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「さんぽセル」"新たな日本"と"伝統の日本"の両方を背負って登校する小学生の知恵

「さんぽセル」とは、実に可愛くて小学生らしいネーミングだ。連日、テレビやネットのニュースで目にする「さんぽセル」について考えてみた。
大人たちから、色んな意見が飛び交っているようだ。

 私個人としては、「重くなり続けるランドセル」という、自らの抱える問題に、自らの知恵で立ち向かった子供たちを応援する。

「重くなり続けるランドルセル」とは、「日本の新たな教育」「日本の伝統的な教育」両方を詰め込んだランドセルだと思う。
今の子供たちは、そんな大人たちが作った教育の両方を背負って、毎日、登下校をしている。
大人たちは「重くなり続けるランドセル」の根本的な原因に対して、小学生たちの様に、立ち向かって行かなければと思う。

 ニュースで子供たちのランドセルの中身を見た。私たちも使っていたような、教科書や文房具と一緒に、タブレットや水筒も入っていた。その重さは、4.2Kg。大人のビジネスバッグも顔負けの重さだ。
私たちが小学生の頃は、タブレットは無かったし、水筒も持たず、水道水や学校の冷水機から水を飲んでいた。

 タブレットは、まさに「日本の新たな教育」の象徴だろう。そして、教科書は「日本の伝統的な教育」の象徴ではないだろうか。
タブレットの支給は、コロナ渦の教育には必要なものであり、これからの教育にも必要なものかもしれない。
しかし、それと同時に伝統的な教科書も、まだまだ日本の教育には、欠かせないものなのだろう。
 今の小学生たちは、教育の変わり目にいて、「日本の新たな教育」と「伝統的な日本教育」の両方を詰め込んで、我々の時代よりも、重みの増したランドセルを毎日背負って登下校している。

 そんな小学生たちが、「重くなり続けるランドセル」という問題に、自らの知恵で立ち向かったって開発したのが、「さんぽセル」だ。
大人たちの批判の声もあるが、それに屈せず、小学生たちは「さんぽセル」の必要性を自分たちのために訴え続け、クラウドファンディングを立ち上げた。

「さんぽセル」に賛否の意見がある事もわかるが、小学生たちの声に、大人が耳を傾けるには、充分な説得力だと思う。
「さんぽセル」は、小学生たちが、自らの問題に立ち向かって導き出した答えとして、受け止めていきたい。
 
 今度は、大人たちが、この声を聴いて「重くなり続けるランドセル」の根本的な原因について、考えていかなければと思う。
 クラウドファンディングの募集には、内閣総理大臣・文部科学大臣も挙がっている。是非とも、大人として、小学生の声に反応を見せてほしい。(折角なので、大々的に取り上げてほしい。)
「さんぽセル」への意見もそうだが、私個人としては、「新しい日本の教育」と「伝統的な日本の教育」の両方を背負う子供たちに、一言でもエールが欲しい。
 次は、我々大人たちが、ランドセルを少しでも軽くするために、知恵を出し合う番だと思う。




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