マガジンのカバー画像

エッセイ

18
運営しているクリエイター

#詩のようなもの

あいたい

会えないから会いたいと思うのか、会いたいと思うから会えないのか、その真理は行方知らず表裏一体なのかしら。

あなたは今どこで何をしているのだろうと毎日気になってしまうの。

私は気にする立場でもないけれどこの2ヶ月はもう何年ものように感じるわ。

あなたはきっと丈夫だからそれなりに生きてると思う。でもちょっと繊細で気難しいところを持っているでしょ。ちがうかしら?

いつもみたいにばったり会って、小

もっとみる

夢見

最近いろいろ大変なんだよね

寝てる時くらいそっとしといてって思うのに夢でばったり会うよね

嬉しいけどしんどいの。平安の時分だったら会いたいと思ってる人が夢に出てくるって、夢に会いに来るって信じられてたの。

現代は夢は無意識の世界であって、願望を満たす自己の世界だって。

あなたが現れるようになって私の願望が浮き彫りなるような感じがして怖いです。

あなたは私に会いたいですか?会った時いつも何

もっとみる

年の瀬は傍若無人だ

2022年が今日で終わる。
私の22歳の1年間が終わる。大学生活が終わる。

今年は5年分位の濃さはあったと思う。

2回振られて、2回振った。
その出来事は動作動詞だけれども、心はずっとぬかるみを這いつくばってた。

誰も死んでないし誰も生まれてない。
でも、誰かと誰かの物語は死んだり生まれたりした。

苦しい経験だけど、いつか生きた証にできる日が来たら胸を張って「私はここにいる」と言えるのかな

もっとみる

しいたけの狭間で

私にとってあなたはそれなりに人となりを知ってる顔見知り。友達でも恋人でもない。
強いて言うなら週に何回か上司になったり。行きつけの店がおなじとかそれくらい。

でも、どこか救いや希望なんだと思う。

あなたの彼女とも知り合い。よく話すしあなたからも話をよく聞く。

私の混沌とした日常の中の救済。
フォークリフトのバック音と荷物の山からちらりと見える疲れた横顔に救いを求めてしまう。

彼女が知らない

もっとみる