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ハリーポッターシリーズ

ついに来た。ついに来てしまった。
ずっと明言することを避けていました。
でも今日ついに言います。

私は、ハリーポッターシリーズが
映画の中で一番好きです。


なんだよそんなこと?
と思ったそこの君。
君はわかっていない。
いわゆる映画ヲタクたちの傾向を。
邦画だと園子温とか、
新進気鋭のまだ売れてない単館上映監督とか。
【コア】を求める根強いサブカルチャー文化が
映画界には今も尚流れているわけです。

映画学科の大学を受験するとき
面接でたいして好きでもない邦画監督を上げて
私も心にもない感想をべらべらと話したもんです。

本当は!ハリーポッターが好きだ!!

その想いを綴ります。
聞いてください。

まず全部見たことあります?

もうタイトルにしました。
これです。
君ら、全部見たことあるか?笑

ハリーポッターは全8作品あります。

・ハリーポッターと賢者の石
・ハリーポッターと秘密の部屋
・ハリーポッターとアズカバンの囚人
・ハリーポッターと炎のゴブレット
・ハリーポッターと不死鳥の騎士団
・ハリーポッターと謎のプリンス
・ハリーポッターと死の秘宝 PART1
・ハリーポッターと死の秘宝 PART2

いちばん人気なのはやはり賢者の石でしょうか。
「賢者の石なら見たことあるわ」という友人も
周りに何人かいます。
どうせ金ローなんでしょうがね・・
マジで好きすぎで台詞もほぼ一言一句違わず覚えているので
金ローは省かれたシーンが全てわかってしまい
切なくなるので、ハリーポッターだけは金ローで見ません。


はい、キモい熱量が伝わったところで。

このサイトに人気の統計が書かれていました。

ちょっとびっくり。
死の秘宝が1位とは!
たしかに一番スリリングで、むごたらしさもあって
ファンタジー要素だけでなく
ヒューマンドラマの部分も大きくなっている。
”映画”としての見ごたえは死の秘宝はかなりあると思います。

でも私は言いたい。
それはここまでの積み重ねてきた物語があるからなんや!!!

もう大体のあらすじと見どころは
このサイトで復習してください。

たしかに私が最初に引き込まれたのは
その【ファンタジーさ】からです。
ありえない「魔法の国」という設定と
我々のリアルな「現実」との共存があまりにも自然で
緻密な構成すぎたからです。

ハリーポッターの中で、魔法が使えない人間のことを
『マグル』と呼びます。
ここで「魔法がない世界」を蔑ろにしているわけではない
ということがわかります。

パラレルワールドなわけでもありません。
ただ、我々の「魔法のない世界」とは別に
「魔法のある世界」もあるのだ。
と平然とJKローリングは言ってのけるのです。物語の中で。

その平然さは、賢者の石で
ハリーが9と4分の3番線の柱の中を
通り抜けることで証明されています。

誰が壁の向こう側に
「在る世界」が広がっているなどと考えつくでしょうか。

「もしも」でもなく
「そういう世界があったとしたら」でもなく
「昔々あるところに」でもない!
ただただ私達が知らないだけで、
私達が壁に向かって走ったことがないだけで
実はそこに「魔法の国はあるのだよ」と。
ファミレスの片隅で赤子を抱えたシングルマザーが
こんなことを思いつくなんて。
あっぱれと、子供ながらに思ったものです。

大人になって見えてくる新たな視点

【不朽の名作】とはいわゆるこういうことだ
と思うのですが
大人になって咀嚼しても面白いと思える
何度見返しても違った視点が見えてくる
ここがハリーポッターの魅力の一つだと思います。
ぶっちゃけ大人になって「おいおい」と思う点。
ツッコミどころを下記に記します。愛ゆえです。笑


まずひとつめ。
ダンブルドアは意外と無責任だったということ。

ここからは皆さんがある程度の知識があるもの
と思って話します。笑

ハリーがヴォルデモートを倒せるように、
ダンブルドアが準備をしてくれていましたよね。
ハリーもハリーで、ダンブルドアにはかなり心酔していたので
幼い私は彼に感情移入して自然と「ダンブルドアは偉大。絶対的善」と
思い込んでいました。

でも、大人になって見返すと
ダンブルドアはハリーの友達にも、父親代わりにも
なるつもりはありませんでした。
(もちろん最終的には、ハリーの友達であり、父親のような存在でしたが・・)
しかもピンチのときダンブルドアは、生徒を監督する先生のひとりにすぎませんでした。
試練を与え、成長する手助けをする時もあれば
ハリーの命を何度も危険にさらしました。
ぶっちゃけ危険に晒した張本人と言っても過言ではない。

