「生活保護制度」を利用する方が多いようです。


< 順番 >

①リバースモゲージで借りられるお金が上限に達した。



②生活保護制度では家賃補助の上限金額が決められている(地域によって上限金額は異なる)ため、上限金額以下の住居(賃貸アパート等)に転居する。



③生活保護制度を申請する。


※②と③は順番が入れ替わることがあります。お近くの福祉事務所または町村役場にて確認をお願いします。




さいごに


リバースモゲージで借りられるお金が上限に達した場合を想定した時に、「生活をしていくには生活保護を利用するしかないのか・・」と考えるか、「リバースモゲージが打ち切りになっても、ほかに利用できる制度がある」と考えるかはあなた次第です。どちらの考えでどんな決断をしたとしても、それが「納得」したものであってほしいと思います。弊所が発信する情報がその一助になればと思っています。

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