人生を物語のように捉える。何気ない生活の中にある、じんわりと味わう幸せ。
今週、学校の授業で、とても不安な予定があった。前日の夜は憂鬱で、当日の朝も、憂鬱な気分で出かけた。でも、いざその予定を実際にやってみたら、不安に思ってたことは起きなくて、なんと順調に進んだのだ。むしろその予定を楽しめたし、満足度も高かった。
「なあんだ!」って、すっごく心が楽になった。人生って本当どうなるのかわからないものだ。自分の不安に思っていることって、自分が抱えすぎているだけだったりするのかもしれない。
大学キャンパスへの登校が始まってからというものの、私は慣れない疲れと忙しさで、余裕を持てない時期が続いていた。
タスクをただこなすだけ。今週やることをリストアップして、チェックをつけて…っていう繰り返しだと、あまりに退屈で、窮屈になってきてしまう。バランスをとるって、本当に難しいことだと思うけど、大切なことだと思った。
バランスを取るということは、きっと、自分が倒れそうになる時に、どうやって自分を支えればいいのか、支えてくれるものが何か。それを把握しておくことなのかもしれない。
なるべく倒れないようにバランスをとりながら、でもって倒れそうな時は自分を支えられるようにしていく。そのためには、自分と向き合う時間が必要だ。
忙しさのバランスを取るためには、「何気なく過ごしてる時間」をスーパー癒しタイムにすることが、なかなか有効だった。何気なく過ごしていた時間の中に、じんわりと噛みしめるような幸せを見つけたり、作ったりしていく。それが、私の心身のバランスを保ってくれるような気がする。
特別なことをしようとするわけではない、日々の、ありのままの生活。 例えば、朝起きる。ストレッチをする。水を一杯飲む。ご飯を食べる。顔を洗う。歯を磨く。本を読む。夕食を食べる。お風呂に入る。ノートを書く。音楽を聴く。
忙しい日々の中でも、むしろ忙しくて見逃しやすいからこそ、そんな「何気ない生活」を大切にしていきたい。
どんな日にも、その中にある「私だけの幸せ」がある。小説や映画の一部みたいに捉えることでで、ひとつひとつのことが、私の物語を彩ってくれる。今この瞬間が、映画や小説の中のワンシーンのように愛おしいものに思えてくる。
特別なことをしようとしなくていい。ただ自分が幸せに感じることをすればいいのだ。
時間を気にせず、プランも何も立てず、気の向くままに外をただ歩いてみる。 床を掃除をしたり、散らかり気味なデスク周りを整理して、部屋を少し綺麗にしてみる。 パン屋さんで好きなパンを買ってみる。
普段はできなかったことをやってみる。朝食にフレンチトーストを作ってみる。いつもよりも時間をかけて丁寧にコーヒーを淹れてみる。絵を描く練習をしてみたり、ゆるりと絵日記を描いてみる。
お風呂に入りながら音楽を聴いたりして、1日の疲れを癒される。ノートに文章を書きながら、自分とじっくり対話してみる……。
じんわりと噛み締めるような、何気ない日々の中にある幸せこそ、人生で今この瞬間しか味わえない、何よりの宝物ではないだろうか。