きみは向かってきた挑戦を、見事に受けて立った。しかも、あんなに早く----わしが予想していたよりずっと早い時期に、きみはヴォルデモートと真正面から対決した。きみは再び生き残った。そればかりではない。きみは、あやつが復活して全能力を持つのを遅らせたのじゃ。きみは立派な男として戦った。わしは......誇らしかった。口では言えないほど、きみが誇らしかった。
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」

いや、無責任。
幼少期より悪の帝王を己の運命的対戦相手だと
潜在意識に植え付けたのはお前だろ。


ふたつめ。
11歳に魔法界は救えない。

これはなにかのサイトで読んで「確かに」と思ってしまいました。
私は子どものころ、ホグワーツからの入学許可証が届くのを
楽しみにしていました。
私にもふくろう便はやってきてくれると信じることが出来た年頃です。

その頃は、たった3人の子供たちが
魔法界を脅かす邪悪な闇の魔法使い達から
「賢者の石」を守る、と聞いても不思議には思いませんでした。
しかし、よくよく考えれば3人はわずか11歳、または12歳。
だれか、ハリー、ハーマイオニー、ロンの3人に
「あんたら考えすぎやで。子供なんやから。魔法界を救うことまで心配しなくてええねんで」と言ってやってほしい。笑

みっつめ。
これもよくよく考えたら
ハグリッドはハリーを誘拐したのでは?

ハリーは、ダーズリー家から、彼らの許可なく連れて行かれました。
ハグリッドとハリーの関係を知ったあとならその行動は納得ですが
同時に誘拐と捉えられてもおかしくありません。
ダーズリー家はマグルですし、その後もハリーが実家に戻るたび
ホグワーツNGを宣言しています。

つまりハグリッドは、後見人がはっきりと禁止している場所に
ハリーを連れ去った、ということです。
このことを心に留めておくと、許可証にサインをもらえなかったハリーが
ホグズミードに行けなかったのは不思議ですよね。
なぜなら、ハリーは後見人の許可なんて一切もらわずにホグワーツに入学したんですから!笑
そこだけきっちりするの逆に可哀想。

まあただこれは、ものすごくマニアックな話ですが・・
そもそもハリーの母が、ペチュニア(ダーズリー家の叔母)の姉という設定で親族構成が成されています。
後にヴォルデモートと全面戦争するべく家を出るハリーに
ペチュニアが「生きて帰ってきて。だってあなたの母親は、私の姉なんですから」的なことを言うシーンがあった・・はずなんです!
都合によりカットされてしまったようで
DVDの未公開集に入っていたシーンなのですが・・
ペチュニア、ひいてはダーズリー家のハリーに対する
「家族」という部分を表現するか否か
監督はかなり迷っていたようです。
私はあのシーン、切るべきではなかった、と思っています。笑


私が一番オススメする作品

あえて。あえて私はこれを選びます。
「ハリーポッターとアズカバンの囚人」

ぶっちゃけこれ一番不人気作品らしいです。
なぜかというと、この作品は唯一人が死にません

ハーマイオニーがたくさんの授業に出られるようにと
マクゴナガルより譲り受けた”逆転時計”が物語の鍵となります。

ハリーポッターシリーズは、ほぼ作品ごとに
監督が変わっている珍しい作品です。
まあ海外のシリーズ物で監督が変わるのはあるあるなのかな。
人が死なない、刺激が少ないという点で
当時この監督はかなり批判を受けたようですが
私はハリーポッターが本来表現したいであろう
【ファンタジー】がここぞとばかりに詰まっている
名作だと思っています。

と、同時にシリーズの中で
ハリーの希望となる要素が詰まっている
唯一のハッピー回でもあります。

うまく行かない、悲しい出来事を
逆転時計で時間を巻き戻して
自分の手でシナリオを書き換えていく。
見ている側としては、あのときの違和感は
戻ってきていた彼らによって起こっていたもので
こうつながっていくんだ!というワクワク感。
そして、天涯孤独のハリーが
「名付け親」という唯一の家族を見つける話でもあるのです。

