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『セブンルールに見る魅力的な女性の共通点』 テレビかじりつきVol.2

魅力的な女性ってどんな女性だろう。

定義もイメージも人によって異なると思う。今回は働く女性にスポットを当てた人気番組『セブンルール』をヒントに僕個人の勝手な解釈を持って魅力的な女性の共通点を見出してみたい。

『セブンルール』とは、カンテレ・フジテレビ系で毎週火曜23時から放送されているドキュメンタリーバラエティだ。ひとりの働く女性に密着し、彼女たちが大切にしている7つのルールを紹介している。

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素人ドキュメンタリー全盛の時代

密着ドキュメンタリーの代表ともいえる『情熱大陸』や『プロフェッショナル 仕事の流儀』で取り上げられる人物は、芸能人やその道で名を馳せた有名人が多い。その点『セブンルール』に出てくる女性たちは、視聴者から見ても身近な存在なのが特徴的だ。

たとえば都内にあるかき氷店の店主や書店員。水族館で働く獣医師や、海外でも活躍するインテリアデザイナー。
大雑把に言ってしまえば、会おうと思えば会いにいける人たちだ。

等身大な視点で紡がれる言葉やスタンスの数々は、自分事に変換しやすく、刺激を受けやすい。エッセイで読むような内容が映像化されているイメージだろうか。

ここ数年、素人ドキュメンタリーの番組は明らかに増えている。

NHKの『ドキュメント 72時間』、フジテレビの『ザ・ノンフィクション』、テレビ東京の『家、ついて行ってイイですか?』や『YOUは何しに日本へ?』など、どれも根強いファンがついた人気番組として続いている。

理由のひとつに、「低予算で作ることが可能」という側面があるのだろう。

そして、もうひとつには、SNSが普及したことで芸能人ではない「ふつうの人たち」の実生活が、グッと身近なものになったことが関係していると思う。

遠くの有名人よりも身近な一般人

これまで他者の生活は、会ったことがある人の、会った時間の中で得た情報しか伝わってこなかった。

それが今やどこで誰が何をしていて誰と繋がり、どんな考えを持って生きているのかまで、直接話をしたことがなくても知ることができる。

「スマホやSNSの出現でリアルなコミュニケーションが〜」などという声もあるのもしれないが、むしろ現代のほうが人は人に関心を持っているような気がする。

かつては半径数メートルの小さなコミュニティの価値観にしか触れられなかった。時に孤独や違和感を覚えながらも、その中でしか呼吸できなかった時代は終わり、今はもっと遠くの世界を手軽に知ることができる。

それがスタンダードとなった昨今、会うことも叶わない芸能人の浮世離れした日常よりも、地下鉄で一度ぐらいすれ違っていそうな身近な人の日常にこそ関心が向き、その内実に胸を打たれることがある。

けっして特別ではない彼ら彼女らの挫折や奮闘に自分を重ね、「みんな同じように苦しみもがき、戦い、喜び、そしてなんとか今日を生きているんだな」
そんな感慨と安心と、ほんのわずかな勇気をもらって明日を迎えられる。


『ドキュメント 72時間』や『家ついて行ってイイですか?』などを見れば特に顕著であるが、誰しもに秘めたる想いや大きな決断があり、人知れないドラマを抱えていることがよく分かる。

世間に広く知られているわけでもない、たまたまテレビに出ている名前も知らない誰かのノンフィクションは、他人事でない気がしてくる。練りに練られた脚本より、余程ドラマチックで切実だ。

鰹節に人生を捧げる女性

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『セブンルール』はそんなドキュメンタリー番組の中でも、少し肩の力を抜いて見ることができる。

ドラマチックな場面を無理に切り取っているわけではないし、深刻なパートが用意されているわけでもない。ほんとうに普段の日常が映されていて、その点も他の番組との違いかもしれない。女性にスポットを当てているため、同じ女性からしたらより励みになるだろう。

