ゼリー6

みんなちがって みんないい


我が家には、3人の子どもがいる。

5年生の長男。2年生の次男。
そして、1年生の長女。

現在、子どもたちの学校では、
インフルエンザが流行しており、
2年生のクラスが今日から金曜日までの期間...
学級閉鎖となった。

がゆえに...

学級閉鎖に該当する
2年生の次男坊は、大喜びだ。

幸いにも、
次男坊は、インフルエンザにかかっておらず、
元気いっぱいだ。

今朝、起き抜けに
1年生の長女の表情が曇っていた。

いつもならば、ニコニコしながら起きてくるのだが・・・

私は長女の表情を見て、
なぜ曇っていたのかが、すぐにわかった。

年子で仲良しの2年生のお兄ちゃんが
学校に行かないからだ。

困ったことに長女ちゃん...

いつもなら、モリモリ食べる朝食も
一向に箸が進まない。

次第に涙がポロリポロリと...
長女のマシュマロみたいに柔らかな頬を
伝わってきた。

こ、これはヤバイ........

だってだって....
朝食後には・・・

着替えをして、歯磨きをして、
髪を結んで、コート着て、手袋はめて、
長靴履いて、ランドセル背負って、傘を持って....

はいっっ!元気にいってらっしゃ〜い!!

...となるのが、
いつものルーティンなのだが、

今朝は、朝食で非常に時間を食っている......

この状況だと、
この後が、かなり押せ押せになる......

私は、あの手この手を使って、
長女の気分を盛り上げようとするのだが、
全くをもって効果なしだ・・・・

....ならば仕方ない。

大事に大事に取っておいた...
じいちゃんがバレンタインに貰ってきた
チョコの詰め合わせを思いきって開封したら、

きっと長女は・・

「    わぁ〜〜!!   」

...って、なるかな ・・・

そして、

「一粒食べてく〜!!」

...ってなって、

きっときっと、長女のご機嫌も良くなるかな・・

...と、

思ったのだが、

残念ながら無意味だった。

...ので、

後程、ユウリ母が代表して一粒か二粒ほど...
お味見しておくことにして・・。

さ〜て!・・

あとは、どんな手が残ってる?

...と、

無い頭で、あれこれと思考を巡らせながら、
長女のご機嫌を取る方法を必死に考えるユウリ母。

じゃあ、最後の切り札だ!

お菓子作りが好きな長女に、

「学校から帰ってきたら、一緒にお菓子を作ろう!」

....と、提案してみたところ・・・

ようやく長女のご機嫌が直り、
朝食のお箸も、出発進行〜!

かなり時間が押せ押せではあるが、
なんとか無事に登校時刻に間に合ったのだった。

・・・・

平日は、
子どもたちが学校から帰ってくると、

連絡帳のチェックや、お便りのチェック、
翌日の学校の準備を手伝ったり、
濡れた傘を干したり、夕飯の支度やら・・

お友達が遊びに来てくれた時には、
おやつやドリンクで、もてなしたりなど・・

とにかくバタバタで、

お菓子作りをしている余裕などないのだが、


長女の機嫌が良くなるのなら...

...と、

ユウリ母は、決死の思いで、
お菓子作りの案を出したのだった。

そうやって、
めでたく機嫌を取り戻した長女は、
学級閉鎖で家に残る2年生のお兄ちゃんとも、
一緒にお菓子を作る約束をして、

家族みんなが見送る中に、
5年生のお兄ちゃんの後について、
無事に元気よくにこやかに登校していってくれた。

・・・・・・

長女が帰宅後、

宿題を済ませて、次男坊と3人でお約束のお菓子作りをすることに。

その後に夕飯を作らなくてはならないので、
本日は、簡単にできる果物のゼリーを作ることに・・

ユウリ母が作ったゼリー液の中に、
長女と次男坊が、缶詰のみかんを器に入れていく。

そして...

冷蔵庫で冷やし固めること1時間。

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固まったゼリーの上に、
ユウリ母がホイップクリームを絞って、
その上に、長女と次男坊がミニトマトをのっける。

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イチゴなんて、買い置きしませんのでね....

代わりに、
真っ赤なミニトマトちゃんで、
よろしいでしょうか.....

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さて、このゼリー・・・

器は、みんなクリスタル。
でも、み〜んな違う形。

そして、ゼリーは、
み〜んなおんなじ味なはずなのに・・・

器の形が違うと、

"   ど・れ・に・し・よ・う・か・な・  "

...って、迷ってしまう。

『 みんなちがって  みんないい  』

人間も同様・・・

みんな同じ人間だけど、
顔立ち、体型、価値観など...
それぞれ一人一人、み〜んな違う。

そして、それぞれがそれぞれに....
素敵な個性を持っている。


そう....

人間だって・・・

『 みんなちがって  みんないい 』   のだ。

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