名付け親であるシリウスは
実は今シリーズ上映真っ只中の「ファンタスティックビースト」にも
かなり関連してきます。
またマニアックになりますが・・笑
シリウスは、デスイーターであったベラトリックス・レストレンジと
いとこという関係でした。
シリウスのブラック家とベラトリックスのレストレンジ家。
純血が正義とされる魔法界で、ブラック家とレストレンジ家は
由緒正しい魔法族の血筋です。
「ファンタスティックビースト」でもリタ・レストレンジという
ベラトリックスの祖先にあたる登場人物が登場します。


・・とまあ、こういう繋がりを理解して
紐解いていくことに面白さがあるんですよね!!笑
収集癖とか、分析癖がある人には
もってこいの作品だと思います。


ハマってもらうための豆知識

だんだん何言ってるかわからなくなってきたので
私の知っている豆知識をここに箇条書きにしておいておきます。
この繋がりを知っていたら、見返したときより面白くなるのではないか
というのを厳選して・・!
あとファンタスティックビーストとの繋がりも感じてもらえると
どちらもより楽しめると思います!


・ネビルは祖母に育てられましたが、実は両親は療養所にいます。
 暗黒時代、ベラトリックス・レストレンジに磔の呪文をかけられ
 気がおかしくなってしまったそう。
 なのでムーディーが授業で蜘蛛に禁断の呪文をかけているとき
 ネビルは具合が悪くなったし、後にダンブルドア軍団として闘うとき
 執拗にベラトリックスを追いかけます。

・ダンブルドアは、ゲイです。
 映画は一瞬のでき事で見逃してしまう方も多いと思いますが
 スラグホーン先生の家にハリーと言ったとき
 「これを持って帰ってもいいか」と手にとった雑誌が
 編み物の雑誌でした。
 原作でもダンブルドアの趣味は編み物。
 アメリカでは編み物好き=女っぽい=ゲイみたいな比喩表現があるらしく
 ダンブルドアはゲイ、ということになります。

・ダンブルドアの先祖とハリーの先祖は兄弟。
 「死の秘宝」の物語を映画内で見ればわかると思います。
 蘇りの石、にわとこの杖、透明マントが3つの死の秘宝ですが
 それぞれを過去三兄弟が”死”という存在より受け継いだ
 という逸話があります。
 ハリーは透明マントを持っていますよね。
 つまり透明マントを所持していた末の兄弟の子孫に当たります。
 ダンブルドアはにわとこの杖の所持者でした。
 にわとこの杖を持っていた二番目の兄弟の子孫に当たると考えられます。
 ただまあ、これはあやふやなところがありますので
 詳細はファンタスティックビーストで明かされると思います。

・最後ネビルとルーナラブグッドっていい雰囲気になりますよね。
 ルーナは後に魔法生物学者となります。
 ファンタスティックビーストの主人公ニュートは
 魔法生物に詳しいですよね。
 ルーナは後に、ニュートの子孫にあたる男性と結婚するそうです。
 ちなみにハリーたちが教材として使用している
 「魔法生物学に関する著書」の著者はニュートです。

・ヘドウィグの死。ハリーが飼っていたふくろうのヘドウィグ。
 JKローリングいわくヘドウィグは「ハリーの子供時代を
 象徴する存在」なんだそう。
 最終作で17歳になったハリー。魔法界では17歳は大人です。
 ストーリー自体が悪の魔法使いと本格的に対峙するというところで
 子供時代からシフトチェンジするが「ヘドウィグの死」がその区切りを
 意味しているそうです。

・ヴォルデモートが最強であった理由の一つが「分霊箱」
 彼は魂を7つに分裂させて完全な死を免れていました。
 ホークラックスという呪文なのですが、それを一番最初に作ったのは
 ギリシャの魔法使い「ヘルポ・ザ・フォウル(Herpo the Foul)」
 という闇の魔法使い。
 彼が一番最初にバジリスク(秘密の部屋の巨大な蛇)を
 育てた人物でもあるそうです。
 これはのちのち「ファンタスティック・ビースト」の方でも
 関わってくるみたいです!

・マクゴナガル先生は、もともとクィディッチの選手でした!
 ハリーの父親も選手だったことを示すトロフィーなどを映すシーンが
 映画でありましたが、その奥にマクゴナガル先生の名前もあるのを
 ご存知でしたでしょうか?
 だからハリーの飛行技術の素晴らしさに、
 あれだけ興奮してたんですよね。笑

やばい、、永遠書けるんだが、、
止まらないのでこのへんで、、笑


ハリー・ポッターと呪われた子供

最後に。
続編が出ているのをご存知でしょうか?

