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モノを売る土台

 先日、LINEスタンプ「トナカイのナイーブくん」をリリースしました。
(これです→https://store.line.me/stickershop/product/11412614)
 売れていません。ぜんぜん。......。むふふ。おもしろい。
 とても正直に言うと、ちょっとへこんでます。でも、何をするにも最初はこんなもんでしょ?

 アニメや漫画の公式スタンプやYoutuberさんのオリジナルスタンプ、「たくさん売れているのだろうなあ。いいなあ」と言う羨ましい気持ちはあります。

 でも!

 例えばYoutuberさんだったら。(以下、わたしの勝手な妄想です。)
 動画のジャンルを決めて、Youtubeにアカウントを開設する。いやいや、全世界に自分の顔を晒し、家族や友人や仕事仲間から「おまえYoutuberやってんだって?」とあれやこれや言われる覚悟を決めるのが先かも。動画撮影は? スマホで十分なのかしら。それともパソコンの内蔵カメラ? 新しくハンディを買わないとダメかな。場合によっては三脚がないと不便かも。マイクはどうだろう。三脚とマイクは中古でいいか。とにかくお金が飛ぶ! 編集ソフトは? みんな、どうやって動画に文字を入れているのかしら。電機屋さんで買わないとダメ? フリーソフトがあればそれをダウンロードしようか。でも、どれがいいとかあるのかな。口コミを検索しなきゃ。あと、フリーソフトもいいけどウイルスに要注意! twitterアカウントも作ろう。概要欄によく検索されるハッシュタグを付けよう。......。10回目の企画でようやくそこそこの数のいいねがもらえるようになった。......。人気が出たからってサボっていたら他の動画に埋もれちゃった。やっぱり定期的に更新をしてユーザーの目に付くようにしないと。新しい企画を練らなきゃ。ああでもネタがないよ! あっぷあっぷ。

 グッズが売れているのは、人気の土台作りができているから。機材を揃え、企画を練り、時間を作り、練習をし、あらゆるSNSを駆使して宣伝をし、誹謗中傷に負けず、ひとの目に付く方法を考え、ひとの目に触れるようになったら今度は継続して見てもらうための方法を考え、失敗をしたら修正を加え、また失敗をしたらさらに修正を加え......。それを、今日も明日も明後日も明々後日も。ずっとずっとずっとずっと続けた果ての、その時間と労力の上に成り立っているのだ。

 だから「売れていいなあ。羨ましいなあ。すごいなあ」とは思うけれど、「ずるい」とは思わない。Youtuberさんの例で言うと、わたしはいま、1本目の動画をアップしたての状態。わははははは。生まれたてだい、生まれたてだい。

 noteのダッシュボードやtwitterのアナリティクスを覗いてみたのだけれど、どうやらスタンプを「見て」もらえてはいるみたい。つまり「欲しい」「買いたい」と思わせられていないってこと。(!)

 誰にでも使いやすいデザインにしたけれど、逆に無難すぎたかな。もっとターゲットの年齢層をきゅっと絞ったほうがよかったかな。トナカイは季節外れだったかな。イヌやネコは競争率が高いからやめたほうがいいかな。目に触れる絶対数を増やさないとダメなのかな。海外ユーザーもターゲットに入れたほうがいいかな。スタンプだけ作っていればいいってわけじゃないから、40個1セットはきついな。

 改良の余地があるってことは、これからもっともっと夢中になれるってこと。
 やり倒したゲームなんてつまらないもの。

 これからたくさんあっぷあっぷするぞ。(でもちょっと身構えている)

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