Advent Calendar2022#5 母が働く花屋のマーケティング課題、解決策を本気で考えてみた
アカウントリレーショングループ第3チームのなかやまです。
この記事はフュージョン株式会社Advent Calendar 2022の5日目です。
2020年4月1日に新卒入社してから、まだまだ3年目の若手です。
突然ですがフュージョンでは世間で新型コロナウイルスが
流行りだしてからすぐに、出社と在宅から勤務体系が選べる
ハイブリットワークがスタートしました。
2022年12月現在では週2日以上の出社を原則として、
出社もしくは在宅勤務を各々が選択できる規則となっております。
在宅勤務で業務を遂行していたとある日、
母ちゃんからこんな話を聞きました。
「新しく働き始めた花屋の売上がごっつ悪いねん」
マーケティング業界に心血を注いでいる身としては
垂涎の的です。
「ほうほう、ちょいとその話詳しく聞かせてみてよ」
課題:魅力的な花を仕入れてもらえない
▼母ちゃんのこれまでの花屋経験
Flower Ruth :はじめて働いた花屋。1年ほど在籍。
Flower Ron :2番目に働いた花屋。こちらも1年ほど在籍。
Flower Tamaki :3番目に働いた老舗の花屋。3年ほど在籍。
Flower Takuya :新しく働き始めた花屋。現在3か月程度在籍中。
※すべて仮名
▼Flower Takuya現状ヒアリング
・道内に4店舗展開しており、Flower Takuyaは4店舗のなかでもっとも売り上げが低い
・スーパーのひと区画にテナントとして入っている
・2022年10月の売上目標は¥1,300,000
・現在の売上は平日¥10,000程度、週末¥20,000程度で2022年10月の実績はおよそ¥400,000
・新店長を迎えて、バケツ等用具の新調やPOPの制作に勤しんでいるが、店員は売上アップに繋がるのか不信に思っている
【補足】
一般的な花屋における花の種類は下記
└切り花 …1本単位で購入できる花。
└セット花(¥450) …切り花を束ねたもの。
└仏花(¥580) …仏壇用。
└アレンジ (¥600)…卓上タイプの花束。容器付き。
ひと通りヒアリングを終えてFlower Takuyaのgood pointとmore pointを整理。
そこからFlower Takuyaの抱える課題を洗い出し、
解決策の検討まで進められれば一端のコンサルタントです。
なかやまがまとめたのは下記。
▼good point
・仏花がもっとも売れており、売り上げの大部分を占めている。
▼more point
・切り花がまったく売れない
・セット花もほとんど売れない
・アレンジはそれなりに売れている。しかし前の職場を考えるともっと頑張れそう。
ここでひとつの仮説を立てました。
“入荷している花に魅力的なものが少ないのでは?”
というのも、前職の3店共にスーパーにテナントとして入っている
花屋のため、客層やターゲットに大差ないことは判明しておりました。
仏花は使用できる花の種類がある程度業界全体で決まっているので、
競合との差別化は図れないというところから、お客さんとしてはどこで
買ってもほとんど変わらないという考えがあります。
しかしセット花やアレンジは店頭に並んでいる花(切り花)を使用して
作るので、お店によって大きく色が出る部分になります。
そのため、入荷している切り花が個性無い花ばかりだから切り花が売れない→切り花が無個性のため魅力的なセット花とアレンジが作れない
→セット花とアレンジが売れない
→どこで買っても変わらない仏花のみ売れる
という現象が起きているのではないかと。
ここまでの現状整理と仮説を聞いた母ちゃんは感動して、
セット花に関してさらに悩みを話し出しました。
こうなりゃ50代主婦の話はもう止まらない。
解決の方向性:セット花に勝機あり
▼セット花(¥450)についての課題
・廃棄直前の花を使用
・切り花で¥450になるよう組み合わせるため華やかさに欠ける
・普段から菊が売れ残るため菊を入れがち
▼前職の経験(競合他社事例)と照らし合わせて解決策を検討
・そもそも廃棄する花をいれない
・¥450のセット花に¥450分の切り花をいれるのではなく、
利益を担保しつつ+200円程度いれることで豪華さを演出
・セット花の用途は部屋に飾る用と考えられるため、
華やかさに欠ける菊はいれない
・廃棄する花の使い道として¥300程度の「ミニブーケ」を用意。
捨てて元々なのでボリューム満点の花束にする。
Flower Tamakiで実績あり。
僕が考えた3つの改善案
これまでの話を整理すると…
① 入荷する花の種類を見直し
└切り花、セット花、アレンジの売上アップを目指す
② セット花の内容見直し
└目玉商品として打ち出す
③ 廃棄予定の花で安価なミニブーケを豪華に作る
└来店のフックポイントとする
あくまでも空想なのでこの辺までにしておきます…。
(一生考え続けられそうなので…)
Flower Takuyaの売上アップを本気で目指すのであれば、上記以外にも原価を抑えることや人件費の削減、販促施策を考案する等様々な方法が考えられます。
(スーパーのレジでビラを配ってもらうと良さそうだなあとか)
社会人経験皆無で新卒社員として入社した自分でも、フュージョンで2年半経験を積むとこの程度まで考える力が養えるよというおはなしでした。
それではまた次回の記事をお楽しみに!
入社エントリー記事はこちらにもありますので、あわせてどうぞ!