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自分らしく暮らし、働くため、「家族としてのキャリア」を考えてみる一冊

こんにちは。ファミリーキャリアコンサルタントのふりふりです。

この記事では、

自分らしく暮らし、働くために
家族としてのキャリアを考えたい

そんなあなたに役立つおすすめ本を

ご紹介していきます。(随時更新、初回掲載:2023/11/3)


1. 「LIFE SHFT」|100年時代の人生戦略

●リンダ グラットン氏、アンドリュー スコット氏 共著


2016年に発売され、話題のベストセラーとなった名著です。

これまでのように
「学生」「就職・働く」「定年・老後」という
3ステージの人生では立ち行かなくなる、
とさまざまな論点から考察されています。

「このままでいいのだろうか?」
「将来について漠然とした不安がある」

という方が読むと、「なるほど!」と
膝をうつ想いになる方が多いのではないかと思います。

「LIFE SHIFT」では、3ステージの人生から
マルチステージの人生への移行
が推奨されています。

マルチステージとは、

・エクスプローラー
(人生の冒険者、探求者)

・インディペンデントプロデューサー
(自らの事業や活動を起こす人)

・ポートフォリオワーカー
(複数の職業や収入源を得る人)

この3つの新たなステージを自由に組み合わせた人生のこと。

そして、このステージの移行期間を支えてくれる
「無形資産」の構築を、もっと重要視するべきだ

と述べられています。

これまでのように、お金、資産、肩書きなど
「有形資産」にばかり目を向けるのではなく、

・生産性資産(スキル、仲間、評判など)

・活力資産(家族、友人、健康、愛など)

・変身資産(深い自己理解、多様な人脈など)

のような「無形資産」こそ、長い人生を豊かに暮らすための鍵になる、

そのためには、時間の使い方や、お金の使い方を見直して、行動変容を起こしていくべきであるということが書かれています。


「有形資産」と「無形資産」、“稼ぐメイン担当”を家族で分担!

わが家では、私が独立開業するときに、

夫は「有形資産」妻は「無形資産」に比重を置いて、それぞれ稼いでいくことで、家庭全体としてのキャリアを豊かにしていく

という戦略をとっていこう、と話し合いました。

当時は、子どもがまだ小さかったので、子どもにかけられる時間をしっかり確保したいと考えていたことも大きかったですし、

「ドローン」という、まさに立ちあがろうとしている新産業に、私がコミットすることで得られるものこそ「無形資産」であり、将来的な「有形資産」の種、家庭全体にとってのキャリアの幅を広げる種でもある、ということを話し合ったのです。

家族としてのキャリアを、家庭で話し合うとき、「無形資産」の構築に目を向けることも、とても大切。「LIFE SHIFT」は、そのきっかけにもなる本なのです。


▼私の公式サイトの方でも要約・図解記事を載せています。よろしければご参考ください。


2. 「デュアルキャリア・カップル」|仕事と人生の3つの転換点がわかる

⚫︎ジェニファー・ペトリリエリ氏 著

INSEAD(インシアード・欧州経営大学院)組織行動学 准教授のジェニファー・ペトリリエリ氏が、本書の基礎をなす研究について、組織行動の研究者でバース大学教授のおティリア・オボダルー氏と共同で取り組んだ「デュアルキャリア・カップルに関する研究プロジェクト」を拡張する形で、約5年にわたって113組のカップルからデータを収集し、さらに人事トップインタビュー、関連する有識者や当事者との面談、ワークショップ開催などを通じて補完的な見解を集めたうえで、デュアルキャリア・カップルの「3つの転換期」を見出したといいます。

日本語版の第1版は、2022年3月28日に発行されていますので、ペトリリエリ氏がこのデュアルキャリアの問題に着目した2011年頃から数年を経て、おそらく2015〜16年頃から本格的な研究を開始されたのではないかと思われます。

当時の日本は、ちょうど第3次安倍晋三内閣が「一億総活躍国民会議」が2015年10月から開催して、人生100年時代を見据えた経済社会のあり方を模索する動きが加速しました。その流れから、「働き方改革」によるさまざまな法改正が進み、いまも2023年4月に中小企業における時間外労働に関する規制、2024年物流問題など、私たちの働く環境や暮らしに影響を及ぼす変化が続いています。

一方、M字カーブが緩和されつつある(が、L字カーブが顕著になった)、共働き世帯の増加など、両立に関する夫婦や家庭が抱える諸問題は、継続課題として残っていますし、「デュアルキャリア」という観点で打開策を模索するカップルが、日本においても特に若年世代において、増えているのではないでしょうか。

本書は、その奮闘において、一筋の光となり得る名著だと思います。

公式ブログのほうで、図解記事を製作中です。別途追記させていただきます。

3. なぜ男女の賃金に格差があるのか

⚫︎クラウディア・ゴールデン著

読書中。



4. ほしいのは「つかれない家族」|世界各国の家庭の“チーム家事育児"TIPS集

●ハラユキ氏 著

読了。紹介記事を執筆中です。


5.「フランスはどう少子化を克服したか」|育児がつらい“原因"が垣間見える

●高崎順子氏 著

息子が2〜3歳の頃、約5年前に読了。育児がつらい原因が分かって、泣きながら読んだことを覚えています。紹介記事を執筆予定です。




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