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世界レコード

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生きることを仕事にするときに考えたこと、出会ったものたち
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2019年12月の記事一覧

信州お歳取り魚戦争

信州お歳取り魚戦争

物騒なタイトルをつけてしまったけど、まあまあそういう趣きがある。

海なし県の信州(長野県)では、もともと「魚」への愛が深い。東京からこっちに移り住んでスーパーに行ったら、魚売り場の充実ぶりが結構衝撃だった。

壁の端から端まで魚、魚、魚。そんな歌あったね。

なんなら都内のスーパーより魚が充実している。お寿司屋さんの数も多い。実は、長野県に海がないというのは都市伝説で本当はあるのだ。

北アルプ

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noteはどこにでもある街になってほしくない

noteはどこにでもある街になってほしくない

この1年でnoteの街はどう変わったのか。正確なところはわからない。

明らかに賑やかになった。コミュニティのイベントも増えた。あちこちで公式もそうでないものも含めていろんな企画がオンラインオフライン両方で人を集めてる。3、4年前のnoteにはなかった空気感。体感でしかないけど。

こうやって街がつくられてくんだな。リアルの街なら何十年単位で見られる現象が、noteでは稲妻の速さで体感できるのだか

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そろそろ自分の大事をちゃんと育てようか

そろそろ自分の大事をちゃんと育てようか

打ち合わせや取材をしていて、小さな違和感を感じることがある。

話の内容も的を得て(射て)、簡潔で淀みない。普通に考えれば何も問題ない。でも何かが滑っていく。

言ってることは正しいのだけど、その人が本当のところ「何を大事にしてる」かが見えないのだ。何かの指標で表せるKPI的なことではなくて。

自分はこれが大事。世の中のトレンドとか、儲かる儲からない、流行る流行らない、スケールするしないに関係な

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食べることはもっと自由でいいんじゃないか

食べることはもっと自由でいいんじゃないか

なんか窮屈だなと思う。食べることと健康が結びついた情報を目にするたびに少し身体がこわばる。

あれをもっと食べろ、あれは減らせ、できれば食べないほうがいい、この食べ方はダメ、これとこれを組み合わせ意識しろ。

そりゃね、健康は大事だよ。それに治療的な文脈で制限かけなきゃいけないときは別。

だけど、なんだろう。食べることのデフォルトの部分からなんか「こうでなければならない」がちょっとすぎるんじゃな

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何もなくても関心があるかどうか

何もなくても関心があるかどうか

世論調査っておもしろいなと思う。世の中のあらゆる問題が「世論調査」という鍋に放り込まれる。どうでもいいことから、どうでもよくないことまで。

○○に関心があるかどうか。○○について反対か賛成か。

鍋はぐつぐつと音を立てたり、よくわからない色に煮詰まったりする。たいていの場合は、あまりおいしそうなものではない。

まあ、そもそも世論調査そのものがいろんなバイアスとか思惑と無縁ではいられないものだし

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雑談と取材は何がちがうのか

雑談と取材は何がちがうのか

雑談のような取材が好きだ。

こんなふうに書くとかなり語弊があるな。語弊といえば五平餅が自動的に思い浮かぶ仕様なので困る。五平餅おいしいよね。

という雑談をしたいわけじゃない。

ライターって雑談して仕事になるんだ! と思われても良くない。各方面で怒られるし、取材させてもらう人にも失礼だ。

その人の名前さえ出ていれば、何を話してたって書いたって喜んで読んでもらえる大物ライターとか大御所作家なら

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