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コンプレックスで人生振り回されてきた話。【上】

 自分の周りの人は身体の悩みなんてないんだろうな。自分にはこんなにコンプレックスがあるのに。
と、思っていたし、今でも他人を見ては勝手に想像して羨ましいと思うふらふらです。

 今回は30代半ばにしてようやく受け入れられるようになってきた身体のコンプレックスについて書いていこうと思います。
この記事を書こうと思った理由は、心気症で検索魔だった時、自分と同じような症状の方のブログを読んで「悩んでるのは自分だけじゃないんだ」と少し安心できたというか冷静に俯瞰できるときがあったから。

私と同じような悩みがある方の参考の1つになると嬉しいなと思い、この記事を書きました。


とある箇所にコンプレックスを感じたのは12歳のとき

 小学6年生の修学旅行の時、夜15分だけの短い入浴時間中
私はある事に衝撃を受けた。
何人かのクラスメイトの胸が膨らんでいたこと。

性教育で胸が成長することは知っていたけど、自分の中では「まだ先の事」と思っていたからびっくりした。
 顔立ちも大人びていた子もそうだが、私より小さくて年下感のある可愛いらしい子も
女の子から女性に向かっているような体の成長を目の当たりにして、衝撃を超えて少し恐怖に感じた。
そしてそれまで興味のなかった自分の身体に疑問を持った。

 思春期を迎えた中高生の身体のコンプレックス。
一番悩んでいたのは腫れぼったい奥二重の瞼。脂肪があるせいで一重に見えるのが嫌で、かぶれてもアイプチを使っていた。

 その次に気にしていたのは小さい胸。
当時は現在のように情報を得ることが難しかった。胸が小さいのが恥ずかしいので計測や試着なんてもってのほか、正しい知識もないのでとりあえずA~Bカップのブラセットを隠れるように選び買ってもらっていた。
帰宅して着けてみても、もちろんサイズや肩紐の長さも合っていないのでカパカパ。気恥ずかしくて母にも聞けなくて、小さい胸を隠すために無意識に猫背になってしまっていた。

 思春期の女の子だと下着の話も出てくる。ブラのサイズの話になった時は「私に聞いてくれるなよ・・・」と威嚇オーラが出ていたんじゃないかと思うくらい嫌だった。

高校時代の私は体育の授業でプールがあった時に胸がないのを知られるのが嫌で、恥を忍んで母に水着用のカップを縫い付けてもらった。母は理解してくれていたみたいで何も言わず縫ってくれた。

 何度かお付き合いをし、結婚をして、子どもを産んだ今でも
胸はコンプレックスになっている。

ちなみに腫れぼったかった奥二重は
アラフォーの現在、あれだけパンパンだった瞼の脂肪がどこへ行ったのかと思うほど無くなった。脂肪は若さの象徴だなと感じた。

胸を気にしすぎたせいで100万円失った

 社会人になってお金を自由に使えるようになった頃、ある友人が「最近補正下着を買った」という話をしてくれた。
その友人は美人で華奢。彼女と私には小胸という共通の悩みがあった。
友人の購入した補正下着は、所謂「通う系」の某補正下着メーカーのものだった。

 当時の私は仕事のストレスで人生で一番体重が増え、胸ではなく下半身が大きくなって自分の身体に自信が無くなっていたので、興味本位で友人に付いて行った。
流されるまま試着をして、気が付いたときには初めてのクレジットカードを作成してローンを組んで50万円の補正下着セットを購入していた。友人が一緒だったので油断していた。

 そして片道1時間近くかけて補正下着のお店に通って、せっせと背中のお肉を胸に寄せてもらっていた。
でも若くて肉もハリがあるので(それ以外の理由もあるが)、寄せても何も変わらず、ただ勧められるがまま追加でコルセットなどの補正下着を買っていた。

「意味ないなー。往復2時間使って何やってるんだろう」と、帰りの電車を待つホームで虚しい気持ちになっていたのを今でも思い出す。
 もちろん人によって効果を感じる人もいると思う。友人は今でも続けているようだ。
でも私にとっては自分の身体を締め付けるだけのモノでしかなく、脱いだ後の下着の跡を見ては「スタイルが良くなるために必要なんだな」と自分を納得させることしかできなかった。

 段々お店に通うのが面倒になり、1年(それでもかなり続いた方)で行かなくなったし何だか馬鹿らしくなって補正下着を着用することもやめた。残りのローンを一括で支払ってカードも解約した。

憑き物が取れてスッキリした気分だった。自分の身体のコンプレックスを受け入れなかったが為に100万円近く使ってしまった。
無駄だったなと思いつつ勉強代としてこうして書いて成仏させている。


 長くなったので分けました。
続きは【下】に書きましたので読んでくれると嬉しいです。

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