他人なのに、人が持っている独自のルールを知るのは案外面白く、つい自分も取り入れてみたくなる。自分のルールは何だろうかと考えてみたくなる。

そして何より、取り上げられる女性たちがみんな「魅力的」なのだ。

どこから見つけてくるのだろうという人も多いし、魅力的に見せる番組サイドの演出手腕もあるので、制作スタッフの力も大きい。

過去に印象的だったのは、鰹(かつお)に人生を捧げている女性の回だ。

かつお節ごはん専門店を渋谷にオープンさせた女性で、かつおへの愛が尋常ではなかった。自らかつおを求めて全国各地を飛び回り、産地の加工工場や漁師にも取材する。知識は「サカナくん」ならぬ「カツオくん」レベル。研究者さながらに追究し、かつおを厳選する。

お店ではお客さんの目の前で丁寧に鰹節を削るのだが、削り方へのこだわりも強かった。そのバイタリティーには畏敬の念を抱く。むかしは企業の受付嬢で、夜は六本木で遊びまくっていたという彼女。

そう、今は自分が最も輝く場所に辿り着いた彼女たちの軌跡や、数奇なめぐりあわせも番組の見どころである。

夢中になれるものを見つけ、本気になれる人はこうもわかりやすく光るのか。見ているこちらもワクワクさせられ、自分の仕事や半生に想いをめぐらせ、明日への糧を得る。

魅力的に見える女性、7つの共通点

さて最後に、『セブンルール』に出演する女性たちの共通点を自分なりに分析してみた。これを参考にすれば、彼女たちみたいに生き生きと、魅力的な人になれるのではないだろうか。

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以下、セブンルールを模倣し、7つにまとめた魅力的に見える女性の共通点である。

1. よく笑う
笑顔が印象的な人が多かった。カメラが回っているからとはいえ、ナチュラルに相手のガードを下げるスマイルを持っている人は、どこにいても味方が多くなるのだろう。
2. 前向きである
大前提として必要なスタンスなのかもしれない。とにかくポジティブ。それがオーラとしても滲み出ている。生き生きと生きる。たとえそれが難しくても、生き生きとした姿を見せると人はついてくる。その源が「前向きさ」なのかなと。
3. 妥協しない
「まあ、これでいっか」
つい言ってしまう言葉だけれど、彼女たちの辞書にはそれがない。自分が納得するまで妥協しないし、めげない。妥協しないことは時に負担で、しんどいのだけれど、妥協しなかった分の成果というのは必ずあるはずだ。
4. 強い信念がある
妥協しないにも通じるかもしれない。
なぜ妥協しないのかといったら、やはりブレない信念があるから。信念というと大袈裟だが、自分の中に確固たる理想やこだわり、美意識がある。それを基軸にして生きている。
こだわりや美意識の有無で、人間としての魅力にも差が出るはずだ。
5. 人並み外れた行動力がある
これは本当に共通していた。
思い立ってから実践するまでの早さ、集中力、情熱が人並み外れている。もしかするとこれが一番の成功の秘訣なのかもしれない。情熱とか、エネルギッシュという言葉に変換すると陳腐であるが、瞬発力を含めた情熱的な行動力はお手本にしたい人たちばかりだ。
彼女たちにもあらゆるキッカケやタイミングがあったのだと思う。人と差を生み出すのはそれを逃さず、とにかく実現することに全力で動いたから。
出演者のなかに管理職や経営者、フリーランスのような立場の人が多いのも、その賜物ではないか。「考えるより先にもう動いている」イメージがある。
6. 大事な人がいて、大事にしている
それはお客さんやクライアントのことだったり、家族や恋人、仲間だったりする。大事な人がいて、ちゃんと大事にしている。
大事な人から時に励まされ、切磋琢磨し、ヒントや勇気をもらい、生きる糧にしている。逆に大事にもされていた。だからこそ頑張れている。
7. 好きを超えて、夢中である
好きだけでは限界がある。好きを超えた「夢中」の境地までいけば、信じられないぐらいのエネルギーが生まれる。
夢中だから、笑うし、前向きになる。強い信念や行動力が生まれる。夢中になれるものを彼女たちは持っていて、実際夢中でいる。夢中で生きることは無敵であると教えてくれる。

あなたはいくつ当てはまっただろう。僕個人の勝手な解釈をふまえてるにしても、7つすべてを持ち合わせている女性がいたとしたら、それはやっぱり「魅力的」なんじゃないかな。

サポートが溜まったらあたらしいテレビ買います