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#ショートストーリー
怪談14 死霊と子ダヌキ
死霊に生霊、呪いにモノノケ。
怪談と言っても、色んなものに因んだ話があります。
私には、死霊の顔は見えません。生霊は、頭の中で感じたものがホログラムのような色で見えます。やたら神経が立ったような夜に、瞼を閉じて変な人形の顔が浮かんでは消えてを繰り返すようなときは、呪いの類だと思っていて。モノノケは…今のところ肉眼で遭遇したことはありません。
ただ一度、夜中に目が覚めたと思ったら、白黒の写真の
怪談02 幼い頃、その2
私が住んでいたのは、小さな家がポツポツと集まった場所でした。周りを低い塀に囲まれ、裏には物置。家の壁と塀の間には、人が一人通れるほどの隙間があり、よくそこで近所の子供たちと鬼ごっこをしていました。
これは、小学校低学年のときのお話。
その頃、親は仕事で夜遅くに帰ってくることが多く、歳の離れた兄弟も家を出ていたため、私は家で一人眠るようになっていました。
近所に住む祖母が眠る時まで居てくれるこ
怪談01 幼い頃の話
幼い頃、不思議なことをよく体験する子供でした。
近くにあった鉄塔が、カッチッコッチッとメトロノームのように揺れる夢を見たり。おーい…という呼び声がするので外を覗くと、誰もいなかったり。
あーん、あーんと泣いている自分をベッドの上から見ていて、気がつくと同じようにベッド泣いている自分のところに母親が駆けつけてくるところだったとか。
そんなことが、ちらりほらりとある子供でした。
ある日のこと。