なぜ続編を出す経緯に至ったかと言うと
海外では一つの作品シリーズを、しばらく経ってから
違う作家さんが書く事もあったりするらしいです。
ローリングさんはそれを阻止するために
ハリーが19年間は平和に暮らせた事を、
7作目の「死の秘宝」で書いちゃったんですよね、、

なので、どうしてもシリーズの続編は19年後にせざるを得ない
そして19年後に何があったのかを自ら書かなければいけない状況に
なったのです、、、

ちゃんと読んだわけではないですが
主人公はハリーの息子たち。
このタイトルに有る「呪われた子供」というのが
誰なのか、というのがキーポイントです。

ちなみに、みんなの19年後の設定を。
★ハリー
19年後、ジニーと結婚したハリーは、三人の子どもを育てるお父さんに。
長男:自分の父親とその親友から「ジェームズ・シリウス・ポッター」
次男:ふたりの偉大な校長から「アルバス・セブルス・ポッター」
長女:自分の母親と、ジニーの親友から「リリー・ルーナ・ポッター」
ハリーはホグワーツ卒業後、魔法省大臣になった
キングスリー・シャックルボルトに乞われて魔法省に入省しました。
そこで「闇祓い」として活躍しています。
ちなみに蛇語(パーセルタング)の能力は
「死の秘宝」でヴォルデモート卿の分霊箱でなくなったときに失いました。今は蛇語を話すことは出来ません。

★ハーマイオニー
ホグワーツ卒業後は、ハリーと同じく魔法省に入省。
はじめは「魔法生物規制管理部」に配属されます。
そこで、屋敷しもべ妖精やその他の魔法生物のために尽力。
その後は、「魔法法執行部」に異動して、古臭い純血主義の法律の撲滅に
力を尽くしています。
さらに、「ハリー・ポッターと呪いの子」の頃は、
魔法省大臣にまで出世。ハリーの上司にあたります。
私生活では、ロンと結婚して二人の子どもを授かっている。
長女:ローズ・グレンジャー・ウィーズリー
長男:ヒューゴ・グレンジャー・ウィーズリー

★ロン
ホグワーツ卒業後は、ハリーと同じく魔法省に入省。
一時は「闇祓い」として「死喰い人」の残党討伐に加わるも、その後退職。
現在は兄のジョージとWWW(ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ)の
共同経営者に。商売は繁盛している様子。
ハーマイオニーと結婚したが、相変わらず頭は上がらない。
父親の影響かマグルの自動車免許を取得している。
試験官に、こっそり「錯乱の呪文」をかけてミスを誤魔化したらしい。

★ジニー
ウィーズリー一家の末っ子ジニー。
ホグワーツ卒業後は、クィディッチのプロ選手になって
「ホリヘッド・ハーピーズ」に入団。
数年間活躍した後、子育てに専念するために引退。
その後、「日刊預言者新聞」の首席クィディッチ特派員に。
スポーツライターとして活躍中。
プライベートでは、ハリーと結婚して三人の子を授かる。

★マルフォイ
ハリーのライバル、マルフォイ。
「死の秘宝」におけるホグワーツの戦いのあと、
「死喰い人」の残党逮捕に協力したことで
マルフォイ一家は逮捕を免れる。
19年後の職業は明かされていないが、「ハリーポッターと呪いの子」で
魔法省の会議に参加していることから
何らかの重要な職業に付いている様子。
プライベートでは同じくスリザリン生だった
アストリア・グリーングラスと結婚。
一人息子のスコーピウス・ヒュペリオン・マルフォイを授かる。
19年後では、ハリーとのかつての確執を乗り越えている模様。
「ハリーポッターと呪いの子」ではハリーの子育てに関する悩みに
助言をする場面がある。

★ネビル
ホグワーツ卒業後は、少しの間「闇祓い」に従事したあと、教職の道へ。
ホグワーツにて学生時代から得意科目だった薬草学を教えています。
生徒から大人気らしい。
プライベートでは、ハップルパフ生で
同じくダンブルドア軍団としてともに闘ったハンナ・アボットと結婚。
新婚時期はダイアゴン横丁にある「漏れ鍋」の二階で下宿していた。

★マクゴナガル
「死の秘宝」でのホグワーツの闘いのあと、ホグワーツの校長に就任。
19年後でもホグワーツで校長を続けている。(おいくつ!?)


長くなりましたが、ハリーポッターの魅力は
こういう繋がりを探していくことにあると思います。
誰か一人でも刺さってくれればいいなぁ。笑





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